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自律学習サカセル
池尻大橋駅から徒歩2分。
国道246号線沿いの個別指導塾、家庭教師センター。
特に中学受験は専門プロ講師によるコースを設置し、高い実績をあげている。
東大・ 医学部・早慶大生を中心に意欲の高い講師が指導する、中高一貫校・大学受験コースにも定評あり。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
塾選びから合格(または転塾)まで早稲田アカデミー完全解説 Column
現在中学受験の世界でSAPIXと並び多数の中学受験合格者を輩出している早稲田アカデミー(以下早稲アカ)。長い間中学受験に留まらず、高校受験、大学受験の対策も行っていることから積みあげてきたノウハウを基に効果的な授業を行っています。
自律学習サカセルの生徒の中には早稲アカに通っていた子もおり、早稲アカの教材や仕組みを活かして中学受験合格をつかみ取るための効果的な勉強法も熟知しております。
そこで今回は早稲アカに入塾してから合格(または何か問題があって転塾)するまでに必要になる情報をまとめて紹介いたします。
まず、中学受験をしようと決意した時、ほとんどの方はどの塾に子供を入れようか考えるはずです。もちろん塾の実績は重要な指標の1つですが、同じくらい重要なのはその塾の方針や授業のやり方が生徒の性格や家庭環境に合っているかどうかです。
早稲アカの特徴としては以下のことが挙げられます。
早稲アカと同じく大手の中学受験塾であるSAPIXと比べると、その通塾日は4年生から6年生まで約1日分多く、5年生や6年生の前期では7〜10時間ほど拘束時間が長くなっています。塾のスケジュールのご家庭が対応する必要があるでしょう。
また、早稲アカは高校受験のノウハウも蓄積されており、2021年の早慶付属高校合格者1位という実績もあります。中学受験に踏み切れなくともそのまま高校受験の対策へ移れます。
これらの特徴から、塾への送り迎えや生徒のフォローが可能な家庭や、中学受験をするかどうかをまだ決めかねている家庭に早稲アカは向いていると言えます。
関連記事:早稲田アカデミーに向く生徒、向かない生徒
一方、他の塾にはそれぞれのカラーがあります。例えば、SAPIXの特徴として挙げられるのは、その生徒の層の厚さから、熾烈な競争が行われる環境です。他の生徒と競いあうことでより学習意欲が出るタイプの子は向いているかもしれません。しかし、教材の配布が多く、整理の負担が大きいことや、競争には同時にプレッシャーが付きまとうことも考えなくてはいけません。
また、日能研は塾で受験対策の勉強を完結できることが魅力的ですが、カリキュラムが必ずしも最新のものではないことや、自宅学習をする余裕があまり取れないことが心配です。
これら塾ごとの特徴が、生徒の性格やご家庭が生徒のサポートに割ける時間と合う場所を選択すると良いでしょう。
関連記事:SAPIXか、日能研か、早稲アカ・四谷大塚か?大手塾を受験のプロが比較
さて、早稲アカに入塾することに決めたら次に考えなくてはいけないのは、どの校舎に通うかです。もちろん自宅から一番近い校舎に通うのもよいでしょう。ただ、チェックするべき項目があります。それは
です。上記2つは各校舎の生徒数と規模に影響される部分です。SSクラスがあり、クラスの昇降の余地がある校舎の方が適度な競争が生まれるため、モチベーションが維持しやすいというメリットがあります。早稲田アカデミーでは以下のような校舎がそうした利点がある大規模校と言えるでしょう。
また、クラスの人数については、生徒の性格で最適な校舎が変わってきます。例えば、より個別の質問対応や手厚い指導を得たい生徒は1クラスの人数が5-15人と少ない校舎がよいかもしれません。一方、より競争意識を持ちたい生徒は1クラス15名以上の校舎がよいかもしれません。
最後に、校舎に所属している講師の実力ですが、こちらは正直授業を受けてみないと分からない部分です。大きな校舎の方が所属している講師が多いため、質の高い授業をする講師の絶対数は多いですが、クラス数も多いため、そのような講師が自分の担当になる確率は他の校舎と変わらないでしょう。
