夏期マンスリーの範囲は8単元。普段のマンスリーの約2倍のボリュームです。ただ、星は知識と動きを2回に分けていますし、流水のはたらき~地層~岩石もつながった内容になっていて、普段のテキストなら2冊分くらいの量が3冊に分かれているので正味6単元分くらいでしょうか。
今後を含めて最重要なのは星!次いで地層です。ただ、例年のマンスリーではまんべんなく出題されていますので、穴を作らないように勉強してください。
時間のない場合や、総確認のために最重要問題を挙げておきます。
N53-01 確認問題[4][6]
N53-02 確認問題[1][2][4]
N53-03 確認問題[1][2]([5])
N53-04 確認問題[1][3]
N53-05 確認問題[1][2][3]
N53-06 確認問題[1][3]([6])
N53-07 確認問題[1][2][3]
N53-08 確認問題[1][3][4]
各単元のポイント及び問題の重要度を示してあります。
◎:絶対
〇:マンスリー対策としてここまで解いておくとよい
無印:余裕があれば
530-N01 星
知識単元です。覚えるべきポイントを挙げていきます。
・北の空(確認問題[1][4][5][6][7][8])
◎北斗七星(おおぐま座の一部)、カシオペヤ座、こぐま座の形を覚える
◎北斗七星、カシオペヤ座からの北極星の探し方を覚える
カシオペヤ座からの探し方は少し難しいので、何回か練習した方がよいでしょう。
◎北斗七星とカシオペヤ座の位置関係を覚える
150°くらい離れています。向きもしっかり覚えましょう。とてもよく出ます。
◎北斗七星とカシオペヤ座が北極星の上にくる時期を覚える
北斗七星は5月の20時頃、カシオペヤ座は11月の20時頃。北斗七星の方がよく出ます。
◎北極星について覚える
こぐま座の一部、2等星、黄色
・夏の星座(確認問題[2][4][6][7][8])
◎夏の大三角を覚える
星座、1等星の名前、星の色(すべて白)を覚えましょう。
夏の大三角は空の高いところを通り、ベガは天頂付近を通ることも覚えておきましょう。
◎夏の大三角と天の川の位置関係を覚える
ベガ(七夕の織姫)は川の外、アルタイル(ひこ星)は少し川に入っている。デネブは川の中。
◎さそり座について覚える
1等星はアンタレス、赤色、南の低い空を通る
・冬の星座(確認問題[3][4][6][7][8])
◎冬の大三角を覚える
星座の形と位置関係、1等星とその色を覚えましょう。
オリオン座のリゲルは1等星ですが大三角には含まれません。
◎オリオン座が南中する時期を覚える
2/1の21時頃(入試の日!2121)南中します。小学生は2月が冬というのがピンとこない子も多いので、注意して覚えてください。
・その他
◎星の明るさについて覚える
1等星から6等星まであり、1等星は6等星の100倍明るい。
等級が1つ上がると約2.5倍明るくなる。
星座を作る星の中でいちばん明るいのはシリウスであることを覚える。
◎星の色
星の色は表面温度で決まること、高いものから青白、白、黄色、だいだい、赤 であることを覚える。
「温度」ではなく「表面温度」です。記述で「温度」と書くとテストでは×になります。
また、表面温度が高いほど明るいわけではないことに注意してください。
表面温度は明るさに関係していますが、そのほかに星の大きさ、地球からの距離が関係しています。明るさにいちばん大きい影響を与えるのは距離です。シリウスが明るいのは地球から近いからです。(太陽はもっと近いので圧倒的に明るい)
混乱しそうなら、表面温度は明るさとは別、と覚えておいた方がいいかもしれません。
◎N53-01 確認問題[1]~[4][6]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-02 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
○N53-01 確認問題[5][7][8]
発展問題[2]
N53-02 星の動き
夏期マンスリーの最重要単元です!入試にもよく出ます。しっかりマスターしましょう!
