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四谷大塚模試?早稲アカ模試?カリキュラムテストの正体 Column

四谷・早稲アカの活かし方

四谷大塚模試?早稲アカ模試?カリキュラムテストの正体

2021.04.27

早稲アカの2018頃から始まったカリキュラムテスト……

塾生は必修であり、料金が発生する本テスト。受ける意味はあるのか、どう活用すべきなのか。

そういった疑問を払拭し、解説を指せて頂きます!

目次
  •  仕様
  •  受ける意味
  •  対策
  •  受けた後は
  •  数値の見方
  •  まとめ

1.仕様

カリキュラムテストは四谷大塚作成の早稲アカ専用テストです。

言うなれば、早稲アカ版YT週テストですね。

組分けテストとは違い、成績によるクラス変動はありません。

基本的に塾生は必修となっており、もちろん有料です。

早稲アカ専用テストですので、他の塾にお通いのお子様は受けることができません。

組分けテストによってクラスが下からA〜Cコース(5年生はSコースもあり)の3クラスに分けられており、問題がクラスによって異なっております。この仕様はYT週テストと同じですね。

日程は2週に1回となっており、隔週で行われます。(ここがYT週テストと大きく異なる点です)

時間は

  •  4年生は14:00〜16:30(理社15分・算国20分・解説40分)
  •  5年生は14:00〜16:45(理社20分・算国20分・解説40分)

となっております。

場所は原則通っている校舎で受けるようで、特別な事情がある場合に限り、他の校舎で受験が可能のようです。

得点によっては表彰があり、毎回成績優秀者に賞状が授与されます。

A〜Cのクラス別になっているので、成績が元々あまり良くないお子様でも頑張れば賞状を手に入れる確率が非常に高いです。逆に成績が元々良くても、賞状が必ず貰えるかというとそうではありません。

2.受ける意味

カリキュラムテストの意義として挙げられるのは復習というよりも、実戦を通して見つかった穴の補強になります。

例えば、とあるサッカークラブが、ある新しいシステムを試していたとします。練習ではそれなりに上手くいきそうだとなり、試合で実際に試すことになったとします。いきなり実戦で試す場合もあるかもしれませんが、先に練習試合などで試しておく方が良いですよね。実戦の中で練習では見つからなかった穴が見つかる可能性があります。

これを中学受験に置き換え直すと分かりやすいですね。

2週間で勉強した内容を実際のテストの中で試し、分かっていなかった部分や、分かっていたつもりになっている部分を発見し、潰していくことで、本番の組分けテストの対策に繋がるというわけです。

つまり、組分け対策というわけです。

3.対策

対策は必要ありません!!

これは前項の内容にも関わるのですが、できてない部分を発見していくことが目的ですので、むしろ対策をしない方が良いわけです。

内容が全然理解できておらず、点数がボロボロになってもそれはそれで意味があります。ボロボロの場合はその単元が根本的に理解出来ていないので、早急な対策が必要なわけですね。強いていうのであれば、普段の宿題が最大の対策となります。何回にもわたって点数が壊滅している場合はお子様の理解に原因がある場合も考えられますが、宿題のやり方や勉強時間に問題がある場合も高いので、見直しが必要でしょう。

4.受けた後は

テスト後の直しは必ずやってください!直後にやるのが1番効果的です。

これはカリキュラムテストのコンセプトに関わってくるものです。第2項の受ける意味で述べたように、カリキュラムテストとは出来ていない部分の発見と補強が目的です。テストを受けることによって穴の発見まではできますが、補強はまだ完了していません。そこで、テスト直後の丸付け直しが必要になるわけですね。面白いことにカリキュラムテストと同じであるYT週テストでは上位クラスほど解答を渡された直後に丸付け直しをしています。これはお子様の意識というよりも、いかに習慣付けを行っていけるかという所にかかっているでしょう。

5.数値の見方

カリキュラムテストでは当然偏差値が出て参ります。

普段の組分けテストより「大きく偏差値が上がった!」というお子様と「見たことないような低い偏差値が出てしまった!」というお子様がよく出て参ります。

これはカリキュラムテストがレベル別で分けられていることに起因します。

具体的に説明いたしますと、カリキュラムテストでは下から大きくAコース、Bコース、Cコース、Sコースと分けることができます。これは組分けテストの結果によって分けられていきます。そして、それぞれのコースのお子様は別々の内容のカリキュラムテストを受ける形になります。そうすることでより適切なレベルのテストを受けることができるわけです。

そしてここに数値の出方の変化が発生する原因があります。

例えば、Sコースのお子様は超上位陣のSコース生の中での偏差値になるので、当然数値が出にくくなるわけですね。一方で、Aコース生に関してはその逆になり、平均のレベルが大きく下がった中での偏差値になるので数値が出にくくなります。

つまり、成績下位のお子様ほど良い成績が出やすく、成績が上位のお子様ほど偏差値が出にくくなるわけです!

これはお子様によっては効果的で、校舎でちやほやされがちな上位生にとっては、自分が井の中の蛙であることを自覚させる気付薬になり、一方で成績が低くやる気がいまいち出ないお子様にとっては数値が出やすいことによって、モチベーションを上げることが可能です。そういう意味でカリキュラムテストの数値をいかに有効的に使うかは重要になって参ります。

6.まとめ

ここまでカリキュラムテストを解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

基本的なコンセプトはYT週テストと大きく変わらず、よく出来た作られた仕組みだと言えます。しかし一方でその仕組みを上手く使いこなせるかどうかはご家庭によってしまいますので、コンセプトを理解した上で上手に扱って頂ければと思います。

自律学習サカセルではカリキュラムテストの直しや解説も行なっておりますので、気になる方は是非ご連絡頂ければと思います。

まとめ
  •  カリキュラムテストはYT週テストの隔週バージョン
  •  組分けテストの練習試合!
  •  対策は不要!むしろするべきでない!
  •  直しは絶対にやるべき!可能であれば直後に!
  •  レベル別で偏差値が出ることに注意!

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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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