また、4年生から所属して、担当が良い先生であったとしても途中で変わってしまうことは多々あります。後で詳しくご紹介しますが、このような場合は個別指導での対応を考慮してもいいかもしれません。
ところで先ほどの大規模校の名前にExiVという文字が入っているものがありましたが、これがなにか疑問に思われた方もいるかもしれません。これは早稲田アカデミーが生徒の合格実績を最大限出すために作った特別校舎なのです。
「ExiV」の語源は「Excellent(エクセレント)な講師がi(愛)を持ってVictoryを狙う」であると言われています。つまり、実力のある講師が集まっている校舎であるという意味です。
通常校舎の最上位クラスの名前が「SS」であるのに対し、ExiVの最上位クラスは「SG」クラスというものになっています。実際に授業を担当している講師の多くが看板講座を担当している講師のようです。
現在ExiVには以下の5校舎が指定されています。
ExiVでは講師のレベルが担保されていますし、生徒数も多く競争する環境も整っています。
などの理由がない限り、通常校舎よりExiVを選んだ方が失敗が少ないでしょう。
さて、早稲アカを利用することを決め、行きたい校舎を絞っても実際に入れなければ意味がありません。そこで次に考えなくてはいけないのが入塾テストです。
「ちゃんと入塾できるのかな...?」
と心配になることもあるかもしれません。
ここでは、入塾テストはどんなものなのかや、その難易度を見ていきましょう。
早稲田アカデミーの入塾テストとは
入塾テストは2022年3月現在以下のような日程や時間割りで行われています。
日程:毎週土曜日・指定日(日曜日・祝日)
時間:【土曜日】14:00- 【指定日(日曜日・祝日)】10:00-
科目:小学4年生:文系・理系各30分、小学5年生:文系・理系各30分
会場:早稲田アカデミー各校舎
費用:無料
詳しくはこちら:入塾テスト(外部の早稲田アカデミー公式サイトに飛びます。)
また、以下のテストの結果は入塾テストの代わりとして認められます。
早稲田アカデミーの入塾テストの難易度
基本的には基礎的な問題から構成されています。一部難しい問題が入っており、考え方の工夫が求められることがありますが、これを取れれば上位クラスに編入できる可能性が上がります。
詳しくは以下の記事もご覧ください。
早稲田アカデミーへの入塾時期
ここで入塾テストから少し話が逸れますが入塾時期について見てみましょう。各学年の入塾テストと入塾後の特徴については以下のようになっています。
4年生
5年生
6年生
各学年について、入塾のタイミングで必要な学力や、入塾後の展望については以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲田アカデミーを4年生から始めるってどうなの?入った後は?
関連記事:早稲田アカデミーを5年生から始めるってどうなの?
関連記事:早稲田アカデミーを6年生から始めるのに必要な学力は?入った後は?
ここからは早稲アカの教材について見ていきます。
大手の集団塾はそれぞれ独自の教材を作成していますが、早稲アカは少し他の塾とは事情が異なり、四谷大塚と同じ教材を使用しています。
そしてその中でもメインで使用されているのが「予習シリーズ」です。
各科目の演習問題や、計算練習、漢字の練習などが収録されています。
しかし、完全に四谷大塚の教材のみで学習が完結するわけではなく、理科と社会の練成問題集、上位校への算数、バックアップテキスト、理科の基本事項などのオリジナルテキストも使用します。
また、早稲アカにおけるテキストの使い方は授業内と家庭学習で分けて考えた方が良いでしょう。
授業内では、新単元の導入などに予習シリーズを使用し、演習では予習シリーズと演習問題集の2つが使用されることが一般的です。
一方家庭学習では、5年生までは四谷系のテキストの使用がおすすめです。なぜなら、組み分けテストは四谷大塚の製作となっているため、四谷系のテキストに準拠していることが多いからです。しかし、6年生になるとメインになる合不合判定テストは出題範囲が無制限になるため、早稲アカのオリジナルテキストによる勉強がおすすめです。
予習シリーズを使用する際の注意点など詳細については以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲田アカデミーの予習シリーズとは?どう使うべき?