◎星の動きが地球の自転と公転によるものであることを理解する
星座を作る恒星はとても遠くにあるので、地球が動くことによって動いて見えているということをしっかり理解しましょう
地球の自転による星の動き 1時間15度
地球の公転による星の動き 1か月30度
◎北の空の星の動きをマスターする(確認問題[1][5][6][8])
北極星を中心に反時計回り
北極星が動かない理由もいえるようにしましょう
北を向いたときの方位もいえるように!
◎南の空の星の動きをマスターする(確認問題[2][6][8])
東から出て南を通って西に沈む…方位とともに動きを考えられるようにしましょう。
◎天球図で星の動きを考えられるようにする(確認問題[3][5][8])
・方位と動きの向きを判断できるようにしましょう
・北極星の高度はその土地の北緯に等しい
・代表的な星座の通り道を天球図に対応させて考えられるようにしましょう
カシオペヤ座と北斗七星(北の空)、夏の大三角(天頂付近)、オリオン座(真東→南→真西)、さそり座(南の低い空)
◎星座早見(確認問題[4][7])
方位をいえるようにしましょう。
そして、普通と東西が逆になっている理由もいえるように!
見たい方角を下にして使うことも覚えておきましょう。
確認問題[5][6]はマンスリーの過去問です。[5]の星の動きは45度に区切られた図になっているため、少し難しいです。まずは30度に区切られた問題をしっかり解けるようにしてください。
◎N53-02 確認問題[1]~[4][6]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-03 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-02 確認問題[5][8]
N53-03 花のつくりと受粉
苦手な生徒が多い単元です。花に興味が湧かないのが小学生の多数派です。さらに花びらの枚数など、細かい知識も多くて覚えるのが大変です。
ただ、入試には結構な頻度で登場します。動物の発生など他の単元と組み合わせたり、生物の生存戦略といったテーマにも結びつけやすい単元だからです。
◎基本的な花のつくりと役割を覚える(確認問題[1][5])
めしべ 先端は柱頭、根元のふくらんでいる部分は子房、子房の中に胚珠がある
柱頭に花粉がつく(受粉する)と子房は果実に、胚珠は種子になる
おしべ 先端の「やく」で花粉を作る
花びら 花を目立たせる
がく つぼみのときに花を守ったり、花を支えたりする
◎代表的な花のつくりを覚える(確認問題[1][2][3][5])
アサガオ 花びら5枚 合弁花 おしべ5本 がく5枚
ヘチマ 花びら5枚 離弁花 おしべ5本 がく5枚
※最近離弁花に分類されたため、古いテキストは合弁花と表示されているものもあります。サピックスのテストにはまず出ません。
タンポポ 花びら5枚 合弁花 おしべ5本 がく(冠毛)多数
※タンポポはひとつの花がとても小さく、小さな花が集まっていることをしっかり理解してください。花びら5枚がくっついていることも数えて確認しておきましょう。
サクラ 花びら5枚 離弁花 おしべ多数 がく5枚
エンドウ 花びら5枚 離弁花 おしべ10本 がく5枚
アブラナ 花びら4枚 離弁花 おしべ6本 がく4枚
以上が双子葉植物の花です。アブラナ科だけ花びら4枚、他は5枚です。
イネ 花びらなし おしべ6本 がくなし
チューリップ 花びら3枚 おしべ6本 がく3枚
※チューリップ、アヤメ、ユリなど単子葉植物で花びらのあるものは内側の3枚が花びら、外側の3枚(花びらのように見える)ががくです。花びらは離れていますが「離弁花」は双子葉植物の中の分類なので、離弁花と呼ばれることはありません。
◎単性花(お花とめ花に分かれている花)を覚える(確認問題[1][7]発展問題[1])
テストにも入試にもとてもよく出ます!下の3つを覚えましょう!
