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SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編

2024.02.18

SAPIX5年生としての学習が始まって約2週間。

通塾日も週2日から週3日に増え、SAPIX以外の習い事を少しずつ整理している生徒も少なくはありません。

教材も変わり、授業中の雰囲気も変わり「中学受験をするんだ!」という自覚を新たにしているのではないでしょうか。

さて2024年3月3日に、新学年初の組分けテストが実施されます。

1月末の復習テストからは久々の試験で、昇降も無制限。

気合の入っている生徒も多いことでしょう。

ここからはSAPIX新5年生3月度組分けテストの算数に関して、お話していきます。

【SAPIX新5年生 3月度組分けテストの重要度】

新5年生になって初のSAPIXの試験となる3月度組分けテスト。

年に3度しかない昇降無制限の組分けテストなので、当然ながら重要度は高いです。

ただ新年度のスタートを決める1月度の組分けテストや、全20日にもわたる夏休みの受講コースを決める7月度の組分けテストのほうが重要度は高いと言えます。

またSAPIXの学習は1冊1冊のテキストの理解の蓄積が何よりも大切で、その努力はマンスリー確認テストや復習テストにより色濃く反映されます。

長期的に考えると、マンスリー確認テストや復習テストのほうが、学力の養成につながります。

このようにSAPIX新5年生3月度組分けテストはたしかに大切ですが、最も大切なのは中学受験本番までに完成させること。

結果に拘泥せず、日々の学習を淡々と進めることを最優先に頑張りましょう!

【SAPIX新5年生 3月度組分けテストの算数の試験範囲】

SAPIX新5年生3月度組分けテストの試験範囲は「これまでに学習したものすべて」になります。

SAPIXのカリキュラムでは4年生までに、

・文章題では、つるかめ算や和差算など、いわゆる「〇〇算」と呼ばれる典型題
・図形では、円と多角形、立体図形の様々な分野の基本
・数では、数の性質、約数・倍数、場合の数、規則性の基本

など、既に受験算数の基本事項の多くを学んでいます。

まだ比や割合を用いた複合分野は学んでいないものの、既習内容は現時点でも多岐にわたります。

出題内容を予測し、ヤマをはっての学習は効果的ではありません。

【SAPIX新5年生 3月度組分けテストの算数の出題構成】

年度によって多少の差はあるものの、おおむね以下のような構成になっています。

大問1:計算問題が5問前後
大問2:文章題総合が10問弱
大問3:図形総合が5問前後
大問4~6:平面図形、速さ、数の性質などの分野から小問2~3つずつ程度の大問
大問7:その場で考える思考力、発想力系の小問3つ程度の大問

問題数は全部で25~30題。

1問あたりの配点は5点か6点が大多数で、大問1(1)の計算と最後の思考力系の大問の(3)の配点は変わりません。

【SAPIX新5年生 3月度組分けテストの全体的な対策】

ここからはSAPIX新5年3月度組分けテストの算数の対策を考えていきましょう。

まず例年の平均点は75点前後で、範囲のあるマンスリー確認テストと比べると、やや低い数値になることが多いです。

また何度もお話しているように範囲が無いテストなので、短期間で効果が出るような特効薬的な対策は難しいと言わざるを得ません。

敢えて準備をするならば、まずは4年生の総合回の復習が最も効率が良いでしょう。

明確な弱点分野をあぶりだし、該当テキストに戻って復習をすることで、大問2~大問3の小問集合レベルの典型題での取りこぼしを減らすことが期待できるでしょう。

SAPIXにおける窓口販売教材のBASIC4平面図形1も、平面図形の基本問題の知識事項の確認として使い勝手が良いでしょう。

同様にBASIC3速さの1章も、速さの単位換算や三用法の基本の確認にうってつけです。

手に入るならば、SAPIX新5年生3月度組分けテストの過去問演習も効果的です。

出題分野や分量、難度を確認したり、50分の時間の使い方の戦略を確認したり、実践的な準備が出来ることでしょう。

ただSAPIX新5年生3月度組分けテストは当然ながら毎年新しく作り直しているので、過去問はあくまでも過去のサンプルに過ぎません。

何年分も入手してやり込んだとしても、決して得点には直結しないので気を付けましょう。

【総論】

SAPIX5年生3月度組分けテストは昇降も無制限ですし、これから先のSAPIX生活において自信を持って過ごしていくことを考えると大切であることは言うまでもありません。

ただSAPIXの学習においては、1回の範囲の無いテストの対策に注力することよりも、日々の1冊1冊のテキストを確実に消化していく学習のほうが、長期的に見ると重要度はずっと高いです。

もちろん目の前のテストに全力で取り組むことは当然です。

全力で取り組むがゆえに、結果にも一喜一憂するでしょう。

気持ちの浮き沈みはあるとは思いますが、試験後できる限り早い段階で復習を終え、反省点や次回の試験で注意すべき箇所を明確にしましょう。

その後は日常の学習に戻ることが大切です。

とにかくまだ5年生が始まったばかりで、受験算数という長距離走では中間地点にも全然届いていません。

算数は割合と比を学んでから、本質的な学習が始まります。

長い目で戦略的に、受験勉強を組み立てていきましょう!

SAPIX新5年生3月度組み分けテストについては以下もご覧ください。

SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?算数編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?国語編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?理科編
SAPIX新5年生 3月度組分けテストはどう対策する?社会編

SAPIXに関して、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は大手集団塾や個別指導塾で講師としてキャリアを積む。
講師としてだけではなく新規事業の立ち上げ→運営→収益化のプロセスも経験し、満を持して自律学習サカセルを創設。

「新しいことを知る」ことを楽しめる好奇心で、その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。

プロ野球、読書、靴、腕時計、ビール、筋トレ…
色々と興味は尽きない中、一番の趣味は、やっぱり仕事。

卒業生との語らいや、娘の成長を日々の楽しみに、
さぁ今日も1日がんばります!

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