サカセルコラム

日能研の夏期講習6年生の過ごし方(国語編) Column

日能研の活かし方

日能研の夏期講習6年生の過ごし方(国語編)

2023.07.18

今回は日能研の夏期講習、6年生の過ごし方についてお伝えしたいと思います。

私は国語の講師なので、国語の学習が中心になりますが、他の教科の取り組み方についても参考にしてください。

夏期は後期過去問演習の準備期間

日能研の夏期講習(標準コース)は4科目で全120回(国算各36回、理社各24回)を24日間で学習します。

お盆の前後は5日間の休みがあるものの、小学生にとってハードな日程。とはいえ受験生なので当然ですね。後期になればすぐに過去問演習がはじまりますから。

国語は他の教科と違い、受験に必要な要素は全て前期までに学び終わっています。

そのため、過去問演習も他の科目に先行して始めて構いません。早ければ9月から、遅くても10月中には始めます。

この時になって「基本事項ができていない!」などということがないように夏期講習を有意義に使いましょう。

では次に、夏期講習中の学習について説明します。

夏期講習前にすること

下記の項目のうち苦手分野を洗い出し、目標を設定してください。困ったら日能研のクラス担当に相談しましょう。データを出してくれるはずです。

文章ジャンル:説明的文章(説明文・論説文)文学的文章(物語・随筆)
設問形式:  接続語・言葉の意味・選択肢・抜き出し・記述
語句知識:  漢字関連・ことわざ・慣用句・文法

課題がわかったら優先順位を決めましょう。現在の成績や志望校のレベル、出題傾向をふまえて無理のない範囲を意識してください。

例えば「論説文の接続語と選択肢の正答率を上げる、語句は文法」などです。

講習中は授業と家庭学習を連動させよう

夏期の授業は基本的に午後からですので、午前中が家庭学習の時間です。

家庭学習でやることと授業でやることを分けておきましょう。

授業ですること

読解問題は授業の範囲です。国語は1日に3回ずつ進むので、文章題を3つ以上解くことになります。授業で〇×をつけたら、解き方を確認してください。

この時「苦手分野」を意識すること。例えば接続語の問題を間違う場合、用法を理解できていないということです。接続語ごとの意味と用法を復習しましょう。選択肢や記述も×の理由や解き方を確認しましょう。

家庭学習

読解は授業で×の問題について復習する程度で大丈夫。授業の解き残しが宿題に出たらそれを解きます。

漢字と語句は予習です。授業前に解いて、できるものとできないものを分け、できないものを練習しておくこと。ことわざ・慣用句など意味がわからないものは他の教材を用意して調べましょう。

文法が苦手な生徒さんは、重要なものに絞って学習してください。担当の先生に質問すれば教えてくれるはずです。

不要な部分はカットしよう

教室のスタッフや担当講師は「あれもこれも全部やれ」と言うと思いますが、夏期のテキストにはやらなくていい部分もあります。

例えば語句20回~23回(熟語づくり、誤文訂正、仮名遣い)は重要度が低いです。これは力を入れて家庭学習する範囲ではありません。

また、授業で扱わなかった読解問題を「読むだけでいいから」なんてこともクラス担当はよく言いますが、読むだけならパスしましょう。

メリハリをつけて大事なことに集中しましょう。

休講期間の学習

お盆の休講期間は主に語句知識のフォローにあててください。

また、余力がある方や上位校を志望している方にお勧めするのは「物語の読解」です。

日能研はカリキュラム全体で物語の比重が低く(6年前期の半分以上が説明文・論説文)、演習量が不足しています。

物語の問題を入手して解くことをお勧めします。

但し、志望校の過去問(直近5年)はまだ手を付けないでください。

同じ志望校でも古いものや、押さえに考えている学校の問題などがお勧めです。

前期日特のテキストや、中古の過去問集を入手したり四谷HPの過去問データベースを活用したりするのも良いでしょう。

以上です。後期を笑顔で乗り切れるよう、親子で頑張ってください。


にほんブログ村にも参加しています。ぜひ下のバナーをワンクリックで応援もお願いします!

関連記事

羽田慶子

この記事を書いたのは...

羽田慶子

日能研、個別塾などでの国語の指導経歴は15年以上。

生徒さんとご家庭の要望にフィットした指導を心がけております。
最終的には国語のおもしろさに気づいてもらうことが一番大事だと考えております。素材文によって様々な知識や考えに触れ、たくさんの本を読めるような生徒さんを育てていきたいです。

同じ筆者の記事を見る

人気の記事