志望校診断サピックスオープンは5年生の9月および11月に実施されるSAPIXの公開テストです。
これまでのサピックスのテストと異なる特徴として、
「SAPIXのテストの中では初めて志望校を登録し、合否判定が出される」
「基礎力や問題処理能力を測るAタイプと、思考力・記述力を測るBタイプに出題が分類され、自身の現状の学力状況をより正確に捉えることが出来る」
ことが挙げられます。
各科目の試験時間と配点
志望校診断サピックスオープンは以下の要項で実施されます。
算数・国語 各50分 各150点 (A:90点+B:60点)
理科・社会 各35分 各100点 (A:60点+B:40点)
計500点
6年生前期の志望校判定SAPIXオープンでは各科目のA・Bタイプのテストが別の試験として4教科8科目で実施されるのに対して、志望校診断サピックスオープンでは1つの教科の中にA・Bの問題が配分されるという形式をとっています。
志望校診断サピックスオープンの重要性
志望校診断サピックスオープンは必ずしも最重要の試験ではありません。
試験が実施される5年生の秋は、各科目で中学受験の最頻出分野を学ぶ、毎週の学習負担が非常に大きい時期になります。
まずは平常授業の復習やマンスリー確認テストの対策を最優先に学習を進め、余裕があれば志望校診断サピックスオープンを受験するくらいの心構えで問題はないでしょう。
ただ毎回のテキスト内容の復習が順調で、総合偏差値が平均で60くらいあるならば、是非とも積極的に受験したいところです。
将来的なトップ校合格に向けた自身の立ち位置を知ることで、学習のモチベーション向上に役立てたいところです。
志望校診断サピックスオープンの出題範囲
5年生の前期に実施された実力診断サピックスオープンと同じように、試験時点までに学んでいる全ての内容が試験範囲で、特定の出題範囲はありません。
ただ知識そのものを問う出題は少なく、その場での思考力を問うような問題が多くを占めるので、カリキュラムの異なる他塾生が受験しても不利にはなりません。
志望校診断サピックスオープンの難易度
4科総合の平均点は250点弱になることが多く、280点前後が多いマンスリー確認テストや260点前後が多い組分けテストと比べても低めです。
特に各科目のBは平均点が3割台になることが多く、5年生が受験するテストとしては屈指の難度と言うことが出来るでしょう。
アルファベットのコースに所属している生徒は受験を回避することも多く、母集団のレベルは普段の試験よりもやや高めです。
この点でも体感として平均点よりもさらに難しく感じるのではないでしょうか。
志望校診断サピックスオープンの対策
志望校診断サピックスオープンは、その時点での実力を測定するものなので、そもそも対策は不要です。
もし準備をするとしても、苦手分野の解法の確認をしたり、知識を補強したり、過去問で出題内容や時間配分を確認したりということくらいでしょうか。
なお出題はかなり独創的なので、過去問をやり込んでも得点力の向上にはあまり役立ちません。
あくまでも普段の学習の延長として受験することが望ましいでしょう。
志望校診断サピックスオープンの復習
わざわざ申し込み、わざわざ時間を割いて志望校診断サピックスオープンを受けるからには、当然ながら一定以上の復習は必要です。
可能な限り試験の当日もしくは翌日のうちに「出来そうで出来なかった」問題は確認しておきましょう。
失点内容や原因も確認し、今後の試験における注意点として蓄積しておけると良いですね。
また結果速報の段階では正答率も公表されるので、復習の際に難しいと判断したが思いのほか正答率が高いものは改めて復習しておけると良いでしょう。
ただ、この程度で結構です。
この時期はとにかく各科目の平常授業で重要な内容を学習しているので、まずは普段の学習の定着度向上に力を入れましょう。
受験生の皆さんがバランスの良い学習が出来るよう、自律学習サカセルは応援しています。
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