投稿:2024年2月20日
更新:2025年2月21日
新学年が始まり、1ヶ月ほどで、SAPIXでは組分けテストが実施されます。
9月から歴史を扱うことになりますので、「地理のみを問う組分けテスト」はあと2回。
ここでは、社会の組分けテストについてご紹介していこうと思います。
【出題の特徴】
大問1 地理総合
大問2 地理総合
「コアプラスを勉強した/デイリーステップを見直した のに、点数が取れない」
よくあるご相談です。
SAPIXのテストはとにかく暗記事項のみの「一問一答形式」で解く問題が少ないです。
また「オリンピックや世界遺産、ワールドカップなどの時事問題」をきっかけに話を広げてくるケースもあります。
知っておくべきなのは、「選択問題で初見の内容が×になるケースは少ないということ」です。
初見の内容だから「今までに聞いたことのない内容」…ということは×、と正誤問題などで短絡的に考える子がひっかかる内容となっています。
多くの場合、「今までに聞いたことのない内容」ではない「聞いたことのある内容」の知識でひっかけを作っています。
つまり、「今までに聞いたことのない内容」を一旦△などを置いて「保留」し、
その他の選択肢の「既知の内容」で選択肢のカットなどができるかどうかチェックする、作業が必要です。
とはいえ、ほぼ初見の内容で2択まで絞り、最後は運頼みになる問題もごく稀にあります。
「100点潰しの問題」くらいに考え、取れるべきところでしっかり点数を作っていくことの方が大事ですね。
【設問の特徴】
設問のパターンとして多いのが、
①「地図」
②「図・表・写真・グラフ」
③「リード文の内容」から用語を検討する問題です。
①地図
白地図でどこかの地方・都道府県を紹介して、書かれている特徴に当てはまるものを答えさせるなどの問です。
例)みかん狩りやうめ狩りを行って、取れたものをお菓子にしたり、ジュースにしたりする。
→みかん・うめが取れるという特徴に当てはまるのは和歌山県です。
これを名前で問うのではなく、「白地図のどの箇所なのか」で答えさせるなど、正答を導くために2行程以上作業をさせる設問が多いです。
②図・表・写真・グラフ
初めて見る資料を元に、その資料から読み取れる内容を判断する問題です。
例)資料1・2は日本を訪れる外国人観光客が安心して観光できるようにする取り組みを示しています。資料1・2から読み取れる工夫について、正しいか、まちがっているかの組み合わせとしてもっともふさわしいものを記号で選びなさい。
→このテストで初めて見る内容も多いです。
とにかく、「資料の内容から読み取ることができるかどうか」がカギとなります。
③「リード文の内容」から用語を検討する問題
例)ひつまぶし
この料理は( A )のかば焼きを切り分けて、ごはんに乗せた料理です。好みに合わせてお茶やだしをかけることもあります。
サーターアンダギー
強風や水不足に強い作物である( B )を原料とする黒砂糖を使った料理がこの県では多く見られます。
愛知県は自動車が有名、電照菊を作っていて…など知っていても、意外とこういった問題はピンと来ないこともあるようです。
ちなみに( A )はうなぎ、( B )はさとうきびですが、用語で答えるのではなく、魚の絵、イネや小麦、綿花などの植物を並べて答えさせる問題もあります。
以上のように、テキストに載っている内容がそのまま出題されることはほとんどありません。
初めて見る内容だとしても、「今までに習った内容の何に関連があるのか」など、きちんと検討する必要があります。
ヒントが少なすぎた、または内容がマニアックすぎた場合、ほとんどの子が間違えます。
取れる問題に関しては、長めの設問やリード文に、「今までに何かしらで聞いたことがある内容が含まれている」ことがほとんどです。
そこを外すと、そこに関連した全ての問題で×になることもあります。
【対策】
地図や資料から読み解く問題が多いので、サピックスから出ている「白地図トレーニング帳」で、そういった形式の出題に慣れておくことは有効でしょう。
22 日本の位置(北緯45度、40度、35度、30度がどのあたりを通っているか)
24 雨温図の見方(雨のピーク、気温などから、どれがどこか判定できるようにしておく)
55 九州地方のまとめ①〜68 北海道地方のまとめ②(都道府県ごとに、農業で何を作っているのか、工業は何が強いのかをイメージ付けておくことが大切です)
また、白地図トレーニング帳には各工業地帯・工業地域の生産額についてのグラフは載っていないので、平常テキストに戻り、どんな特徴があるのかおさえておきましょう。
「化学工業の生産額が大きいのは石油化学の市原市があるから」など、目立つデータと工業都市がうまく結びつくと、判定もしやすくなるでしょう。
とにかく大切なのは、「都道府県の名前を聞いた時に、どれだけの情報が引き出せるか?」です。
人口の多い・少ない、都道府県面積の広い・狭い、農業(工業)生産額が多い・少ない(どんな農業製品を作っているか?というのと額の多さが比例することが多いです)などをおさえ直しておくのがよいでしょう。
SAPIX新5年生3月度組分けテストについては以下もご覧ください。
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?国語編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?理科編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?社会編
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