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SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編

2024.02.13

投稿:2022年2月18日
更新:2024年2月13日

新6年生と呼ばれるようになって約1週間。

受験を終えたばかりの卒業生に刺激を受けて、決意を新たにしている受験生の皆さんも多いのではないでしょうか。

来年の今頃を最高の気分で迎えるためにも、今できることを日々、積み重ねていきましょう!

さて、新学年最初の組分けテストが3月3日に迫ってきています。

今の時期はSAPIXの新学年の学習リズムを構築することを最優先に学習を進めたいところですが、組分けテストの準備を全くしないことは気が引けます。

そこで3月度組分けテストの位置づけや算数の出題傾向、対策などを整理してみましょう。

【3月度組分けテストの重要度】

春期講習からのコースを決める組分けテストになります。

小学校における新学年のスタートの時期にも重なるので、モチベーション部分を考えても好成績を残しておきたい試験です。

なお3月度組分けテスト以降のSAPIXにおけるテストのスケジュールは、

3月度復習テスト 
⇒ 4月度マンスリー確認テスト 
⇒ 4月第1回志望校診断サピックスオープン 
⇒ 5月度マンスリー確認テスト 
⇒ 6月度第1回志望校診断サピックスオープン 
⇒ 6月度マンスリー確認テスト

と続き、昇降無制限のテストは7月度組分けテストまでありません。

重要度という点では全18回の夏期講習のコースを決める7月度組分けテストのほうが高いですが、特に大規模校舎に通う皆さんは大幅なクラスダウンに気を付けたいので、一定以上の準備は心掛けたほうが良いでしょう。

【3月度組分けテストの全体的な対策】

SAPIXに通い続けている皆さんにとっては常識ですが、組分けテストは特定の出題範囲が定められていない試験なので、短期間で成績を上げられるような有効な対策は残念ながらありません

もし手に入るならば、3月度組分けテストの過去問に取り組んで、出題の内容や量、難度を把握するとともに、自身の弱点を発見し克服できると良いでしょう

過去問に取り組む回数は1~2回程度で充分です。

過去問と実際の試験の類似性は決して高くはないので、何年分ものテストを何回もやり込むような入念な準備は効果的ではありません。

長期的に考えると、SAPIXの新学年の日々の学習に力を入れることが最優先、その次が組分けテストの過去問で発見した弱点分野の補強となりそうです。

【3月度組分けテストの算数の平均点の推移】

SAPIXの組分けテストの算数は平均点が80点弱になるように作られていることが多いです。

直近7年分の平均点の推移を見てみてみると、

2023年 80.0点/150
2022年 97.4点/150
2021年 75.7点/150
2020年 79.6点/150
2019年 86.1点/150
2018年 69.7点/150
2017年 62.2点/150

という状況で、直近7回の平均点の平均は78.7点/150となりました。

直近7回の平均を取るとSAPIXの組分けテストらしい難度ですが、年度ごとに見てみると、高い時で100点弱、低い時では60点台前半と、かなり得点差が大きめです。

「〇〇点を目指す」と具体的な数値目標を決めるよりも「取れる問題を適切に判断する」「見直しの時間を確実に設けミスを減らす」というような「質」を目標にした方が適切でしょう。

【3月度組分けテストの算数の試験範囲】

原則として「今までに習ったこと全て」が試験範囲となります。

かつては進度が遅い他塾生の受験を考慮していたためか、直近の学習内容が課されない場面も多々見られましたが、最近はあまり関係が無いようです。

年明け以降に学んだニュートン算や、6年生最初の平常授業で扱った素因数分解を利用した整数問題なども当たり前のように出題されます。

実際のところ3月度組分けテストの段階で、SAPIX生は受験算数の大部分を学んでいます。

未習分野は「立体図形の切断」「平面図形の反射」「3段つるかめ」「場合の数などの特殊な解法知識」くらいなので、実質的には受験算数の「ほぼ」全部が試験範囲だと言えるでしょう。

【3月度組分けテストの算数の出題構成】

大まかな出題構成は以下の通りです。

大問1:計算問題が2~4問
大問2:文章題の小問集合が7~8問
大問3:図形の小問集合が4~5問
大問4~大問6:比と割合、速さ、点の移動、和と差、平面図形と比などの中学受験頻出分野から小問が2~3問課される大問形式
大問7:思考力や着眼点、作業力が問われ、小問が3問前後課される大問形式

全SAPIX生の学力を適切に測定するため「数」「図形」「文章題」からバランス良く構成されています。

もし学習法に疑問があったり、テスト結果をどう捉えたら良いかわからなかったりした場合は、お気軽にご相談ください。

自律学習サカセルはSAPIX生の皆さんの頑張りを応援しています!

SAPIX新6年生3月度組み分けテストについては以下もご覧ください。

SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?国語編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?理科編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?社会編

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塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説


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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は大手集団塾や個別指導塾で講師としてキャリアを積む。
講師としてだけではなく新規事業の立ち上げ→運営→収益化のプロセスも経験し、満を持して自律学習サカセルを創設。

「新しいことを知る」ことを楽しめる好奇心で、その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。

プロ野球、読書、靴、腕時計、ビール、筋トレ…
色々と興味は尽きない中、一番の趣味は、やっぱり仕事。

卒業生との語らいや、娘の成長を日々の楽しみに、
さぁ今日も1日がんばります!

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