お世話になったSAPIXの先生たち

最近冬服を慌てて買い揃えているサカセルの学生講師兼自習監督です。

私は来年の四月から社会人になります。

そんな事情もあってか最近は「自分が小さい頃に見ていた周りの大人・お世話になった人」を思い出す機会が多くあります。

全員挙げるとキリが無いので何人かに絞って語っていきたいと思います。

SAPIX小学部通塾時代の校舎長A先生

彼は社会科の恩師であり、自身が麻布中学に進学するきっかけにもなった先生です。

A先生との出会いは小学校4年の秋。

当時サッカーチームを掛け持ちし、ほぼ毎日サッカー漬けだった私は、合間をぬって四谷大塚に通っていました。

そんな中、近所にSAPIXが開校したので、SAPIXに転塾する事になりました（ちなみに転塾直前の四谷の全国模試では4科目総合で全国一位でした（自慢です）。

入塾試験を受けたあと初対面の校舎長A先生と両親と四人で話しました。

第一印象は「この人、雰囲気が怖すぎて草」でした。

キリっとした眼光に落ち着いた話し方、草原で草食動物をしとめるライオンのような雰囲気でした（当時自分が小学生だったのでそう感じただけかもしれません。）

そこからSAPIX卒業までずっと社会科の担当がA先生でした。

授業が面白いだけでなく、何を聞いても答えてくれて知的好奇心が満たされました。

今でもA先生の授業内容や雑談が教養として残っていますし、一生の財産です。

また、A先生は怒ると恐ろしいのですが、それに関してもエピソードが残っています。

当時年号を200個丸暗記するテストがあって（57,239,,,,から始まった記憶があります）自分は197個正解しました。

クラスには超人的に暗記が得意な方もいて（卒後は桜蔭→現役で医学部、開成→現役で医学部　でしたね）満点が何人かいたものの、一応自分の得点は平均点よりだいぶ上だったので得意げにドヤ顔していました。

そこで恐ろしい顔をしたA先生から二言

「満点じゃないんだから満足するな。なんで三問間違えたのか反省しなさい。」。

これぞSAPIX(笑)！

私はお調子者だったので、卒業まで度々A先生から叱られていましたのもいい思い出です。

「君には麻布が向いてるよ。色々挫折して色々経験しながらも大きく化けて、将来は世界で活躍するような大物にきっとなる。」先生が送ってくれた言葉を覚えています。

「食」から世界を変える、「食」で日本をわくわくさせる、を自分のテーマに来年からは総合商社で社会人生活をスタートします。

ひとまわり大きくなったら先生と再会できますように。

国語科のS先生とK先生

SAPIXに入塾以後継続してお世話になっていた国語科のS先生とK先生です。

まずはS先生から。

• ロジカルに文章を書く
• 必要十分な文章を書く
• 因果関係を明示する方法
• 聞かれている事や形式への適切な回答など

自分が培ってきた「書く能力」は基本的にS先生から学びましたし、先生との時間が言語能力として血肉になりました。

授業中はもちろん、毎回毎回授業後に質問教室に残っていた自分は麻布の過去問を筆頭に様々な長文記述の添削＆口頭ダメ出しをしてもらっていました。

校舎内に最後まで残るような状況になる事も珍しくありませんでしたが、長い時間付き合ってもらいました。（警備員の方にも感謝しています。）

今でも印象に残っているのは、

「君は女心が全く分かっていない！女の子目線の物語文の記述問題の出来が悪すぎる！」

と言われたことです。

あの頃から成長して、ちゃんと美人の女の子と付き合えるようになった今の姿をS先生に見せてあげたいです。

最近SAPIXに勤めている知人にS先生の話をしたら、今も元気に勤務されていると伺いました。

以前は厳しかったS先生もかなり丸くなったと聞いて、時代が変わったのだなあと思いました。

また先生に会える日を楽しみにしています。

当時教わっていた先生方も、もうかなりのおじさんになっていると思うので、お身体に気を付けてください。

最後にK先生。K先生は漢字や四字熟語（国語Aという名前だった気がします）の担当でした。

K先生は身長が180センチくらいあって、やせ型・ブチ眼鏡の先生でした。

怒るとホワイトボードを殴ったり廊下で説教されたり、厳しい先生でしたが、授業中の雑談が面白く、今でも内容を覚えています。

受験を意識する時期になっても、楽しく通塾することが出来ました。

漢字テストが70点くらいだった日に、授業中おしゃべりをしていたら、

「点数悪かったのにヘラヘラすんなあっ！！！（バン！（壁を殴る音）」と怒鳴られたのを覚えています。

K先生のおかげで漢字にも真面目に取り組むようになりました。

今では感謝しています（実は中高時代に趣味で漢検を受けるほどにまでなりました）。

ちなみにK先生もまだ勤務されていると伺ったので、今度は自分が漢字クイズを出しに行きますね(笑)。

こうやって書いているうちに、楽しかったSAPIX時代の記憶が次から次へとよみがえってきます。皆さんも自分に合った先生との出会いがありますように。それでは。