中学受験を目指す際に必ず目にするといっても過言ではないのが偏差値でしょう。自身の成績がそのテストの受験者全体でどのくらいに位置しているのか、そして志望校も偏差値によってその難易度が示されています。しかし、1つ注意しなければいけないのは、塾によって偏差値が表しているものが異なるということです。
基本的には試験の受験者が多いほど、受験者の成績にばらつきが生まれ、偏差値が高く出やすくなります。さらに、受験者のレベルも影響します。例えば、テストを受験する層として、
ことからわかる通り、受験する生徒の層は四谷大塚の模試の方が「強い」層が受験するので、同じ学校の合格ラインも低く出がちです。実際にサカセルの近くの学校の80%偏差値は以下のようになっています。
これらの学校の偏差値から
といったように学校別模試以外の模試は、10のくらいの数値を意識して自身と志望校の距離を「定点観測」するイメージで偏差値を利用するのがおすすめです。
関連記事:早稲田アカデミー偏差値の読み方
早稲アカでは通常授業の他に長期休暇には特別なカリキュラムで講習が開催されます。ここでは、各講習の概要や取るべきかどうかについて解説してゆきます。
新学期が始まってから1か月程経ち、新しい学年のカリキュラムにも慣れてきたころにあるのがゴールデンウィークです。
早稲アカではゴールデンウィークに選抜合宿が行われています。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年、2021年には開催されませんでした。今後再度開催されるかは未定です。
ただし、この期間に早稲アカの授業以外に特別に講座を取る場合は、その授業の内容に応じて復習のやり方を変える必要があるでしょう。すでに知っている内容を違う観点から導入してくれる授業の場合は復習を確実に行うことが重要ですが、単に進度だけが早く、中学受験の範囲を超えた部分の説明などが入ってくる場合は復習をしないことも選択肢に入ってきます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲田アカデミーに通う生徒向けゴールデンウィーク(GW)勉強!
中学受験生にとって特に重要な時期。6年生の夏休みは天王山と呼ばれることもあるほどです。
原則早稲アカの夏期講習には参加した方がよいでしょう。主な理由は以下の4つです。
関連記事:早稲アカの夏期講習、特徴や注意点を解説!
また、全ての学年で夏期講習は重要ですが、学年ごとに夏期講習の位置づけは少し異なります。
5年生
四谷カリキュラムの5年生では2学期から算数の比、国語では文法、社会では歴史といった重要な新出単元が登場します。夏は、これらが登場する前にそれまでの総復習とそれらの重要単元の先取り学習という2つの役割を担っているのです。
6年生
また、6年生の夏休みは受験本番まで約5、6か月前に位置しています。受験に向けた勉強のスイッチを入れることができれば、そこから成績をまだ伸ばすことができる時期です。基礎固めをし、知識もまとめて押さえておきたいタイミングになります。
科目ごとの具体的な注意点については以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲田アカデミーの夏期講習5年生はどう過ごすべき?
関連記事:早稲田アカデミーの夏期講習6年生はどう過ごすべき?
1年の最後にあるのが冬期講習です。4年生、5年生にとっては長かった2学期の復習、6年生にとっては受験前の最終調整という立ち位置になります。
4年生、5年生は直近の組み分けテストやカリキュラムテストで自身の弱点を見つけておき、その深刻さまで押さえておきたいところです。自分だけでその時間を確保できない場合は、個別面談のタイミングで担当の講師に確認しておくのがおすすめです。弱点を明確にしておくことで、勉強の優先順位付けが簡単になります。
また、6年生が冬期講習中に過去問をやりこもうと考えている場合は注意が必要です。早稲アカの冬期講習では過去問解説などは基本的に行われず、意外と1日に使える勉強時間が多くありません。そのため、学校別対策に意外と時間をかけられないこともあります。
冬期講習に関しても科目ごとの具体的な注意点については以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲アカの冬期講習、4年生で気を付けることとは?
関連記事:早稲アカの冬期講習、5年生で気を付けることとは?
関連記事:早稲アカの冬期講習、6年生で気を付けることとは?
次に通常のクラスの他に設置されている特別講習やクラスを見ていきましょう。特別な資格がないと入れないクラスには以下のものがあります。
また、受講資格が必要ない講習に
があります。
関連記事:早稲田アカデミーに特別選抜はあるの?
早稲アカのSSクラスは最上位に位置するクラスのことです。特別校舎のExiVではSGクラスと言う名前になります。SS基準を満たしている生徒が校舎で5名以上の場合は、SSクラスの設置が義務付けられます。
国語と算数の2科目用のクラス分けとなり、保護者会や個別面談もこのクラス分けを使用して行われます。社会と理科に関しては理社の平均偏差値のみでクラス分けするケースが多いようです。
SSクラスにはずっと在籍するに越したことはありません。というのも、SSクラスにいることで質の高い授業を受けられる可能性が高まるからです。特に上のクラスにいるか、下のクラスにいるかによって生じる教材と講師の質の差が受験結果まで響く可能性のある小6の夏期講習直前期が、SSクラスにいることが一番大事になるタイミングになります。
校舎の規模によってもSSクラスの様子や先生の質が変わってきます。これらについての詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
関連記事:早稲田アカデミーのSS・SGクラスとは?
