投稿:2022年2月25日
更新:2024年2月17日(国語編と社会編に分割いたしました。)
範囲のあるテストであるマンスリーテストや復習テストと違って、範囲のないテストである「組分けテスト」。
6年生になると、「組分けテスト」という名前のテストはあと2回。
3月と6月ですね。
8月以降は「マンスリー実力テスト」となり、マンスリーテストが範囲のない実力テストになり、そちらでクラス昇降の基準となります。
ここでは、国語・社会の組分けテストについてお話しできればと思っています。
●基本的な注意点
大問1 漢字の読み書き 10問
大問2 知識問題 10問
大問3 初見の長文問題1 9問程度
大問4 初見の長文問題2 9問程度
※長文問題は論説文・小説文の出題となります。
形式としてはマンスリーテストや復習テストと変わりません。
違う点があるとすれば、大問1・2が初見の問題となるため、
マンスリーテストの大問1・2で満点を取っているような子が点数を作りにくくなります。
「読解力勝負」の傾向が強いですね。
大問2は「慣用表現」などの言葉の意味を聞いたり、穴埋めでその表現自体を聞いたりする
ものが多いです。
ほとんど全てのサピックスのテストに共通していますが、記述以外の「客観系問題」で点数を作り、記述で△を狙っていくのが王道パターンです。
客観系問題は1問4点~6点程度。
平均点が150点中80点近辺になることが多いので、一問正解して偏差値2を獲得するイメージでしょうか。
客観系問題の平均点が低くなると、記述の採点が甘く、
客観系問題の平均点が高くなると、記述の採点が厳しくなる傾向にあります。
特に最近だと「2行程度の気持ちの記述」などは採点が厳しいです。
意外と大切なのが傍線部で「どういうことか」を聞く問題になります。
これは東京大学の現代文で最も聞かれる形式です。ということは御三家を始めとする学校群でも当然聞かれます。
選択肢でも、記述でも、「傍線部を要素ごとに丁寧に言い換えられているか」がとても大切です。
読解については、いつもより「選択肢のひっかけ」などが難しめです。
論説文、小説文のどちらも「主題」が掴めるかどうかで取り組みやすさが大いに変わります。
「どう読み解くか」がきちんと入っていない子は苦労するテストとなっている…といえるのではないでしょうか。
●選択肢の問題のひっかけについて
SAPIXの国語の問題において、「安定」を狙うとすれば、選択肢の問題で全問正解に近い形で点数が取れるかに尽きると思います。
文章を一読して、「この文章はこういう内容だった」と短くまとめられる状態で読み取れていることが理想です。
国語についてはそんなに勉強していないが、読解で高得点を取れる子というのは、こういった読み取りに長けているという印象です。
皆が理想通りに進められれば良いのですが、なかなかそれも難しいのが事実。
ここでちょっとしたコツをお伝えします。
SAPIXの選択肢は、
・傍線部の箇所の前5行程度を読み込んで、何が書かれていたのか根拠を掴む
・傍線部の箇所の後5行程度を読み込んで、何が書かれていたのか根拠を掴む
・前5行で読み取った根拠と、後5行で読み取った根拠の両方が含まれているものを選ぶ
のが基本となります。
この時、ひっかけの作り方として、
「選択肢に余計な一言を入れる」というのが一般的です。
これはSAPIXだけでなく、早稲アカのNN講座でも多用されるひっかけです。
これ以外に、
「傍線部の前の内容だけ含まれたもの」
「傍線部の後の内容だけ含まれたもの」
を載せ、ひっかけとするパターンがあります。
この場合、正解は「傍線部の前・後の内容の両方を含んだもの」が正解となります。
文章で書かれていた一部の単語が選択肢に書かれているから、それを答えとする…という安易な選び方をしてしまうと、正解に辿り着けないケースはとても多いです。
まずは傍線部の前と後。
両方ともを読み込んで、正解を積み上げられるようにしましょう!
SAPIX新6年生3月度組み分けテストについては以下もご覧ください。
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?国語編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?理科編
SAPIX新6年生 3月度組分けテストはどう対策する?社会編
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塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
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