サカセルコラム

早稲田アカデミーの夏期講習6年生はどう過ごすべき? Column

四谷・早稲アカの活かし方

早稲田アカデミーの夏期講習6年生はどう過ごすべき?

2021.07.06

目次
  •  6年生の夏が入試を決める!?
  •  勝つための夏にする方法
  •  科目ごとのお話
  •  まとめ

1. 6年生の夏が入試を決める!?

夏は受験生にとって重要過ぎるほど重要であることは皆様ご存知の通りだと思います。ではなぜ重要と呼ばれるのか?

それは

  •  ①多くの時間
  •  ②受験まで約5・6ヶ月前という好立地
  •  ③それぞれの基礎固め

が挙げられます。

①は言わずもがなですが、40日程度の長期間をフルで使用できるタイミングは夏以外ありません。ここでしっかりと効率良く、多量の学習ができれば、そうでないお子様と大きな差がつくのは当たり前ですね。

夏を過ぎるとこれほど多くの時間が取れるタイミングは無くなってしまいます。決して無駄にはできませんね。

②は生徒の油断と伸びの話です。

まず、受験まで約5・6ヶ月前ですと、生徒は油断します。

意外と思われるかと思いますが、夏にスイッチが入らないお子様は結構います

ですので、本当に全員が切羽詰まってきてやり出す直前期とは違い、まだ比較的差をつけやすい時期とも言えます。周りでまだ油断しているお子様がいるので、夏を本気で過ごしたお子様は良く伸びます

一方で我が子も本気を出していない……という状況は避けたいですね。

また、③にも繋がるのですが、夏にしっかりと基礎固め(お子様によって基礎のレベルは異なります)が済んでいるお子様は夏以降の秋や冬で成績はまだまだ伸びます

夏が終わってもまだ5ヶ月ありますので、ここからさらに積み上げていくことが可能なわけですね。逆に言えば、夏を適当に過ごしてしまったお子様は夏以降に積み上げていくことができず、夏以降もひたすら基礎固めを繰り返すことになります。

こうなると、どちらが勝つのかは明白になりますね。

つまり、夏は運命の分かれ道であり、ここでの意識の差と学習の質と量で受験結果が大きく変わります。まさに天王山なわけですね。

2. 勝つための夏にする方法

それでは一体どのように有意義な夏を作っていくかをお話していきましょう。

しっかりプランを立てましょう!

プランは

  •  「夏の大目標」
  •  その大きな目標を達成するための「中目標」
  •  1日ごとの「小目標」

3点を作っていけば良いでしょう。

大目標

大目標は様々あると思います。

例えば

  •  9月以降の模試の成績
  •  過去問での点数

などが一般的ですね。

より細分化して、科目毎の目標でも良いと思います。

  •  算数で55を!
  •  国語で60を!

のような形ですね。

中目標

これでは、大目標を実現するためにどうするかという目標で具体的な単元などの克服を課題とすると良いでしょう

例えば

  •  算数で速さの旅人算の計算を出来るようにする
  •  算数の文章題(1行問題)の典型的な問題を全てできるようにする

と言ったような形です。

この辺りは苦手単元をよく知る担当講師などと一緒に考えるのもありですね。

自律学習サカセルでもいつでも相談に対応しておりますので、お困りのことがございましたらお気軽に問い合わせフォームよりご連絡ください。

ここを具体的にたてることで、本人の目的意識がはっきりし、授業ごとのやる気も出ることで、漠然と授業を受けているお子様よりも成績向上につながります。

小目標

最後に、毎日のスケジュールをはっきりさせていきます

夏のスケジュールを予めしっかりと作っておき、習慣化していければお子様も負担に感じなくなりますので、夏の前にしっかり組みたいですね。

〈注意点〉

まず、このプランやスケジュールはお子様と一緒に作りましょう!

