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学生時代しておけば良かったと思う事 Column

学生講師の小話

学生時代しておけば良かったと思う事

2021.01.04

大学生になった今思い返せば、中高生の頃にしておけば良かったなと思うことがいくつかあります。勉強面でもっとしておけば…という後悔も勿論ですが、広い意味で今に繋がるような事をあの頃からしておけば良かったと思うことがあるのです。

だいたい、今になって「あの頃からしておけば」なんて事が生まれる原因は見える世界の狭さにあります。だから若い時には興味関心のアンテナを立てて、自分と世界の接する部分の面積を大きくするのが良いのだろうと思います。

いきなり乱暴な言い方ですが、世の中に無限に存在する物事から興味関心の島に辿り着く為には取り敢えず海原に繰り出し、あちらこちらを漂ってみるしかありません。自覚的に膨大な量の映画や音楽、活字やアートを消費して、そこから自分的にピンとくるものを見つけ出すのが一見遠回りの様で近道なのではないでしょうか。自分がそういう年齢の頃と比較して今の世の中にはNetflixやSpotify、Kindleなどと手軽に世界と触れ合えるツールが用意されています。

ただ、そういったストリーミング・サービスで見える世界も全てではない事にいずれは気付きます。例えばSpotifyでは聴けない音楽は、聴けるそれの何倍もの数が存在しているでしょう。クリアランスが済んでいないサンプリングを用いた曲なのか、ストリーミングの音質では作者が満足できないので解禁しないという曲なのか、辺境のレア・グルーヴで権利者が誰なのか分からない曲なのか、まだ誰もリーチ出来ていない未来のポップスターの弾き語りなのか。理由は色々あるとは思いますが、そういったものにリーチしようとした時に役に立つのが水先案内人の様な大人の存在です。

迷ったときには人に聴けばいいのです。だいたい自分がこうして記事を書いていることも、自分がそういったお人よしの水先案内人であるからであって、この記事を読んでなるほどと思ってくれる人がいれば儲けものだと思っています。

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石田貴嗣

この記事を書いたのは...

石田貴嗣

受験勉強に関する事だけでなく、読んで楽しい学習にまつわる様々な事をお伝え出来ればと思います。

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