子供が小5の2月になったら、近くの早稲アカに通わせようかと思っているんですが、入塾テストに合格できるでしょうか??
仕事中のご相談だけでなく、増田行きつけの喫茶店なんかでも聞かれるお話です。
こんな質問には私はこう答えるでしょう。
「SAPIXを5年生から始めるってどうなの?」の時とは大きく違っていますね。
なぜこんなことが起きるのか、解説していこうと思います。
早稲田アカデミーの5年生の入塾テスト
早稲田アカデミーの入塾テストは、
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国語30分100点
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算数30分100点
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社会15分50点
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理科15分50点
クラス分けテストを兼ねているので、その点数を元にどのクラスに入るかが決まります。
こちらは一般的な試験形式になっています。
また、年に2回行われる、四谷大塚主催の「全国統一小学生テスト」でも、入塾資格が発生します。
全ての問題をマークシートの形式で解答する、という珍しい形式です。
なぜ「高い確率で合格が取れる」のか
それは
- 1. 合格基準点が異常に低い
- 2. または不合格というものがそもそも存在しない
ことがほとんどだからです。
早稲田アカデミーは展開している校舎数が多いです。
昨今の少子化の事情もあり、校舎に入る定員いっぱいで運営している校舎というのはほとんどないはずです。
ですから、受験勉強をいつ始めたかなどに関係なく、間口を広く取っている校舎が多いのです。
でも注意しておかなければならないことがあります。
早稲アカのクラス分け事情
入りやすいとは言っても、自分の望むクラスでスタートできるかは話が別です。
クラスの目安として、同じテキストを使用している、四谷大塚のSコースやCコースの上位クラスの成績を修めていると、最上位クラスであるSGクラスやSSクラスでスタートすることになります。
残念ながら、入塾テストで超高得点を取っても、最上位クラスに入ることはできません。四谷大塚のテストで上記のような結果を取っていなければ「入れさせてもらえない」状態になってしまうのです。(目安としては4科目で1000位以内に入るイメージでしょうか)
また、早稲アカに入塾できたから、「志望校に受かる」かどうかも話が別。
教室の授業についても、ある程度のカリキュラムの縛りはありますが、「自作のオリジナルプリント」の使用を許可していることもあり、他の塾よりも「講師の力量などが色濃く出る」塾だと言えると思います。
また、1学年のクラス数が8だとか10を超えている、というのは校舎数の多い早稲アカではまずあり得ない状況です。
クラス数が多ければ1ヶ月に1回クラス昇降があるというのも考えられますが、最上位クラス以外は校舎裁量でクラス分けしていることもあり、2か月に1回、3ヶ月に1回のクラス昇降になっていることも。
そこで、いわゆる「名物先生」が担当していたりすると、「○○先生にずっと教えてもらいたいから、来月のクラスアップをなしにしてほしい」というご相談があるケースもあります。
中学受験の集団塾は基本的に担当を選ぶことはできないので、そういった希望は通常であれば通らないのですが…。
あまり見られないケースの紹介もしましたが、やはり集団塾の1つの指標は
「自分が校舎のどのクラスに所属しているか」
だと思います。そもそも「早稲田アカデミーの校舎、どう選ぶ?」でも話されているように、早稲田アカデミーのクラスは多い方がよいと言えますが、当然そのような人気の校舎では上位のクラスに入る難易度は高くなります。
さて、5年生で早稲田アカデミーに入塾した後の話も少ししましょう。
早稲田アカデミー5年の宿題のこなし方のコツ
基本的には「所属するクラスから出される宿題をこなす」のが基本になりますが、質が担保できていないまま分量だけこなしているケースは多いです。
例えば、宿題に4種類の内容が出てきたとします。
- 1.次回漢字テストの範囲の勉強
- 2.その週に扱った知識単元のテキスト該当回
- 3.読解テキストの該当回
- 4.授業で扱った内容の復習
質のよろしくないお勉強だと
1.次回漢字テストの範囲の勉強
→とりあえずページを埋める。埋め終わった後は赤ペンで○×をつける。
2.その週に扱った知識単元のテキスト該当回
3.読解テキストの該当回
→とりあえずページを埋める。わからない問題は飛ばす。終わった後は赤ペンで○×をつける。
4.授業で扱った内容の復習
→復習って何したら良いのかわかんない!放置!
となり、「とりあえず埋めた」教材には赤ペンが入っているので、宿題チェックでハンコを教えてもらい提出扱いになる…
これで成績が上がったら人類みな優秀生です。このやり方で成績が上がるのは難しいのは見ただけでわかると思いますが、多くのお子様はこういった勉強を毎週行っています。
特に、国語の文章読解に関しては「自分に合った読み方、解き方」がある程度固定されていない状態で演習をこなしても、「文章問題の理解度の高さ」がそのまま点数として出るだけで、「解いただけ」になることがほとんど。
演習中心の膨大な宿題が課されることが多いので、これをいかに取捨選択し、質を高めて勉強を進めていくかがコツになります。
以上、小学5年生から早稲田アカデミーに入塾することに関してまとめると、
・入塾テストはクラスを選ばなければ入りやすい
・入塾後は膨大な宿題が課される
・膨大な宿題を取捨選択して、質を高めて勉強を進められるかがポイント
です。
宿題の取捨選択、勉強の進め方などのご相談がありましたら、自律学習サカセルにご相談ください!
早稲田アカデミーに関してより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)まで早稲田アカデミー完全解説
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