サカセルコラム

早稲アカの冬期講習、4年生で気を付けることとは? Column

四谷・早稲アカの活かし方

早稲アカの冬期講習、4年生で気を付けることとは?

2021.12.10

いよいよ新学年が見えてくるこの冬期講習会は長かった2学期の良い復習のタイミングです。

4年生のお子様は乾いたスポンジのように知識を吸収しますが、一方でどんどん抜けていきます。

最長の2学期ということで、9月の内容などはかなり忘れています。

この冬を有意義なものに変え、次の学年に繋げたいですね。

今日は早稲田アカデミーにおける冬期講習会の過ごし方をお話しさせていただきます。

目次
  •  冬期講習会の位置付け
  •  有意義な冬にしよう!
  •  科目ごとのお話
  •  まとめ

1.  冬期講習会の位置付け

早稲田アカデミーにおける4年生の冬期講習会はズバリ、復習です!!

初めましてのお子様がいなくなり、夏で仲良くなったことから2〜3月の緊張感も無くなった2学期は中だるみしやすい時期でした。そして、2学期の長さも相まって、多くの知識が抜け落ちている可能性が高いです。

これらを復習し、新学年に繋げるというのが重要なポイントになります。

新学年が始まる2月の前の最後の長期休みですので、有効に復習を進めたいですね。

2.  有意義な冬にしよう!

それではこの重要な冬をどう有効活用していくかを考えていきましょう!

  •  弱点の発見
  •  優先順位を立てる
  •  その日ごとの目標を立てる

という流れが一般的です。

 弱点の発見

まずは抜け漏れがどこかの発見です。

直近の組分けテストやカリキュラムテスト、宿題の状況や本人の聞き取りなどから弱点を見つけていきます。

そして可能であれば、その深さまで抑えたいですね。

どこまで出来ていて、どこから出来ていないのかという習熟度です。

「それは理想だけど……」と思っている時間がない方は、担当の講師に聞く!!というのをお勧め致します。個別面談の時期でもあるので、ちょうど良いと思います。

4年生のうちは特に、お子様に自主性はありませんし、求めてもいけません。親がしっかり管理して、計画を立ててあげましょう。放っておいても出来るお子様はほとんどいません。

優先順位を立てる

発見した弱点を全て冬の間にやることは難しいです。

よって、5年生における重要度から考え、優先順位を立てていきましょう。

ご家庭での判断はなかなか難しいので、校舎の担当の講師に聞くのが良いでしょう。

その日ごとの目標を立てる

お子様には基本的に目的意識がありません。(もちろん意識が高いお子様もいないわけではありませんが……)

最初の数十分しか集中できず、あとはうわの空……なんてことにならないように、しっかりその日の授業の中で自分が習得しなければならない単元を理解させ、「今日は〇〇だから、しっかりやろう」という当事者意識を持たせましょう。

また、コミュケーションを行い、理解したかどうかを必ずその日のうちに確認しましょう。当然見栄を切るお子様もいますので、余裕があれば、宿題ができているかやノートの確認までしたいですね。

3.  科目ごとのお話

次に科目ごとのお話をします。

冬期講習会で復習すべき、重要な単元です。

【算数】
・図形問題
・速さの理解
・割合

4年生の2学期算数といえば、ズバリ図形!!

2学期のカリキュラムのうちの30%以上が図形で構成されておりますし、中学受験の3大テーマのうちの1つです。4年生のうちに苦手意識がつかないように、なんとか定着をさせましょう。

また、割合や速さの理解もしっかりしたい部分です。

割合は5年生の最重要単元である比に関わってくる部分ですし、速さも3大テーマのうちの1つです。曖昧な理解を回避し、根本的な仕組みごと定着させたいですね。

【国語】
・読み方の定着
・解き方の定着

4年生現在の組み分けテストの国語は割と簡単に作られており、傍線部の前後5行程度をしっかり読めれば、7割程度の得点は望めます。ですので、現在できていないというお子様はそういった国語の基礎的な技能を習得することを目指しましょう。

一方で、今できているお子様の中で「4年生の時は雰囲気で解いて、なんとなく合っていたお子様」はこれから失速する可能性が高いです。

なぜなら、5年生の2学期あたりから組分けテストの問題のレベルが4年生と比べ、明らかに異なってくるからです。4年生の時の成功体験を引きずって雰囲気で解き続けると危険です。5年生からを考え、今一度、論理的な読み方、解き方を習得していきましょう。

【理科】
・化学の計算分野
・物理の計算分野

4年生の2学期では、後々苦手なお子様が続出する計算分野がいくつか登場します。

知識をゴリゴリ暗記するというよりも、原理を理解する、少なくとも別のものに例えてでもいいのでイメージとして理解し、定着させていくことが求められます。

電気やバネや音。ものの溶け方、いろいろな気体、ものの燃え方、などですね。

計算分野は差が出る部分なので、特に苦手な方はしっかりと冬の間に着手したいです。

【社会】
・地方別地理を大きな視点で捉える

4年生の頭から始まった地理も全国をめぐり、2学期にふるさと自慢の単元に入りました。

細かく小さく県ごとに見てきた地理をもう少し大きな地方別の視点で捉えることが求められています。山や川は県を跨り、その地理関係が農業や産業に影響します。そういった地理と農産業の繋がりや地方ごとの大きな視点を養えると良いですね。

4.  まとめ

ここまで見てきていかがだったでしょうか?

冬期講習会は5年生に繋げる意味でも、良いものにしていきたいですね。

その時に、本人に当事者意識を出来るだけ持たせることも重要です。親が先走り過ぎて、あまり現実的ではない計画を立てても子供はついて来れません。各科目1つずつ、程度でも構わないので、明確な目的を子供に自覚させましょう。

また、当たり前のことですが、4年生はまだまだ楽しい時期です。友人との時間や親との時間もしっかり確保し、ガス抜きもしてあげましょう!

まとめ
  •  冬期講習会は復習!!
  •  親が弱点を予め発見し、計画を立てよう!
  •  全てを網羅することは難しい!優先順位を!
  •  ガス抜きも重要!

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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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