[概要・傾向]
範囲は予習シリーズ6年上 第10回~第14回、第14回は総合回なので実質4回分です。
第10回動物は知識メイン、第11回地層と第13回気体は知識と計算の混合、第12回運動・てこは計算メインの単元です。かなり計算の割合が多くなっていますので、解き慣れておくことが必要です。
テストは大問5問構成で、大問1は小問集合です。今までの全範囲から知識問題が1問1答形式で出されます。
大問2~大問5は、第10回~第13回から1題ずつ出題されます。
昨年は以下の出題でした。
大問2 メダカ(計算問題あり3問/8問)
大問3 地震(計算問題がメイン7問/8問)
大問4 気体(計算問題あり2問/7問)
大問5 てこ(計算問題メイン6問/7問)
平均 55点
四谷大塚の組分けテストはまんべんなく出題されるため、ここが出やすい!というのはありません。なるべく穴を作らないように勉強しましょう。
また、四谷大塚のテストは大問の中で問が進むにつれて難度が上がっていくのが特徴的です。各大問の問1~問3あたりは平易なことが多いので確実に得点しましょう。
[確認すべきポイント]
重要度別に分けて、ポイントをまとめていきます。
◎絶対に押さえておく。理科が苦手でもここだけは!
〇偏差値50~50台後半を目指す
△理科で稼ぐ!
以下、特にことわりがなくページ数が登場した場合はすべて予習シリーズ6年上に対応しています。
第10回動物
・昆虫(P90~91)
◎昆虫の特徴を覚えましょう。
◎体が頭・胸・腹の3つに分かれている
◎胸から足が6本
◎羽は普通4枚
〇2枚の昆虫…ハエ・カ・アブ
〇気管で呼吸
気門は気体の出入り口
◎完全変態と不完全変態の昆虫の代表例を覚えましょう。(P91(2)①)
不完全変態を覚えて、それ以外は完全変態と考えるのが一般的です。
〇昆虫のえさを覚えましょう。(P91表1)
◎昆虫の冬越しのしかたを覚えましょう。(P91表2)
◎モンシロチョウについて覚えましょう。
〇アオムシのあしのつき方(P90図3)
◎卵は約1㎜、黄色
◎幼虫はアブラナ科の葉を食べる/幼虫の間に4回脱皮
・メダカ(P92)
◎メダカ(3㎝)のひれの名前と特徴を覚えましょう。(P92図7)
〇メダカの卵(約1.2㎜)の発生のしかたを覚えましょう。(P92図8)
並び替えの問題でよく登場します。
◎メダカの飼い方と習性を覚えましょう。(P92表4)
・ホニュウ類(P93)
〇草食動物と肉食動物の目と歯の違いを覚えましょう。(P93図12・13)
・セキツイ動物(P94)
◎魚類・両生類・ハチュウ類・鳥類・ホニュウ類の特徴を覚えましょう。(P94図15)
産まれる場所から卵の特徴や呼吸のしかたを関係付けて考えられるようにしましょう。
・動物と環境(P94~97)
〇ベルクマンの法則とアレンの法則について知っておきましょう。(P95(4))
〇寒い地域にすむ動物ほど体が大きい
理由:体積に対する表面積の割合が小さくなるから
〇暑い地域にすむ動物ほど耳が大きい
理由:熱を逃がすために耳の表面積が大きくなっているから
※法則の名称は覚えなくてよいです。
◎個体数推定の計算ができるようにしておきましょう。(P96(5))
◎生存曲線を見て、当てはまる動物を判断できるようにしておきましょう。(P96図20)
◎食物連鎖について理解しましょう。(P97)
◎生産者・消費者・分解者に当てはまる生物を覚える
〇炭素の循環を理解する(P97図24)
△生物濃縮を知っておく
食物連鎖の上位にいる生物ほど、体に含まれる有害物質が多くなります。
第11回 地層・火山・地震
・流水のはたらき(P100~101)
◎流水の3作用と、それによって出来る代表的な地形、その地形が出来る場所を覚えましょう。
侵食作用(けずる):V字谷(上流)、蛇行(中流)
運搬作用(運ぶ):
堆積作用(積もらせる):扇状地(山から平野に出たところ)、三角州(河口付近)
※運搬作用で出来る地形はありません。
◎曲がった川・まっすぐな川について、流れの速さと川底の地形を覚えましょう。(P100図2)
曲がった川:外側が速い→深い、侵食作用によってがけになっている
内側が遅い→浅い、堆積作用によって川原ができている
まっすぐな川:真ん中が速い→深い
〇川底の石の傾きから流れの向きを判断できるようにしましょう。(P100図2)
