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早稲田中受験解説!特徴や併願パターンは? Column

過去問分析

早稲田中受験解説!特徴や併願パターンは?

2023.05.23

目次
  •  学校の特徴
  •  試験の情報
  •  科目ごとの特徴
  •  よくある併願パターン
  •  まとめ

1. 学校の特徴

言わずと知れた名門中。学校の雰囲気としても明るく真面目な生徒が多い印象です。

4割程度のお子様が早稲田大学に推薦で入学し、残りが受験をして大学へ進学をします。やはり、約半数のお子様が大学受験をするというのが早稲田中の強みで、大学受験という選択肢も残せるというのが、多くのご家庭から支持されている理由と言えるでしょう。

また、大学受験の合格実績としてもしっかりとした実績を残しているので、学校の中でしっかりと生徒達の学力を伸ばしているというのが見えてきます。

主な大学合格実績 2020-2023

2023202220212020
東京大学39293327
京都大学8255
一橋大学4255
東京工業大学102109

詳しくはこちら:https://www.waseda-h.ed.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/904d5846aab6f73407e8b053da934022.pdf

2. 試験情報

・入試情報
 入試日程 2/1  08:30集合   2/3  8:30集合
 合否発表 2/2  10:00        2/4  10:00

・科目
 国語 算数 (各50分 60点満点)
 理科 社会 (各30分 40点満点)

・倍率と平均点

倍率国語算数社会理科総合合格者最低点
20203.238.6
(44.5)
34..7
(45.1)
25.6
(28.3)
26.3
(29.4)
125.3
(147.4)
137
4.335.3
(43.0)
25.7
(35.2)
24.0
(26.7)
27.1
(31.5)
106.6
(132.5)
122
20212.728.4
(33.9)
30.5
(38.6)
24.0
(26.7)
27.1
(31.5)
110.0
(130.8)
120
3.337.8
(44.0)
25.4
(36.5)
22.5
(25.9)
27.6
(32.4)
113.3
(138.8)
129
20222.531.3
(37.1)
27.8
(37.4)
22.0
(24.7)
18.3
(21.4)
99.5
(120.6)
109
3.433.6
(41.3)
34.1
(44.6)
27.7
(31.0)
22.1
(27.3)
117.4
(144.2)
133
20232.836.0
(41.9)
25.0
(32.3)
23.0
(26.1)
29.9
(33.3)
113.9
(133.6)
123
4.231.7
(38.5)
18.8
(29.6)
26.5
(29.3)
22.8
(29.0)
99.7
(126.4)
114
※上が1回 下が2回
※( )内の得点は合格者平均点

詳しくはこちら:https://www.waseda-h.ed.jp/exam/past_exam_result/​​​​​​

ポイント!
算数の受験者平均点と合格者平均点の点差が、総合点の点差の約半分程度と、大きく広がっている。
算数の点数の上下が激しい。→取り組むべき問題の取捨選択の練習はしておきたい。

2回目の早稲田中の入試は、データを見ていただければわかる通りかなり難関で御三家などの受験生を始めとする早稲田中より上位のトップ校を第一志望で考えている生徒達が3日の早稲田中を併願で考えていることが多いからです。

以上から、やはり早稲田中を第一志望に考えている方は1回目が勝負所になります。

   

3. 科目の特徴

ここからは簡単に各科目の紹介をしていきます。

・算数

典型的な受験算数を出す学校です。算数の基礎力がダイレクトで反映されるので、対策も少なくて済み、模試等の成績が高い生徒にとっては解きやすい問題と言えます。逆に言うと、対策でなんとかするのは不向きな問題とも言えます。

また、難易度の上下が激しかったりもするので、捨て問の取捨選択に注意が必要です。算数が一番差のつく科目であり、勝負の半分は算数で決まるとお考えください。単元としては図形が頻出となっております。

過去問解説はこちら
早稲田中の算数分析(2020年 第1回)
早稲田中の算数分析(2018年 第1回)

