小6になると、合不合判定テストってのが始まるんだってね…
どんなテストなのか、分かる範囲でお教えしましょう!
合不合判定テストとは?
四谷大塚主催の、小6生を対象とした、
4・7・9・10・11・12月に実施する全6回の試験です。
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算数150点50分
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国語150点50分
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社会100点35分
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理科100点35分
の計500点満点の試験になります。
算数は組分けテストだと満点が200点なので、50点ほどズレがあります。
ピンポイントで範囲が決まっているわけではありませんが、四谷大塚のテキストのカリキュラムに従って出題されます。よって、4月から社会で「公民単元」が出題されます。
SAPIX生、首都圏模試の受験生は注意する必要がありますね。
数値としてはSAPIXの偏差値+6~7くらいで出てきます。これは上位層~下位層までまんべんなく受けるから、と考えられます。
SAPIXの「層の厚さ」は学年が上がるほど、基本クラスの子たちが他塾へ行ってしまうこと、入塾テストで一定以上の結果が出なければそもそも受からないことなどが要因だと考えられます。
また、男子ごと・女子ごとに平均点を出すので、男子偏差値・女子偏差値という形で試験結果が出ます。
国語は女子が、残りの算数・社会・理科は男子が、平均点が高くなりやすいという傾向があります。
算数(一例として単元を記入しています)
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大問1 計算2問
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大問2 小問集合 6問
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大問3 売買損益 2問
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大問4 水槽 体積 2問
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大問5 場合の数 3問
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大問6 小問集合の応用 3問
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大問7 平面図形 2題
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大問8 場合の数 3題
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大問9 速さ 2題
大問は9題、設問数は25問で固定されているため、1問6点で固定されています。
ひとつの目安である「100点」以上を取ろうとすると、102点になるということです。平均点として、例年90点に乗ることはなく、70点後半~80点前半くらいという印象です。
取るためのコツとしては、まず、大問5まででいかにミスせずに進めるかがカギです。
ここで72点程度取って、あとは残りの大問の(1)でどう点数を作るか。
大問7・8・9は全て解くのは難しくても、(1)だけは解けるということは多々あるようです。
大問2の小問集合で、時間を食う問題が含まれています。そこに時間をかけすぎず、飛ばしてしまうこともコツとなるでしょう。
合不合判定テストに関しては、出題のされ方がある程度決まっているので、過去問のやりこみで「慣れ」が作れます。
過去問が手元にあるなら、ある程度有効な対策になると言えると思います。
また、合不合判定テスト1~6回分で全単元を網羅するという形式を取っているので、6回(最終回)だと1~5回で出なかった単元が出ます。
対策はしやすくなりますが、時期的に「模試の対策をする必要性があるか?」というところです。過去問や、各志望校の対策に時間を割きたい時期ですしね…。
偏差値帯によって変わってくるとは思いますが、復習するなら、まず大問5までの問題を優先して解きたいところ。
その後は取れそうな問題がどれだったのか(特に各大問の(1))を確認して解くことが重要だと思います。
国語(一例として単元を記入しています)
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大問1小説文10問程度
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大問2論説文8問程度
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大問3知識問題6~12問程度
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大問4漢字10問程度
※大問1・2に漢字・知識がくることもあります。
とにかく解く順番が大事です。
漢字・知識(3分~5分程度)→文章題1(20分程度)→文章題2(20分程度)と解くのが良いでしょう。
70字以上の記述問題が3問程度含まれており、とにかく時間に追われて解くことになる、という印象です。
知識は予習シリーズの「総合回」の知識単元を解いておくと、似た形式で出題されるので、トクすることが多いと言えると思います。
直しは正答率を見ながら、○%以上の設問は直すようにしよう、とするのも良いですが、個人的には全問「直し」に取り組んで、根拠を取る箇所が間違っていたのか、そもそも文章が難解だったのか、設問の意味がわかっていないのか、など原因を探るのが良いでしょう。
「国語は勉強の仕方がわからないから復習しない」としているご家庭は残念ながら多いですから、自分が出来ることの復習でも効果があると思います。
また、偏差値については以下の記事も参考に。
関連記事:早稲田アカデミー偏差値の読み方
個人的には、
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櫻蔭→偏差値62程度
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開成・麻布・武蔵・駒場東邦・海城・女子学院・雙葉・フェリス→偏差値60程度
あれば、「志望校への対策」を中心に積んでいけば、チャンスは大いに生まれると思います。
それ以下の数値の場合は、「読解の基礎事項」などの消化の速さ次第でしょうか。
これは生徒さん次第ですね。
社会(一例として単元を記入しています)
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大問1エネルギー・世界地理など
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大問2文化史
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大問3政治史 記述が一問あり(20字から30字程度)
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大問4公民
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大問5地理
とにかく、公民単元が模試に出題されるのが早いです。
首都圏で受けられる模試の中だと、最速の出題ではないでしょうか。
問題としては、記号選択や書き取りが中心ですが、SAPIXのように全て漢字で記入しないと×、というのはなく、問題で設定されている条件次第です。
20~30字程度の記述問題が出題されますが、きちんと勉強していたら取れる問題がほとんどです。
時々、「初めて見る」ような単元(時事問題と言っても良い問題)も出題されますが、そういった問題については平均点が低くなりがちです。
国語と同じように全問復習して、初めて知る知識について素養を深めるのも良いでしょう。
偏差値に関しては、比較的素直な問題が出題されるので、高ければ高いほど良いと言えます。
理科(一例として単元を記入しています)
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大問1植物
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大問2物体の運動
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大問3燃焼
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大問4火山と岩石
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大問5てことばねはかり
物理・地学・化学・生物単元が各1つ以上出題されます。
記号選択の問題が中心ですが、物理単元では計算問題も出題されます。
社会と比べて平均点が低くなりがちですが、社会と同様できるだけ全問復習するのが良いでしょう。
四谷大塚の合不合判定テストでは…
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SAPIXと比較して分量は多い傾向
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偏差値はSAPIX偏差値プラス7、首都圏模試偏差値マイナス10程度で出る
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数・社会・理科の単元は「まんべんなく出題される」という印象
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国語はオーソドックスな出題に見えるが、記述が多く、分量が多いという印象
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国語に関しては難関校と「傾向が違いすぎて」逆転要素、かなりあり
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全単元で偏差値50以上、55以上、60以上、65以上…と5刻みで目標を決めていくのがオススメ
2022年4月度の合不合判定テストで押さえるべきポイントについては以下で解説しております。
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!算数編
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!国語編
関連記事:四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!理科編
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