サカセルコラム

日能研に通う生徒向けゴールデンウィーク(GW)算数勉強法! Column

日能研の活かし方

日能研に通う生徒向けゴールデンウィーク(GW)算数勉強法!

2023.04.25

新緑が目に眩しい季節となりました。受験生の皆さんは、年明け間もなく塾で新学年をスタートし、その後春期講習に臨み、4月には小学校での進級…と新しいこと尽くしのこの時期、ペースが掴みにくく慣れないことの多い中、日々がんばっていることと思います。

来月は待ちに待ったゴールデンウィーク。特別講座を受講する方もいますが、講習スケジュールがぎっしり詰まった春期、夏期、冬期とは一味違う一週間を楽しみにしている人も多いでしょう。

そう…ゴールデンウィークは日頃なかなか手をつけられないことにじっくり向き合う貴重な機会。少ーし羽をのばしたら、こんな風に過ごしてほしい…そんな提案を綴りたいと思います。

6年生の皆さん

数の性質、規則性、場合の数、文章題、比を終えたところでゴールデンウィークに入ります。数の性質、規則性、場合の数、文章題は春期講習で復習の機会がありましたから、ゴールデンウィークには比をしっかりおさらいすると良いでしょう。

小学校に入学してから長い間具体的な数を中心に算数を学んできましたが、5年前期で割合を、5年後期で比を扱い、6年ではこの2つが少しずつ融合していきます。「ある量を1とおく」と言った抽象的概念に難解さや戸惑いを感じたり、具体的な数と割合・比を混同してしまったり、何となく苦手意識を持っている人がいるかも知れません。

ただ「比を制する者は算数を制する」と言っても過言でない程、中学入試において比は要であり、他の様々な単元と組み合わされ出題されることが少なくないのです。比を強化することは複雑な計算を簡略化し、様々な単元を解きやすく、解ける問題の幅を拡げることに繋がります。

ゴールデンウィークは比についてじっくり掘り下げ強化する絶好のチャンス。確実に理解を深めるためにも新しいことに手を拡げず、これまでの学習内容が身についているか、曖昧な点はないか、自力で解決できているか…を丁寧に確認することをおすすめします。

6年生ゴールデンウィーク算数学習例

①比の復習…第25回~第27回を範囲とする育成テスト共通問題を解き直す。

※M(R)クラス…正答率10%以上
A(W)上位クラス…正答率30%以上
A(W)下位クラス…正答率50%以上

の問題を目安に。

→必要に応じ本科テキスト、強化ツール対応回の復習を。

②毎日の計算…取り組むべき計算問題がゴールデンウィークに途切れてしまう場合は2~4月に正解できなかった問題を再度解き直す。

5年生の皆さん

年間を通じ中学入試に必要なほとんどの単元に触れていく5年生。そのスタートは整数、小数、分数の四則混合計算、逆算でした。ひたすら計算に明け暮れる日々に嫌気がさしていませんか。あるいは計算が楽しくなってきた人もいるでしょうか。

この後、前期に平面図形、割合、後期には比、速さ、立体図形…と入試の大きな柱となる単元が続き、正確な計算技能や工夫力がものを言う場面が増えていきます。そこで、ゴールデンウィークには計算、逆算を徹底的に練習すること、平面図形の基本事項をおさらいしておくことをおすすめします。平面図形では円周率を扱うため、小数と分数が混ざった計算が当たり前となりますし、割合では整数と整数の間の端数を小数、分数で表し、また2/3mと言った量分数と2/3倍と言った割合分数を区別する力も要求されます。

…と言っても5年生で全学習が完了する訳ではなく、6年で精度を上げながら同じ単元を幾度か学ぶ機会があるので、5年では何より基本を確実に理解、運用することを目的とし、来年度の発展へと繋げてほしいと思います。

5年生ゴールデンウィーク算数学習例

①計算技能、平面図形の復習…第26、27回を範囲とする育成テスト共通問題を解き直す。

※M(R)クラス…正答率10%以上
A(W)上位クラス…正答率30%以上
A(W)下位クラス…正答率50%以上

の問題を目安に。

→必要に応じ本科テキスト対応回の復習を。

②毎日の計算…取り組むべき計算問題がゴールデンウィークに途切れてしまう場合は2~4月に正解できなかった問題を再度解き直す。

4年生の皆さん

これまで主に計算を学んできました。かけ算、わり算はできるようになりましたか。わり算が苦手という人はいませんか。これまで積み上げてきた力が途切れないよう、ゴールデンウィークも継続して毎日の計算に欠かさず取り組みましょう。

中学入試で最も求められる力の一つである計算力。正しい計算技能が身についていることはもちろんですが、限られた時間で速やかに正答するための工夫力が不可欠です。前期テキスト第3回大きな数の加減乗除では、末尾の0の扱いを工夫し計算効率をあげることがテーマとなっており、「わり算においてわられる数とわる数各々に同じ数をかけても(各々を同じ数でわっても)商は変わらない」等、4年後期、5年前期に学ぶ小数、分数に繋がる考え方を扱っているので、特に力を入れてほしい箇所です。

4年生ゴールデンウィーク算数学習例

①計算技能の復習…第3、4回を範囲とする育成テスト共通問題を解き直す。

※M(R)クラス…正答率10%以上
A(W)上位クラス…正答率30%以上
A(W)下位クラス…正答率50%以上

の問題を目安に。

→必要に応じ本科テキスト対応回の復習を。

②毎日の計算…取り組むべき計算問題がゴールデンウィークに途切れてしまう場合は2~4月に正解できなかった問題を再度解き直す。

以上、担当の先生の指示を優先しつつ、参考にしてください。ゴールデンウィークが受験生の皆さんにとって実り多き時間となることを祈り応援しています。


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FKN

この記事を書いたのは...

FKN

日能研にて20年余り様々なクラスを担当。

知識を得る際、何故その知識が必要なのかを前提に学ぶことが大切であり、式や図の意味を丁寧に掘り下げながら、意味づけを伴う知識、技術の獲得、それらを的確に引き出す力を伸ばします。
基本知識、土台となる技術を得たら、試行錯誤するのは生徒自身。自ら手を動かし考え、調べ、表現する…といった過程を積み上げることにより、運用力、思考力を鍛えます。

失敗大いに結構。「躓く問題」は理解を深めるチャンス。多くの生徒がかつて躓いた分野を強みにしています。
苦手を克服した生徒の達成感溢れる笑顔に引き込まれ、共に学び続けています。

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