NN志望校別コースとは「何がなんでも志望校別コース」のことです。小学6年生向けの講座で、難関校ごとに、志望校が同じ生徒を集めてクラス分けします。以下の学校が設定されています。
各講座はほとんど全て志望校に合わせた予想問題で構成されているため、これを手に入れるだけでも一定以上の価値があると言えるでしょう。
関連記事:早稲田アカデミーのNNとは?設置コース、その内容は?
また、NNには土曜特訓と呼ばれる後期から開始される講座があります。算国理社の4科目からレベル別、科目選択制になっています。
このように土曜特訓は必修ではなく、選択制になっていますが、受講する場合としない場合で今まで以下のようなケースが見られました。
土曜特訓を受講する場合
土曜特訓を受講しない場合
関連記事:早稲アカの土曜特訓(土特)とは?土特の取り方例もご紹介!
NNジュニアは5年生の上位層向け日曜講座です。
6年生用のものとは皓tなり、志望校別の対策は行っていません。受講資格はSS資格を持っているかどうかのため、SSクラスに在籍していなくても、SS資格を持って入れば参加可能です。
最後に日曜特訓についてご紹介します。これは地域ごとに開催され、生徒たちは指定された校舎に行って授業を受けることになります。
開催日:日曜日
対象学年:6年生
金額:7700円
時間:12:45-18:00
必要受講資格:なし
日曜特訓の良い点と注意点は以下のようにまとめられます。
良い点
悪い点
関連記事:早稲田アカデミーの日曜特訓とは?
次に早稲田アカデミーのテストを見ていきましょう。中には四谷大塚主催のものも多くあります。
早稲アカのマンスリーテストはSAPIXのものとは全く関係がなく、対象となる学年も、実施月も異なります。早稲アカでは3年生が受ける試験になっていますが、実施は2か月に1回です。他に受ける試験もあるため、このペースで良いのかもしれません。
実施タイミング:3年生の3月、5月、7月、9月、11月
範囲:基礎的な問題から解くのが難しいハイレベルの問題まで
特徴:3月のみ2科目、それ以外は4科目
関連記事:早稲アカのマンスリーテストとは?どのような対策が必要?
後で登場するYT週テストがクラスのレベルによって解く問題のレベルが変化するのに対し、こちらのテストでは全員が同じ問題を解きます。そのため、自分の全体の中での立ち位置が分かります。範囲が決まっているテストなので四谷大塚のテキストを中心に対策することが重要です。
実施タイミング:5週間に1回
範囲:直近のテキスト4回分が7割、その5週間前のテキスト4回分が3割
特徴:四谷大塚のB・Cコースくらいの難易度
早稲アカのカリキュラムテストは四谷大塚が作成する早稲アカ専用のテストです。このテストを練習試合と考え、カリキュラムテストで見つかった弱点を埋めることが組み分けテストの対策に繋がります。
実施タイミング:隔週
範囲:直近2週間にやった内容
特徴:クラスごとに問題が異なる・基本的に必修・コース昇降なし
関連記事:四谷大塚模試?早稲アカ模試?カリキュラムテストの正体
こちらのYT週テストは四谷大塚では必修ですが、早稲アカでは受験が取りやめになりました。試験の中での立ち位置はカリキュラムテストと同じく、組み分けテストに向けて学習内容が定着していない部分を明らかにするテストです。
実施タイミング:毎週
範囲:その週にやった内容
特徴:クラスによって問題が違う
関連記事:四谷大塚のYT週テストとは?
志望校に対する判定が出るこのテスト。SAPIXのテストと比較すると分量が多い傾向があります。偏差値はSAPIX偏差値プラス7、首都圏模試偏差値マイナス10程度で出ます。サカセルでは、偏差値を50、55、60と5刻みで目標を決めることをおすすめしています。
実施タイミング:小6の4月、7月、9月、10月、11月、12月
範囲:なし
特徴:4月から社会で公民がでる・分量が多い
関連記事:四谷大塚の合不合判定テストとは?どう対策すればいい?
