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志望校判定テストとは?対策から結果の読み方まで徹底解説!! Column

四谷・早稲アカの活かし方

志望校判定テストとは?対策から結果の読み方まで徹底解説!!

2021.08.10

4年生と5年生にある志望校判定テスト。組分けテストとどう違うものなのか、そして受けるべきなのか?

そういった疑問と合わせて解説をさせて頂きます!

目次
  •  仕様
  •  受ける意味
  •  対策
  •  受けた後
  •  数値の見方
  •  まとめ

1.仕様

志望校判定テストは四谷大塚主催の四谷大塚模試となります。6年生に行われる合不合判定テストの4年生、5年生版ですね。

特徴的なのは、組分けテストと違い志望校の判定が出ることです。

志望校の記入は当日でもできますが、事前にウェブで登録も可能です。お子様の記入ミスを防ぐという意味でも予めウェブ登録をしておく方が良いでしょう。

2教科〜4教科で受験ができ、もちろん有料となります。

実施日程は年2回で9月と1月に毎年実施されています。場所は四谷大塚指定の会場になります。希望通りの会場が取れないことがあったりします。会場変更は余っていれば可能のようです。

会場は四谷大塚の校舎の場合と指定中学校です。

もし、第1志望の中学校や気になっている中学校が会場になっているのであれば、お子様のモチベーションという意味や見学という意味でも行ってみるのもありだと思います。

注意点といたしましては以下が挙げられます。

  •  上履きが必要な場合があること
  •  時計がない会場があったりするので、必ず腕時計を持っていくこと
  •  QRコードシールが必要であること
  •  車での送迎が禁止されていること

などが挙げられます。

小学生は精神的に未成熟の部分が多いので、この辺りのことはしっかり準備をしてあげ、動揺してテストに支障が出ないようにしてあげたいですね。

上履きが無くて靴下のままで……なんていうのは非常に可哀想ですよね。

2.受ける意味

まず何と言っても志望校判定ができるという点が魅力的ですね!

4年生、5年生にとっては自分の志望校と自分がどれだけ離れているかなどは客観視できません。しかし、このテストを通して具体的にどのくらいの立ち位置に自分がいるのかが、志望校を通してはっきりすることで、組分けテストとは違った現実感を伴う形でお子様達に伝わります。そういう意味で志望校と自分の距離を測る目的が大きいと言えます。

2点目としては、モチベーションもしくは勉強のきっかけ作りとしての意味も大いにあるでしょう。前述した通り、志望校判定が出るのでいつもと違った新鮮さがあります。

それがお子様にしっかりと伝われば、「今度のテストは志望校の判定が出るからちょっと頑張ってみようかな…」といったように勉強のきっかけ作りになりますし、成績が出た後、成績が良かったらよかったで、より一層頑張るモチベーションになりますし、悪かった場合はお子様に危機感を与える良いきっかけになります。いずれにせよ、ちょっとしたカンフル剤のような役割を持たせることができますので、ここにも受ける意味があります。

そして、3つ目は早稲アカ生の話になりますが、1月の志望校判定テストはSSクラスへの入室資格試験にもなります。1月の組分けテストは今までとは違い、一発勝負でSSクラスの資格が決まってしまいます。ですが、志望校判定テストを受けることにより、その回数を2回にすることに出来ますのでチャンスが増えます。そういう意味で、成績が毎回ギリギリのSS生やギリギリSSクラスの基準を満たしていないお子様にとっては受ける意味が非常に大きいといえます。

3.対策

志望校判定テストは範囲がありません!!よって対策が難しいです!!

ただ、毎年の傾向を見ていると5年生の1月の志望校判定テストは5年生の後半部分、特に直前にやった「比を使った文章題」「比を使った速さ」「比を使った平面図形」の問題に出題傾向が寄っています。当然、ここが受験でも頻出の部分になりますので、出る数が多くなるのは当然と言えば当然ですね。

ちなみに、早稲アカでは対策用の教材が配られるので早稲アカ生はこちらをやっておくと良いですね。

4.受けた後

受験後は直しを必ずやりましょう。

志望校判定テストでは普段の組分けテスト以上に集中して取り組んだお子様も多いはずです。そんな集中して臨んだテストを復習しないのはもったいないと言えます。

お子様の興味が無くならないうちに(当日中)丸付け解き直しまでやっておきたいですね。

テスト結果に関してはウェブ帳票になります。

ログイン方法などは四谷大塚のご案内をご参照ください。

5.数値の見方

大前提として志望校判定テストは組分けテストと比べ、非常に数値が出にくいです!!

その理由と致しましては、組分けテストと比べ受験人数が少なく、受験をしている多くのお子様が成績上位のお子様だからです。基本的に4年生、5年生のうちから志望校を見据えて勉強をしているご家庭が受験に来ることが多いので、当然レベルが上がるわけですね。

4年生であれば50、5年生であれば55が取れていれば充分立派な数値と言えます。

組分けテストと比べて下がっていたからといってがっかりしないでくださいね。
また、志望校の判定はA〜Eの5段階で出るのですが、最高のA判定はあまり出ません。第1志望校であればC評価でも全く問題ございません。鉄板で合格できる数値を4年生、5年生のうちから取れるのであれば、更なる成績の伸びが期待できますので、もう1つ上の学校を考えてみるのもありでしょう!

6.まとめ

ここまで志望校判定テストの解説をして参りました。

受ける意味や注意点は分かって頂いたのではないかと思います。年2回しかないこのテストは、しっかりと活用していきたいですね。

まとめ
  •  志望校の判定が出る貴重なテスト!!
  •  成績中位〜上位層は受けた方が良い!!
  •  自分の立ち位置を知る
  •  範囲は無い……
  •  偏差値は出にくい!!

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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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