サカセルコラム

私立中学からの外部受験 Column

勉強一言アドバイス

私立中学からの外部受験

2023.05.12

こんにちは。自習管理を行っている大学2年生です。

約5年前、志望していた高校への進学が決まり、その先の高校生活に胸を躍らせつつ、早速出た春休みの宿題をしていました。そんな状況の人がきっと今もいるのではないかと思いながら、今回は高校受験について書きたいと思います。

私は、私立中学から受験したため公立中学から高校受験をした人とは少し異なっている点もあると思いますが、なかなかこのような経験をしている人は少ないと思うので私の体験を中心に書きます。

1.きっかけ

高校受験をしようと思ったきっかけは、周りの人が勉強する環境に身を置きたいと考えたためです。私の中学は大学まで内部進学が可能であり学校の定期試験以外のために勉強する人はほとんどいませんでした。大学受験を視野に入れていた私にとって、早い段階で周りが勉強する環境にある学校へ進学したいと考え高校受験をしようと決意しました。

通学時間の長さです。中学生の時、通学時間は片道1時間ほどかかっており、部活が終わって帰ると、19時に近いことが多々ありました。高校は中学に隣接しており、大学受験をすることを考えていた私にとって、通学時間をできるだけ短くし、帰宅時間をできるだけ早くしたいと考え高校受験をしようと決意しました。

2.大変だったこと

大変だったことは大きく二つあり、一つは受験のきっかけともなった通学時間の長さ、もう一つは中学の勉強と塾の勉強の両立です。

一つ目の通学時間の長さについてです。地元の中学に通っている子は長くとも通学時間は片道30分もなく、往復で考えると1時間ほど毎日勉強時間に差がつくことになります。この時間を無駄にしないようにと考え、通学時間の中で電車に乗っている時間を一問一答や英単語学習に充てました。しかし、毎日勉強しながら登下校していたわけではなく、友達と一緒に登下校することもありました。帰宅した時にすんなりと勉強を始められるように、リセットする時間に充てていました。

二つ目の勉強の両立についてです。私は都立高校を目指していたために、中学の内申点がとても大切でした。そのために、中学校の勉強をおろそかにして塾の勉強に重点を置くことはできず、どちらの勉強も両立していく必要がありました。そして、ここで大きく影響してくるものが中学校での勉強でした。私が通っていた中学校では、大きな休みの宿題はレポートや作文がほとんどで、そこに調理実習や美術の宿題が加わり、主要五科目の勉強以外にすることが多かったです。私が中学と塾の勉強を両立させるために一番気を付けていたことは、その時にできることは全てする事です。例えば、演習時間に渡される宿題は演習時間内に終わらせていました。このようにすることで、帰宅後は学校の宿題に時間を取られず塾の宿題に集中でき効率よく勉強することが可能になりました。また、レポートや作文の宿題は、時間をかけすぎず行うようにしていました。このレポートや作文の宿題をこなしていたことは、後々高校受験でも大学受験でも役に立ったため、今振り返るとかなりいい経験になりました。また、先ほど内申点が大切だったと書きましたが、内申点を取るためにも定期試験では満点に近い点を取るようにして、提出するノートも+αの評価を受けられるようにメモを多くとるようにしていました。このようにして、中学の勉強をこなし、さらに塾の勉強とも両立させていました。

3.よかったこと

高校受験をして良かったことは、二つあります。一つは時間の使い方が上手くなったこと、もう一つは何より楽しい高校生活を送れたことです。

一つ目の時間の使い方は、高校受験で中学と塾の勉強の両立をすることで上手くなったと思います。これにより、高校で部活動と日々の勉強の両立に苦労したとしても、自分で無駄になっている時間を見つけ出しその時間を有効活用し計画を立てて、一日一日が充実したものになりました。

二つ目の高校生活は、そのまま内部進学をしても楽しい高校生活を送れたと思います。しかし、わざわざ高校受験をしたことで今まで出会ったことが無いようなタイプの人と出会うことができ、文化祭や臨海合宿、講演会など色々な行事に参加したり部活動を一生懸命取り組んだりしてとても充実して楽しい高校生活を送ることができました。

4.まとめ

私立中学から受験をすることは、内部進学をする人から見れば、わざわざ大変なことをしているように見えるでしょう。確かにそれは合っていて、私もきっと逆の立場から見たらそのように考えると思います。しかし、大変だったとしてもその経験から得られる事はたくさんありました。自分に置かれた状況によってチャレンジを断念するのではなく、その状況を克服するために何ができるか考え行動することが将来に繋がっていくと考えています。

関連記事

この記事を書いたのは...

S.A.

同じ筆者の記事を見る

人気の記事