ウリ科(ヘチマのなかま)…ヘチマ、カボチャ、キュウリ、ゴーヤなど
裸子植物…マツ、スギ、イチョウなど(ヒノキ、ソテツまで覚えれば十分です)
トウモロコシ…イネ科ですが、イネ科の中でトウモロコシだけが単性花です
◎裸子植物とは何か覚える(確認問題[2][7])
子房がなく、胚珠がむき出しの植物です。
◎虫媒花と風媒花の種類と特徴を覚える(確認問題[3][5][6])
虫媒花=花粉を昆虫に運んでもらう花→花びらのある花、小学生が考える普通の花です。
それに対して花びらがない花、花に見えない花が風媒花です。風に花粉が運ばれるため、花びらは必要ありません。イネ科(ムギ、ススキ、トウモロコシ、エノコログサなど)と裸子植物(マツ、スギ、イチョウなど)が含まれます。
花粉は軽く、大量につくられます。
※タンポポは虫媒花です。黄色い花びらがあり、花粉は虫に運ばれます。種子が風に運ばれるため「風」のイメージを持ってしまうことが多く、ひっかけ問題として登場します。
◎アサガオについて覚える(確認問題[4][8])
花が咲く際におしべが伸びて自花受粉することを理解しましょう
つぼみ→花→しぼむ→果実 の順を図を見て並べられるようにしておきましょう
〇種子、花粉、果実の形を覚える(確認問題[3][8])
〇花の役割について理解しておく
花は種子を作って子孫を残すためにあることを理解しておきましょう。ここを深く理解すると、花に見えないような花=花びらがない花、風媒花が花に見えてきます。
発展問題[1]はマンスリーの過去問です。
◎N53-03確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-04 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-03 確認問題[6][8]
発展問題[1]
N53-04 流水のはたらき
夏期の…というより5年生の全テキストの中でいちばん簡単な単元です。
◎流水の3作用を覚える
侵食作用 けずるはたらき、流れの速いところ(上流)でさかん
運搬作用 運ぶはたらき
堆積作用 積もらせるはたらき、流れの遅いところでさかん
◎川の流れの速いところと川底の形を考えられるようにする(確認問題[1][2][5][6][7])
まっすぐな川 真ん中が速い→真ん中が侵食されるため深くなる、真ん中に大きい石がある
曲がった川 外側が速い→外側が侵食されるためがけになり、内側は堆積作用により川原になる、外側に大きい石が多い
◎代表的な地形を覚える(確認問題[1][4][5][7])
V字谷 侵食作用 上流
扇状地 堆積作用 川が山から平野に出るところ 小石や大きめの砂が堆積する
川の蛇行、三日月湖 おもに侵食作用によって出来ますが、何作用で出来るか?はあまり問われません。三日月湖が出来るしくみを理解しておけばOKです。
三角州 堆積作用 下流(河口付近) 砂や泥が堆積する
※運搬作用でつくられる地形はありません
◎川原の石が丸みをおびている理由をいえるようにする(確認問題[2][5][6][7])
川底や川岸にぶつかったり、石同士でぶつかったりして削れるから、です。
※侵食作用ではありません。侵食作用は流水が川底や川岸を削るはたらきです。
◎河口付近の海底での土砂の積もり方を理解する(確認問題[3][8])
河口に近い方(流れのある方)から順に小石・砂・泥が堆積することを理由とともに覚えておきましょう。
◎地下水は粘土の層の上にたまることを理解する(確認問題[3])
粘土は粒が小さいため、すきまがなく、水を通しにくいことを理解しておきましょう。
◎N53-04 確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-05 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-04 確認問題[7][8]
N53-05 地層と化石
流水~地層~岩石の中のメイン単元です。この単元は地層のできるしくみを理解することが最重要になります。
◎地層のでき方を理解する
地層は海底や湖底で土砂が堆積し、深さや流れの速さが変わると堆積する粒の大きさが変わるため、色の異なる層になって重なっていくことを理解しましょう。