・国語

文章は物語、随筆、説明的文章と幅広く出題されます。文章の難易度としては社会人向けの少し難しい文章から、小学生が読みやすいくだけた言葉遣いの文章まで様々です。

設問は記述、抜き出し、選択肢、知識と満遍なく出題されます。模試的な問題であるとも言えるでしょう。

過去問解説はこちら
早稲田中の国語分析(2022年)
早稲田中の国語分析(2021年 第1回)

・社会

地理、歴史、公民とバランスよく出題されます。歴史の量が比較的多いです。
地理ではテーマ別というよりも総合的な複合問題がよく出題されます。

こちらも国語同様に模試的な問題であり、模試の延長線上にあると言えます。

・理科

物理・化学・生物・地学とバランスよく出題されます。時間に対しての問題量が多いのでスピード感が要求されます。ただ、ひねりのある問題はそんなに多くなく、典型的な問題を単純に難しくしただけの問題と言えます。こちらも模試の延長線上にある問題と言えますね。

4科目を通して
かなり模試に近い問題で構成され、基礎的な能力の完成度の高さを求められます。

模試の成績が高い生徒にとっては、変わった問題が少ないため、解きやすいです。裏を返すと、特徴のある問題がないため対策による逆転合格を狙うのが難しい学校とも言えます。

4. よくある併願パターン

ここからはよくある併願先の一覧と実際の併願パターンをご紹介していきます。

・学力的に余裕のある生徒の想定される併願先一覧

1月2/12/22/32/42/5
1/12栄東
1/20市川
1/21東邦
1/22渋幕
早稲田中聖光学院
栄光学園
渋幕
本郷
早稲田中聖光学院渋渋
本郷
広尾
東京都市大
PM広尾学園
PM東京都市大
PM暁星PM芝
※ 下段は午後入試

・学力的に余裕のない生徒の想定される併願先一覧

1月2/12/22/32/42/5
1/10 栄東
1/22 昭和秀英
1/25立教新座
早稲田中巣鴨
東京都市大
立教新座
城北・暁星
明大中野
立教新座
國學院久我山
城北
明大中野
東京農業大一
東京都市大
法政
PM東京都市大
PM東京農業大一
PM東京農業大一PM暁星
※ 下段は午後入試

・併願案

サピックス偏差値56  東京都北部在住 男子進学校志望

1月2/12/1PM2/22/32/4
立教新座〇早稲田中×(東京都市大)本郷〇早稲田中
本郷×早稲田中城北
立教新座×早稲田中×東京都市大〇城北〇早稲田中
城北×暁星城北
東京都市大×城北〇早稲田中
城北×成城城北

1月校は複数受験するのもありです。例えば、1/10栄東Aを受験し、立教新座がバツの時のメンタルの落ち込みを多少軽減しておく事前の策も考えられます。

また、学校の志望順位にもパターンが変化します。例えば、城北よりも東京都市大の方の志望順位が上の場合は、2/3暁星の受験を早稲田中に変えて勝負に出ても良いでしょう。

四谷大塚偏差値58  東京都南部在住 男子進学校志望

1月2/12/1PM2/22/32/42/5
昭和秀英〇早稲田中×(東京農業大一)本郷〇早稲田中
本郷×早稲田中本郷
昭和秀英×早稲田中×東京農業大一〇本郷〇早稲田中
本郷×早稲田中本郷
東京農業大一×暁星〇早稲田中本郷
暁星×成城〇東京農業大一本郷

こちらも前述と同様に1月校の複数受験はありです。例えば、芝浦工大柏や専修大松戸などを受けておくのはありでしょう。

3日に早稲田中を連打していますが、こちらはご家庭とご本人様の意思によっても変化します。例えば、ご本人様が実はそんなに早稲田中にこだわっていない場合やご家庭の方針として、他に受けて欲しい学校がある場合などは3日に別の学校を入れることは当然あります。

これはあくまで仮の想定ですが、このように受験パターンを事前に組んで過去問の対策等をしっかり立てていくことが必要になります。

5. まとめ

ここまで見てきていかがだったでしょうか。

早稲田中を狙っていく上で参考になればと思います。

学校の理念等は様々なサイトや早稲田中のホームページにも書いてあるので、受験をしていく上で必要になる可能性が高い部分にフォーカスを当てて書いています。

実際に話などを聞きたい場合はぜひご連絡ください。


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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