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SAPIXを5年生から始めるってどうなの? Column

SAPIXの活かし方

SAPIXを5年生から始めるってどうなの?

2021.02.16

父さんはいつから中学受験の勉強を始めたの?

小4の終わりの方の2月からかな。

じゃあぼくも、そこから中学受験の勉強頑張るんだ!

それなら、そのタイミングでSAPIXに行き始めようか。

と、とある一家の会話(中学受験を始めるきっかけ、などの話で漫画などになっていそうですね)から始まった今回の記事ですが…

結論から言うと…
これから受験を始めるという生徒さんに関しては、
まずSAPIXに入塾できません。

それは、SAPIXの入室テストが、中学受験の勉強をある程度進めている生徒さん向けにできているからです。

入室テストは、以下の2つのタイプに分かれます。

  • 「組分けテスト」と同じような形の総合的なテスト
  • 「マンスリーテスト」と同じような形の単元がある程度決まっているテスト

合格ラインは概ね4割~5割のライン。

そこに達していなければ、不合格となります。

では、実際に5年生の入塾テストの内容を眺めてみてそれがそれに合格することがどれだけ難しいことなのか見てみましょう。

SAPIX5年生向けの入塾テストの内容

算数 50分150点満点

組分けテスト準拠の回だと、計算、1行問題、図形、場合の数、速さなど多岐に渡りますが、マンスリーテスト準拠の回だと、もう少し単元が固めて出されます。

初めの計算と1行問題でしっかり点を取りに行く、また、後半の方の(1)の問題にあるような「問題をしっかり読んだら解ける問題」で点数が作れるようにするなど、取るためのコツはあります。

ただ、はっきり言えることとしては「受験勉強をきちんと進めていない生徒さんはまず解けない問題」ばかりだということです。

「御三家を目指しているから、中学受験の勉強はしたことはないが、SAPIXに入塾したい」というお子様にとって、一番の壁となるのが算数でしょう。

国語 50分150点満点

漢字の読み書き、知識問題、説明的文章、文学的文章の4題構成。

これは組分けテスト準拠でもマンスリーテスト準拠でも変わりません。

漢字と知識が各2点10問ずつ、合計40点分

残りが2つのジャンルの文章問題で110点分という構成になっています。

仮に55点ずつの配点だとすると、1つの文章問題につき、

  • 接続語などの問題…約2点×3問
  • 選択肢問題…約4~5点×7問
  • 抜き出し問題…約4~5点×1問
  • 記述問題(文字数指定なしのものが多い)…約10点程度

となっています。

接続語問題は前後をおさえられれば解ける問題にはなっていますが、

選択肢問題は様々な塾のテストの中でも屈指の難易度となっています。

本文で指定された傍線の前の方だけ、後の方だけをチェックして、

「見つかったキーワードがそのまま載っている」選択肢の場合、高確率で×になります。

よくあるのが、傍線部の前の内容と後の内容をどちらも拾い、それを別の言葉で「言い換え」ているものが正解になる、というもの。

知らないと、まず引っかかります。

抜き出し問題については、指定された傍線部の周囲をチェックして、答えが見つかる問題はほとんどありません。

答えが文章全体の最後や最初にあることも少なくないことから、かなりの難易度の問題と言えると思います。

飛ばすならこのタイプの問題でしょうね…。

最後に記述はまず○がもらえる難易度ではありません。

何故なら、模範解答は「3~4つの要素の内容を、それぞれ抽象度の高い表現に言い換えたもの」になっているからです。

本文の表現で「答えの要素として使える」ものを拾って、繋げて文を作成し、△をもらうくらいの気持ちで解くのが良いでしょう。

理科 30分100点満点  社会 30分100点満点

算数と同じで、組分けテスト準拠だと、生物、電流、天体、水溶液など多岐に渡って出題されます。

マンスリーテスト準拠だと単元が固まって出題されます。

また、社会では、

本格的に歴史が始まる9月までは地理単元のみが、歴史が始まる9月以降は地理、歴史の両方が問われます。

ここ数年で超難化しました。

まず、書き問題のほぼ全てが「漢字指定」です。

「中大兄皇子は後に(  )天皇となった」の(   )にあてはまる漢字は?と言った一問一答形式の問題は、一部出題はありますが、数としては少ないです。

他ジャンルや、共通する他の時代などにからめた、ひねられた問題が出ることも。

また、正誤問題についても、選択肢のうち1つは「初めて見る」内容で、残り3つの「既知」の内容から正誤を判断するなど、レベルの高いものが多いです。

SAPIXに5年生から入ることができる生徒とは

様々な塾の中でも、「テストが難しい」と言われ、入塾テストに一点でも足りないと入塾できないとされるSAPIXに、5年生から合格できるのはどんなお子様なのか。

それは、SAPIX以外の塾で中学受験の勉強を進めてきたが、
「今の塾では持て余してしまう」
など、ある程度成績が作れている子がほとんどです。

自律学習サカセルで、SAPIXに入るための勉強を依頼されることはほとんどありませんが、

SAPIXの単元を知り、何が必要で何が必要ないのかを知った担当に、難関校へ向けて個別のみで指導をお願いしたいというご依頼が来ることは少なくありません。

難関校の受験の王道はSAPIXに通って切磋琢磨することだとは思いますが、

王道以外にも志望校合格へのルートはありますので、その時期、その時の成績、志望校に合わせた戦略が大切であると言えます。


自律学習サカセルでは中学受験に関する皆様のお悩みやご質問に受験のプロが回答いたします。お気軽に以下のお問い合わせフォームよりお尋ねください。

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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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