2022年10月11日投稿
2023年9月29日更新
2024年10月4日更新
猛烈に学習した夏期講習から早1ヶ月。
朝晩は過ごしやすい日も増えてきましたね。
10月は学校行事も忙しくなる時期ですが、SAPIXでの学習もますます加速していきます。
1週1週を大切に努力を重ねましょう。
さて10月度マンスリー確認テストが近づいてきました。
2024年は10月11日の金曜日に実施予定で、昇降テストとしては8月26日の夏期講習マンスリー確認テスト以来なので久しぶりです。
気合が入っているSAPIX生も多いことでしょう。
今回は、この10月度マンスリー確認テストに向けた算数の学習を中心にお話ししていきます。
なお2018年にも以下のようにSAPIX5年生のマンスリー確認テストに言及していますが、当時とはカリキュラムが大幅に改訂されているのでお気を付けください。
関連記事:SAPIX5年生 10月度マンスリー確認テストのポイント
【SAPIX5年生 10月度マンスリー確認テスト 概要】
制限時間50分で150点満点
小問数は25~30問
基礎トレ9月号と平常20~平常24を中心に出題
直近5年間の平均点推移
2023年:77.1点
2022年:84.5点
2021年:87.0点
2020年:82.8点
2019年:93.3点
平均 :84.9点
【10月度マンスリー確認テストの重要度】
5年生秋は各科目で中学受験における頻出分野を扱い、その内容の理解度や模試の成績が受験結果にも直結していく、非常に重要度の高い時期になります。
もちろん算数に関しても、夏休みから学習を始めた「比」をより深める単元が続く、重要度の高い時期に入っています。
今回の試験範囲では特に平常22の「旅人算(3)」は「速さと比」の導入テキストとして重要で、平常24の「仕事算」も「比の文章題」の典型テーマとして本質の理解が必須になります。
その他、平常20「総合」の割合の復習や、平常21「図形の移動」、平常23「時計算」も中学受験では頻出の分野ばかりなので、やはり今回の10月度マンスリー確認テストの重要度は非常に高いと言えるでしょう。
【試験範囲の各テキストのポイント】
・平常20 総合
夏休み前の割合(2)~(4)と場合の数の復習テキストです。
該当する損益、食塩水、相当算はいずれも割合の学習において軽視することは出来ない分野ですが、多くの生徒の皆さんは7月の復習テストに向けて充分な準備を重ね、定着させられているのではないでしょうか。
なお食塩水は夏休みに学習した「面積図と比」の解法でも正解を導けるようにしておきましょう。
場合の数は他分野とのつながりが薄いので、復習に手が回らないようなら後回しにしても構いません。
今回のテキストなら、どのコースに所属している生徒でもA・B全てとC1・4までは完璧に解きこなせるようにしておきましょう。
偏差値55を目指す生徒なら、上記に加えてC2・4まで完全に吸収しておき、D3も勝負したいところです。
D1はより適切な解法をまだ扱っていない点、D2は場合分けが複雑な点で、いったん理解が浅いままでも仕方ないかもしれません。
・平常21 図形の移動
復習内容が大部分を占め、今回の試験範囲では最も負担が軽いテキストです。
動きの変わり目に注目し、丁寧に図を描きなおし、適切に数値を記入していきましょう。
A1やB1のような図形の平行移動は「ある1点に注目する」ことがポイントで、A2やB2のような回転移動は「全体-白=斜線」がポイントです。
SAPIX生ならば誰しも、まずはA~Cまでを完璧に解けるように練習しましょう。
SAPIX偏差値で55以上を目指すならば、今回のテキストならDまで全て解けるようにしておきましょう。
D3の「半径×半径」も、そろそろ常識として身につけておきたい内容です。
・平常22 旅人算(3)
今回の試験範囲で最も重要なテキストです。
B1、B3やC1などを通して「(距離が同じ時)速さと時間は逆比」という中学受験の速さにおける最重要テーマを理解しましょう。
線分図を用いての状況の整理の仕方も重要です。
前期の平常08で扱ったような以前と同じ問題でも、比を用いて解くことで計算量を軽減することが出来るので、解法のアップデートを意識していきましょう。
なお、このテキストはBASIC比4章も併用することで、速さと比のテーマの理解が深まります。
もし速さの概念理解から不安がある場合は前期の平常08やBASIC速さの1~3章に戻っての学習も効果的です。
重要度が高い教材なので、どのコースに所属していてもC2までは正しく理解しておきましょう。
C3やD2も「図」と「比」の問題として学習効果は高いです。
SAPIX偏差値で55以上を目指すならば解きこなせるようにしておきましょう。
・平常23 時計算
「時計算」の導入テキストです。
「●●時ちょうどを基準とする」「長針が短針を追いかける」の基本に沿って、まずは典型題を確実におさえましょう。
どのコースの生徒であったとしても、ABすべてとC3・D1は常識として吸収しておく必要があります。
C1・2も計算手法として工夫の仕方や発想の仕方を理解しておきましょう。
D2・3は時計算の導入回としては、かなりの難問です。
偏差値60を安定して上回るくらいの学力が備わっていない限りは、深追いは不要でしょう。
なお受験レベルの時計算では「針が遅れる/早く進む」「1周が12時間や60分ではない」「針が逆回転する」「針が折れ曲がっている」など、様々な特殊な設定で課されます。
何でもかんでも「×2/11」と覚えてしまわないよう注意が必要です。
・平常24 仕事算
「何を」「どうおくか」を問題に応じて柔軟に設定することがテーマです。
「何を」は「全体/1あたり」、「どうおくか」は「1とする/最小公倍数/比で設定」で考えることが基本ですが、問題文の日本語としての把握が問われます。
逆比の利用や「のべ」など、問題に応じた柔軟な条件整理が必要なので、繰り返し解いて「覚えて」しまう状態はあまり意味が無くなってしまいます。
他塾の問題集を併用するなどして、新しい問題に触れることを心掛けたいところです。
学習すべき内容は、どのレベルの生徒であってもD1までは解きこなせるようにしておきましょう。
偏差値55を目指すならばD2とD3も必要です。
D4の難度は高めなので、平均偏差値で60くらいあるようならば挑戦してみても良いでしょう。
【対策】
まずはテキスト内容の復習の徹底が最優先です。
平常22旅人算(3)や平常23時計算は、BASICも併用して基本パターンを繰り返し学習することで、「常識」として深く理解しておきましょう。
幸い今回の10月度マンスリー確認テストは、準備期間が普段より長めなので繰り返しテキストに取り組む時間的な余裕はありそうです。
もし掲載問題を覚えてしまうようならば、他塾の問題集を併用することも効果的です。
同じタイプの問題を、異なる言い回しや視点から問われることで対応力の向上も図ることが出来るでしょう。
もし手に入るならば10月度マンスリー確認テストの過去問を用いての学習も効果的です。
ただ現カリキュラムになったのは2019年からなので古めの過去問を解く際は、試験範囲の大問を取り出して解くなどの工夫が必要です。
このように今回の試験範囲は中学受験における重要範囲が並びます。
是非とも入念に準備をして挑みましょう。
SAPIX5年10月マンスリーテストについては以下もご覧ください。
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!理科編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!社会編
SAPIXに関して、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
にほんブログ村にも参加しています。ぜひ下のバナーをワンクリックで応援もお願いします!