この基本が理解できていないと応用が利かなくなります。
◎地層の重なり方を見て浅くなった/深くなった の判断が出来るようにする(確認問題[3][4][6][7])
頻出ですが正答率が低い問題です。
まずは、変化を読み取ることがポイントです。
また、パターンがいくつかあります。
海底の高さが変化(海底が上昇→浅くなる)
海面の高さが変化(海面が上昇→深くなる)
温暖化・寒冷化(温暖化→深くなる)
河口からの距離が変化(近くなる→浅くなる)
◎整合・不整合(確認問題[1][3][4][5][6][7][8])
整合・不整合は重なり方の名前で、不整合面はでこぼこの面の名前です。
重要なのは陸になったときに雨や流水で表面が削られてでこぼこになり、その後海底になってまたほかの層が堆積することにより、でこぼこの面(不整合面)が残される
→不整合面が出来たときに陸になった、と理解しておくことです。
陸になった回数=不整合面の数+1(現在)
◎断層(確認問題[1][3][6][7][8])
断層は地層が左右から急に押されたり引かれたりして出来るものであることを理解し、図を見て押された/引かれた の判断が出来るようにしておく。
正断層=引かれた断層、逆断層=押された断層
※断層の図に対して名前を問われた場合、正・逆は書かなくてもOKです。押された/引かれた の判断に自信がなかったり、押されたものが正だっけ?逆だっけ?とあやふやな場合は「断層」とだけ答えた方が安全です。
◎しゅう曲(確認問題[1])
地層が左右からゆっくり押されてできることを理解しておきましょう。
◎できた順の並べ替えを出来るようにする(確認問題[1][5][6][7][8])
基本的に、後から起こったことの形が残ります。
例えば不整合の後に断層なら、不整合面が断層によって切られます。
断層の後に不整合なら、断層が切られて全体に不整合面が残っています。
・化石(確認問題[2][3][4][5][6])
化石とは?生物の体や生活の跡が残ったものです。貝塚など人の手が関わったものは含まれません。
◎示相化石を覚える
地層が堆積した当時の環境が分かる化石
生息期間が長い生物(現在も生息している)生息範囲が狭い生物(決まった環境で生息する生物
サンゴ、アサリ、ハマグリ、シジミ、ホタテ、木の葉の環境を覚えておきましょう。
◎示準化石を覚える
地層が堆積した時代を判断できる化石
生息期間が短く、生息範囲(分布範囲)は広い生物
古生代…サンヨウチュウ、フズリナ
中生代…アンモナイト、キョウリュウ
新生代…マンモス、ビカリア
確認問題[6]はマンスリーの過去問です。
◎N53-05 確認問題[1]~[4][6]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-06 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-05 確認問題[5][7][8]
発展問題[1]
N53-06 岩石と火山
岩石がメインで+火山と地震、という単元です。岩石は覚えることが多く、苦手という子が多いですが、まず無理に覚える前に岩石がつくられるしくみを理解しましょう。作られ方によって分類されています。
・岩石(確認問題[1][5][6][7]
◎岩石には堆積岩と火成岩、変成岩があることを理解する
まず、でき方によって3種類に分けられることを理解しましょう。
堆積岩…堆積した地層が上の地層によって押し固められてできたもの
火成岩…マグマが冷やされて固まってできたもの
変成岩…岩石が地下の熱や圧力で変化してできたもの
◎堆積岩を覚える
レキ岩、砂岩、泥岩、凝灰岩、石灰岩を覚えましょう。
※レキ岩や砂岩は小石や砂だけが堆積したものではなく、すきまをそれより小さい粒が埋めているので
レキ岩=小石、砂、泥が堆積したもの、と表記されます。注意してください。
※凝灰岩は火山灰が堆積し、押し固められてできたものなのを理解しましょう。
火山に関係しているので火成岩と混同したり、名前が似ているので石灰岩と混同したりしやすいようです。