〇河岸段丘は土地の隆起によってできることを知っておきましょう。(P101図4)
△氷河によってけずられた地形は丸みを帯びていることを知っておきましょう。
例:U字谷
・地層(P102~104)
◎地層のでき方を理解しておきましょう。(P102図7)
◎地層の重なり方から、深さの変化を考えられるようにしましょう。
下図のような地層なら
浅くなった後、深くなったと考えられます。
◎地下水は粘土の層の上にたまることを覚えておきましょう。
◎断層・しゅう曲・整合・不整合を覚えましょう。
◎断層:左右から急に押されたり引かれたりしてできる
図を見て、引かれてできた(正断層)/押されてできた(逆断層)の判断ができるようにしましょう。
◎しゅう曲:左右からゆっくり押されてできる
◎不整合:陸になったときに雨や風でけずられてできる
陸になった回数=不整合の数+1(現在)
◎地層のできた順を並べられるようにしましょう。(P103図12)
古いものは後から起こったものに切られ、後のものの形が残されます。
図12なら、断層B-B’が不整合C-C’によって切られているので不整合の方が後
不整合面がF深成岩‐E火山岩に切られているので、F-Eがさらに後、と考えられます。
・化石
◎示準化石/示相化石の特徴と代表例を覚えましょう。(P103 b))
・岩石(P104~105)
表でまとめておきます。
・火山(P105~107)
〇火山について、以下のことを覚えておきましょう。
〇火山灰…偏西風により、東側に多く積もる
堆積した火山灰が押し固められると凝灰岩になる
火山ガス…ほとんどが水蒸気
〇火山の形と溶岩の温度・ねばりけについて、P107表3の内容を覚えておきましょう。
・地震(P107)
◎震度:揺れの大きさ
0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7 の10段階
◎マグニチュード:地震の規模・エネルギー
1大きくなるとエネルギーは約32倍
◎初期微動:P波によって伝わる
縦揺れ
◎主要動:S波によって伝わる
横揺れ
◎震源:地震の発生した場所
※震源地という用語は理科にはありません。
◎震央:震源の真上
◎地震の計算ができるようにしておきましょう。
第12回 運動・てこ
・ふりこ(P111)
◎ふりこの周期
周期:1往復にかかる時間
10往復の時間をはかって10で割って求める
長さだけで決まる
長さが4倍・9倍・16倍…になると周期は2倍・3倍・4倍…になる
※ふりこの周期はおもりの重さや振幅に関係ないことをしっかり覚えておきましょう。
〇ふりこの長さと周期の計算が出来るようにしておきましょう。
◎ふりこの速さ
いちばん下にきたときが最も速く、両端にきたときが最も遅く(一瞬止まる)なります。
いちばん下にきたときの速さはふりこの高さで決まります。
・斜面を転がる球(P112)
◎斜面を転がる球が飛ぶ距離は高さだけで決まります。
※球の重さや斜面の傾きは関係ありません。
・衝突(P111⑤)
◎木片などにおもりをぶつける場合、ぶつけられた木片の動く距離は
おもりの重さ
おもりの速さ
木片の重さ
で決まります。
ぶつけるおもりが重いほど、おもりの速さが速いほど、木片の重さが軽いほど、ぶつけられた木片の動く距離が大きくなります。
おもりの速さは高さで決まるので、
おもりの重さ
おもりの高さ
木片の重さ
で決まるといってもよいでしょう。
〇斜面の高さとおもりの重さとぶつけられた木片の動く距離の計算を出来るようにしておきましょう。
・てこ(P113~117)
◎てこの3点を覚え、真ん中にくるもので区別できるようにしましょう。(P113(1))
◎てこは回転のつりあいであることを理解しましょう。(P114図18)
矢印をかきながら考えられるようにしましょう。
〇なかまが遠くにいるパターンにも対応できるようにしましょう。
◎上下の力のつりあいを理解しましょう。(P114図19)
棒を上に引く力と下に引く力のつりあいです。回転のつりあいと混同しないようにしましょう。
◎棒の重さがあるパターンにも対応できるようにしましょう。
棒に重さがある場合は棒の重さをおもりにして重心に下げるだけです。
太さが一様な棒なら重心は真ん中です。
◎太さが一様でない棒の重心を求められるようにしましょう。
重心の求め方はP114図20の3つです。具体的な数値で例を示しておきます。