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!算数編
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!国語編
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!理科編
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!社会編
このテストは四谷大塚主催の四谷大塚模試です。6年生で行われる合不合判定テストの4年生、5年生版です。志望校判定が可能なため、志望校と自分の距離を測り、モチベーションアップや勉強のきっかけ作りが見込めます。
実施タイミング:4年生、5年生の9月、1月
範囲:なし
特徴:有料・志望校判定ができる・SSクラスへの入室試験でもある
関連記事:志望校判定テストとは?対策から結果の読み方まで徹底解説!!
こちらも早稲アカではなく、四谷大塚主催のテストです。受験者数が各学年2万人〜3万人ととても多いのが特徴です。しかしSAPIXや日能研に通っている生徒の多くは受けないため、受験生全体における自身の立ち位置を知りたい場合は受けるメリットが少ないかもしれません。
実施タイミング:6月、11月
範囲:それまでに学校の教科書で習った学習範囲
特徴:全国規模だが記述式
NNオープンは名目上は志望校別の模試ですが、NNクラスの入室資格試験です。問題自体は本番の試験を模して作られています。受験する人数が少ないため、結果が帰ってきたときに見るべき数値がSAPIXのマンスリーテストなどとは異なります。通常偏差値に注目すると思いますが、このテストでは順位を見た方がよいでしょう。
実施タイミング:4月、5月、7月、8月
範囲:なし・志望校の模試になっている
特徴:試験と並行で保護者会が実施される
関連記事:早稲田アカデミーのNNオープンとは?対策、試験後の確認ポイントは?
関連記事:早稲田アカデミーのテストには何がある?どう対策するべき?
早稲アカには「早稲田アカデミー個別進学館」という個別指導部門が存在します。集団コースとは異なり以下のような特徴があります。
集団コースに通っている場合は入塾金が無料で、集団コースとの同時併用がメインのようです。また、集団コースと個別進学館の間では生徒に関する情報共有は積極的に行われています。
集団と個別を併用を利用する理由としてよく挙げられるのが
などの場合。未修単元の学習などは、個別と集団の間の情報共有が綿密に行われている早稲アカの個別指導の強みが活かせる部分でしょう。一方、直前期や成績不信からの挽回を狙う場合は、毎回講師が変わり、大学生が多い早稲アカの個別指導では足りない場面が出てくるかもしれません。そのような場合には、サカセルのようなプロ講師による個別指導塾の利用を考えてもよいのではないでしょうか。
関連記事:早稲田アカデミーに行きながら個別指導の併用って必要?
上では早稲田アカデミーでの集団授業と個別指導の併用について話しました。しかし、実際に成績不振や授業についていけない場合には、個別の併用ではなく、転塾が視野に入ってくるかと思います。実際、早稲アカのカリキュラムは進度が速いため、重要単元が並ぶ5年生の2学期などはきつくなってきます。
関連記事:早稲田アカデミーでついていけない!こんな時はどうすればいい?
そこで最後に転塾を考える原因ごとにどうするのがよいのかを見ていきましょう。
→成績不振の原因が塾側にある場合のみ転塾が有効です。本人や家庭の管理に原因がある場合は転塾を考える前に現状の見直しを行いましょう。
→転塾を前向きに検討するとよいでしょう。小さい校舎に在籍している場合は転塾ではなく、大きな校舎への転校という手段もあります。
→4・5年生に多い悩みでしょうか。中堅上位以上の中学校を目指すのであれば、転塾はおすすめ致しません。他の塾でも同じようなスピードでカリキュラムが進んで行きます。ついていけない原因究明が重要です。
→学校ではなく塾ですら、人間関係に関してトラブルはつきものです。イジメや喧嘩というものは存在します。そう言った場合は転塾・転校はあり、とお考え頂ければと思います。
早稲アカから他の塾に転塾した際にありえる変化に関する解説は以下の記事をご覧ください。
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自律学習サカセル
池尻大橋駅から徒歩2分。
国道246号線沿いの個別指導塾、家庭教師センター。
特に中学受験は専門プロ講師によるコースを設置し、高い実績をあげている。
東大・ 医学部・早慶大生を中心に意欲の高い講師が指導する、中高一貫校・大学受験コースにも定評あり。