また「レキ岩・砂岩・泥岩」は川を流されてきたものが堆積しているので粒が丸みを帯びていますが、凝灰岩は噴火によって出来た火山灰が風に飛ばされて堆積したものなので粒か角ばっている、という違いはよく登場します。
◎火成岩を覚える
火成岩=マグマが冷えて固まったもの
その中に
火山岩(マグマが地表近くで急に冷やされて固まったもの)と
深成岩(マグマが地下深くでゆっくり冷やされて固まったもの)があるので注意してください。
火山岩と深成岩のつくりの様子を図で見て判断できるようにしておきましょう。
火山岩…リュウモン岩、アンザン岩、ゲンブ岩
白っぽい ⇔ 黒っぽい
深成岩…カコウ岩、センリョク岩、ハンレイ岩
は、語呂合わせなどで色とともに覚えておきましょう。よく登場するのはアンザン岩、ゲンブ岩、カコウ岩です。
◎変成岩は石灰岩が地下の熱で変化した大理石だけ覚えておけばOK
もともとは貝殻やサンゴが堆積したものなので主成分は炭酸カルシウムです。今回のマンスリーで出る確率は高くありませんが化学分野の二酸化炭素の発生にも絡めやすいので入試問題にはよく登場します。
・火山(確認問題[2][4][6])
〇火山灰について覚える
粒が角ばっている
偏西風により火山の東側に積もる
堆積してできた岩石は凝灰岩
〇マグマのねばりけと火山の形の関係、代表的な火山を覚える
〇火山ガスにいちばん多く含まれている気体は水蒸気
・地震(確認問題[3][8])
◎震度について覚える
揺れの大きさを表す
0から始まること、5と6は弱と強があること、全部で10段階あることがよく出題されます。
◎マグニチュードとは何か
地震の規模(エネルギー)の大きさ
2大きくなるとエネルギーは1000倍(正確)、1大きくなるとエネルギー約32倍です。
〇地震の起こるしくみを理解する
プレートの沈み込みによって起こるプレート境界型地震と、活断層がずれて起こる断層型地震があることを知っておきましょう。
〇初期微動(P波)、主要動(S波)を覚える
◎地震による災害
津波と液状化現象を覚えておきましょう
津波が地震によって起こる災害であることは、数年前の生徒たちは当たり前のように知っていましたが、今の5年生にとっては生まれていないときのことなので、知らない子も増えてきています。
火山と地震については、サピックスでの扱いが他塾より少なめです。6年生の土特や直前期に扱われています。
確認問題[6][7]はマンスリーの過去問です。
◎N53-06確認問題[1]~[4][6]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-07デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-06 確認問題[5][7]
発展問題[1][2]
N53-07 音
ここで登場した後、平常テキストには登場しない単元です。入試には登場しますのでここでしっかり押さえておきましょう。
◎音の3要素について覚える(確認問題[1])
高低…振動数で決まる(振動数が多いと高い)
強弱(大小)…振幅で決まる(振幅が大きいと大きい)
音色…音の特徴。波形で決まる。
◎モノコードを理解する(確認問題[1][2][5][6][8])
弦の長さ、太さ、張り方によって音がどう変化するか理解しましょう
短い→高い
細い→高い
強く張る→高い
は簡単に実験できますので確認しておいてください。
◎水を入れた試験管を吹いたとき、水を入れたコップをたたいたときの音の高さを判断できるようにする(確認問題[1][8])
何が振動しているかが重要です。吹いたときは空気が振動するので空気が短いとき(水が多いとき)が高く
叩いたときはガラスが振動するのでガラスが軽い(水が少ない)ときが高くなります。
◎真空鈴について理解する(確認問題[2][6][7])
まず実験の手順を覚えましょう。
空気の入っている状態でフラスコを振る(聞こえる)
→水を沸騰させて空気を追い出す
→火を止める
→ピンチコックを閉じる
→フラスコを冷やす
→フラスコを振る(聞こえない)
この実験で何が分かるのか理解しましょう。
→空気がないと音が聞こえないことが分かる
水を入れて沸騰させる目的をいえるようにしましょう。
→水蒸気によってフラスコ内の空気を追い出すため