よくあるのが、親側が張り切って勝手に作ってしまい、お子様に無理強いしてしまうことです。これで上手くいくご家庭もありますが、上手くいかない場合もございます。

お子様に当事者意識を持ってもらい、「今日の授業は僕の苦手単元だからなんとか克服したい!」といったように、その日のその日に目的意識を持たせることが大切です。

※旅行などの問題

旅行などは避ける方が無難です。
あくまでご家庭の方針にもよりますが、走り抜けることが重要です。
あくまで中学受験生の夏であり、一般的な小学生の夏ではありません。
旅行でまったりしている間にも、周りのライバルたちは勉強をしてます。
目に見えない集団マラソンに参加しているイメージを持っていただければと思います。

3. 科目ごとのお話

それでは次に科目ごとの話に移ります。

簡単ではありますが、夏のポイントをはっきりさせていきましょう。

重要な単元をピックアップしていますが、お子様によって学習の緊急度や重要度は大きく変わってきます。しっかりと効果的な学習をする上でも、大事な部分を見極めてる必要があります

【算数】

  •  中学受験における典型問題の習得
  •  網羅的な復習

まず、6年生の夏における算数は「発展的な問題を頭を使って解き、実戦力を身につける」というよりも「基礎力を地道に固める」ことが重要です。

算数用語でよく言われる典型題(入試における典型的な問題)を徹底的に習得していくことが求められます。

夏でしっかりと基礎的な解き方(解法という名の道具)を習得できたお子様は夏以降伸びます。

裏を返せば、夏でこの地道な反復練習を行わなかったお子様は夏以降失速する可能性が高いです。

ですので、網羅的に典型題を習得するべきなのですね。

※個人差の問題
当然、個人差が存在します。ですので、典型題のレベルもお子様によって、そして狙っている学校のレベルもお子様によって変化します。
一概に基礎といってもレベルが異なります。

この辺りはお子様によって見極めていかないといけません。

【国語】

  •  解法の体系化
  •  読解の体系化
  •  知識をまとめる

まず、非常に長い時間問題に接することになりますので、しっかりと解法を体系化していきたいですね。「抜き出し問題の解き方は?」「記述の解き方は?」といったように「この問題の時はこう解く」というのを体系化していきましょう。

そして、同時に読み方もしっかり鍛えていきたいです。

ついつい疎かになりがちですが、しっかりと正しい読み方を身につけるのに夏はぴったりです。

連続して毎日問題を解くからです。

「説明的文章において読むときにやることは?」「線の引き方は?」「物語文を読むときにやることは?」こういった内容をしっかりと把握して、実戦の中で使えるようにしていく絶好の機会が夏です。

最後に知識ですね。

しっかりとまとめておきたいです。

四科のまとめなどを回すと良いでしょう。

【理科】

  •  知識の整理
  •  計算単元の理解
  •  実験のポイントをおさえる

まずは知識の整理をしっかりと行いましょう。

マスターテキストという良いテキストがあり、塾生用教材が充実しているので、それらをしっかりやり込みましょう。毎回の知識の確認テストなどもしっかり取り切りたいですね。

次に、計算単元の整理です。

苦手お子様は基本的な計算の方法を単元ごとにしっかり覚えていきましょう。

また、実験ごとに抑えないといけないポイントがあり、それらを理解し、覚えることも求められます。

これらはテキストでまとまっているので、毎回の授業内容と宿題をしっかりやっていけば問題はありません。

【社会】

  •  知識のまとめ

最低限の知識をしっかりとおさえることが求められます。

この夏で知識をまとめておかないと、2学期からの記述の対策などにも支障が出るため大きく飛躍することが難しくなります。

逆に言えば、しっかりと知識がまとまっていれば、2学期からの上乗せはいくらでも可能です。

「〇〇県といえば、AとBだなぁ」「〇〇地方にはC山脈が」「〇〇時代は5つの改革があって…」といったように最低限の知識がすぐに出てくるようにしておきましょう。

そして、点と点で覚えるには限界がありますので、ある程度関連付けを行なって理解を深め、簡単に頭から抜けないようにしておきたいですね。

4. まとめ

ここまでいかがだったでしょうか?

夏が中学受験を決めてしまいかねない、勝負所だということは改めてご理解頂けたのではないかと思います。

もちろん夏で全てが決まるわけではありませんが、有利に進めていくためにもここでしっかりと準備をして、有意義な夏を過ごしたいですね。

何をどうすればいいか分からない!という場合はお気軽に問い合わせフォームよりぜひご連絡ください。

ポイント
  •  6年生の夏は受験結果の趨勢を決める力がある!
  •  意外とスイッチが入っていないお子様は多い!
  •  多くの時間が取れる最後の機会!
  •  お子様にあった基礎固めを!
  •  お子様に目的意識を持たせる!

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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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