サカセルコラム

総合型選抜入試(AO入試)について Column

学生講師の小話

総合型選抜入試(AO入試)について

2025.01.26

私はAO入試を使用して大学受験をしました。(受験した時はAO入試という名称が一般的でした)慶応SFC(総合政策学部)、慶応文学部、立教社会学部を受験し、立教大学社会学部国際社会コースに進学しました。

そもそも総合型選抜入試とは?

一般入試とは異なり、大学の入学者受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)に基づいて選抜される入試方法です。具体的には「進学後にどのようなことを研究していきたいのか」「在学中にどのような取り組みをしてきたのか」等を記載した志望理由書を提出します。大学や学部によっては、小論文や面接が課せられたり評定平均や語学関係の資格が求められたりする場合もあります。さらに学力や意欲だけでなく、スポーツ能力を活かして受験できる大学もあります。

<総合型選抜入試を実施している大学の一例>

・慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部

・上智大学 経済学部経済学科 公募制推薦

・早稲田大学 スポーツ科学部 総合型選抜Ⅰ群
       社会科学部 全国推薦入試

・一橋大学 商学部 学校選抜型入試      etc.…

私の経緯

高校3年の6月にAO入試へ切り替えることに決めて、早稲田塾という専門の塾に通い始めました。一般入試で受験する自信が全くなかったのと早く終わらせたかったからという理由です。評定平均が高い+英検準一級を持っていたため受験資格は比較的良い条件だったと思いますが、探求活動は未経験だったのでゼロからのスタートになりました。入塾すると周りは高校1年から通っている人も多く、かなりギリギリな状況でした。特に第一志望が慶応のSFCだったため、かなり急いで準備をしていました。(評定平均を使ったB方式で出願しました。)SFCはかなり特殊で、志望理由書の他にこれまで何をしてきたのか・自分の強みや研究内容をまとめたパワーポイントを提出する必要があったため、膨大な時間をかけて提出しました。無事に書類審査を通過したものの、面接で教授に対する質問に少し反論してしまい不合格に終わりました。今思うと、知らないなら強がらずに認めるべきだったと思うし、大学のことをもっと調べ尽くすべきだったと思っています。

その後、慶応文学部と立教社会学部国際コース選抜を受験しました。慶応文は小論文だけでしたが、小論文対策に取り組めた時期が遅すぎて歯が立たなかったです。(もちろん不合格)

第二志望の立教社会学部は、小論文、面接と志望理由書でした。SFCで使ったものを少し変更した志望理由書を使用し、面接前に行われた塾の集団対策では簡潔に志望理由を述べること+立教大学について調べ尽くすことを課されました。さらに国際社会コースは英語で質疑応答される可能性もあることを知らされ、簡単に英語で答えられるように準備しました。当日は女性の教授2名が面接官でしたが、そこまで難しいことを聞かれなかったのでなんとか受かることができました。

経験して感じた良い点と悪い点

・良かった点

① 高校で勉強しているだけでは出会えなかった知識をたくさん得ることができた。
② 自分が興味のある学問分野や研究テーマを探すなかで論文を読んだり専門的な書籍を読んだりすることを繰り返したことが大学入学後のレポート作成に非常に役立った。
③ 志望理由書の作成を経て、文章の書き方の基礎を学ことができた。

・悪かった点

① 一般受験用の勉強と両立する時間を確保するのが難しかった
② 準備期間が短かったため周囲との差をかなり感じて焦りがあった

これらを踏まえて、、こんな人にはオススメかも

⇨やりたいことがあったり、大学に入りたい理由がある人
⇨1つの事柄に対して深く追求することが苦ではない人
⇨部活動や課外活動に熱心な人

このようにテストで測れる学力だけでなく、コミュニケーション能力や学習意欲等の受験者自身を判断される入試方法が総合型選抜入試です。ですが、どのような選択をするのかは自分次第です。どの入試方法を選ぶにせよ、自分が大学で学びたいことやどんなことを学んでいくのかを調べていくことは大切です。何をしていくのかを決めるのは大学に入ってからでも全く問題ありませんが、少なくとも興味のある学部や大学を目指すことをおすすめします。(入った後に授業が楽しい。)さらに学部学科、働き方の多様化などで大学に進学することだけがゴールではなくなってきている昨今、受験のタイミングで自分自身の興味を見つけてみることは貴重な体験になると思います。

最後に私からのメッセージです!

学生生活の授業を大事にした方がいい!

先生方の話はよく聞いていると面白いから、「試験のために暗記しなきゃ」というマインドよりも、新しい事に出会う楽しさを感じて欲しい。大学入学後に役立つことも多いです😊


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この記事を書いたのは...

自律学習サポーター

自律学習サポートコースで、学習管理や科目の質問、採点などを担当する講師陣。
頼れるお兄さん、お姉さんたちが今日もみんなをサポートします。

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