〇音の速さの計算が出来るようにする(確認問題[3])
算数の速さの計算と同じです。
〇音の性質を覚える(確認問題[1])
固いものに当たると反射し、やわらかいものに当たると吸収される
発音体が近づいてくるときは音が高く聞こえる(ドップラー効果)
〇音と光の性質を判断できるようにする(確認問題[4])
確認問題の[4]。苦戦する子が多いです。重要度は低めです。
確認問題[7][8]はマンスリーの過去問です。
◎N53-07 確認問題[1]~[3][5][7]
デイリーステップ[2][4][6]
N53-08 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇N53-07 確認問題[3][6][8]
発展問題[1]
N53-08 燃焼
燃焼は原理が難しいため、サピックスのテキストでは少しずつ登場しています。今回は金属の燃焼がメインです。計算問題が解きやすいので確実に得点したいところです。
◎燃焼とは何か理解する(確認問題[1][3][6][8])
燃焼とは熱や光を出しながら激しく酸素と結びつくことです。
重要なのは酸素と結びつくことです。
鉄が燃えたら
鉄+酸素→酸化鉄
銅が燃えたら
銅+酸素→酸化銅
鉄や銅は燃えると酸素が結びついた分だけ重くなることも理解しましょう。
〇炭素や水素が燃えてできるものをいえるようにする(確認問題[1])
炭素+酸素→二酸化炭素
水素+酸素→水
〇ろうそくの燃焼を理解する(確認問題[1])
ろうそくが燃えると二酸化炭素と水が出来ることを覚え、そこからろうには炭素と水素が含まれていることを理解しましょう。
また、ろうそくは燃えると二酸化炭素と水(水蒸気)が出来、これは気体なので空気中に逃げていきます。このためろうは燃えると軽くなります。
〇木炭の燃焼を理解する(確認問題[1])
木炭は炭素のみで出来ているため燃えると二酸化炭素のみが出来ます。
二酸化炭素は気体のため、空気中に逃げていきますので、木炭は燃えると軽くなります。
〇炎を上げて燃えるものと炎を上げずに燃えるものを理解する(確認問題[1])
気体になって燃えるもの=ろうそく、アルコールなどは炎を上げて燃えます
固体のまま燃えるもの=銅、鉄、木炭などは炎を上げずに燃えます
ここまでほとんど確認問題[1]の内容です。5年生の夏に、理解できる子もいれば難しい子もかなりいる内容です。難しそうであれば表面上だけ押さえて6年生になって再チャレンジでもよいと思います。
◎黒さびと赤さびについて覚える(確認問題[2][4][7])
基本的にはさびになると金属のもともとの性質はなくなります。
金属光沢はなくなり、電気を通さなくなります。
ただ、鉄の黒さびは磁石につくので注意してください
◎金属の燃焼計算を出来るようにする(確認問題[1][3][6][8]発展問題[1])
かなり簡単な計算なので、しっかり解けるようにしておきましょう。
◎銅の燃焼について覚える(確認問題[3][6][8]]
おだやかに赤くなって燃える
燃える前は赤茶色
燃えた後(酸化銅)は黒
〇ガスバーナーの使い方を覚える(確認問題[5]発展問題[1])
発展問題[1]はマンスリーの過去問です。
◎N53-08 確認問題[1]~[4]
デイリーステップ[2][4][6]
〇N53-08 確認問題[6]~[8]
発展問題[1]
SAPIX5年夏期マンスリーテストについては以下もご覧ください。(順次追加されます。)
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―算数編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―国語編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―理科編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―社会編
SAPIXに関して、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
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