①教えてくれる
一点で支えて棒が水平になっているので重心はばねはかりが支えている点です。
②比で求める
③とりあえず下げてみる
ばねはかりの値が150gなので上下の力のつりあいから、棒の重さは
150-50=100(g)と分かります。
重心の位置は分かりませんが、とりあえず下げてみます。
求められますね。
100×□=50×50
□=5(㎝)
◎てこの解き方をまとめます。
①棒に重さがあるか確認し、おもりにして重心に下げる
※距離もかきこむ
②支点を決める
基本はひもやばねはかりの下→うまくいかないときは変える(端やおもりの下がっているところなど)
③回転のつりあい
回転力=支点からの距離×重さ 矢印をかきながらつりあいを考えましょう。
④上下の力のつりあい
最後に使うことが多いですが、ここが糸口になって解けるパターンもあります。
第13回 気体・金属
・気体の性質(P120~121)
◎酸素・二酸化炭素・水素・窒素・アンモニア・塩化水素の性質(P121表1)を覚えましょう。
◎気体の集め方を図と対応させて覚えましょう。(P120図1)
上方置換法/下方置換法はガラス管の向きに注目しましょう。ガラス管が上を向いていれば気体が上に集まるので上方置換法です。
気体の集め方は水に溶けにくければ水上置換法優先です。
水上置換法は以下の2つの利点があるからです。
・純粋な気体が集められる
・気体の発生量が分かる
水素はいちばん軽い気体であることが印象に残りがちですが、水に溶けにくいので水上置換法で集めます。
・気体の発生法(P121~122)
◎酸素の発生法を覚えましょう。
液体:過酸化水素水 固体:二酸化マンガン
酸素は過酸化水素が分解して発生することを理解しましょう。
過酸化水素→酸素+水
過酸化水素が二酸化マンガンに触れると、酸素と水に分かれます。
この二酸化マンガンの役割を触媒といいます。
→二酸化マンガンは自分は反応しないため、減らない/発生量に関係ない
〇二酸化マンガンの代わりになる物質を覚えましょう。
生のレバー、生のジャガイモなど
◎二酸化炭素の発生法を覚えましょう。
液体:うすい塩酸 固体:石灰石(炭酸カルシウム)
二酸化炭素は石灰石が塩酸に溶けて発生します。このため、石灰石は減っていき、石灰石がなくなると気体は発生しなくなります。
〇その他の二酸化炭素の発生法を覚えましょう。
重ソウ(炭酸水素ナトリウム)を加熱する
重ソウに酸性の水溶液を加える
◎水素の発生法を覚えましょう。
表をかいて覚えるのがよいでしょう。
金属は反応しやすい順にアルミ・亜鉛・鉄・銅
水溶液は塩酸の方が水酸化ナトリウム水溶液より反応しやすい
〇:金属が溶けて水素発生
△:水溶液が濃くてあたたかければ水素発生
×:反応しない
二酸化炭素の発生と同様に金属が溶けて水素が発生します。
〇アンモニアの発生法を覚えましょう。
塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する
・気体の発生計算(P122~125)
◎酸素の発生量を計算できるようにしましょう。(P122(2))
二酸化マンガンは発生量に関係ありません。
発生量は過酸化水素水の濃度と量に比例します。
◎二酸化炭素/水素の発生量を計算できるようにしましょう。
①表やグラフから過不足なく反応する値(ぴったり)を探す
※グラフなら折れ目、表なら気体の発生量が変わらなくなるところです。
P124例題なら
[表から求める場合]
気体の発生量が350㎤で変わらなくなっています。
0.4gで350㎤を抜き出したいところですが、マグネシウム0.1gで水素は100㎤ずつ増えているので、本来なら0.4gで400㎤になるはずです。
つまり、0.3gと0.4gの間に過不足なく反応した値(私は「ぴったり」と呼んでいます)があります。
水素が50㎤増えているので、マグネシウムは0.05g増えるはず…
塩酸25㎤とマグネシウム0.35gが過不足なく反応する値(ぴったり)!となります。
[グラフから求める場合]
まず表の値をグラフに打ち込みます。
次に点を結びます。
折れ目は一点になるはずなので、2本の直線を引き、交わったところが過不足なく反応した値(ぴったり)になります。
②与えられた値を過不足なく反応する値の下にかきこむ
え:塩酸 マ:マグネシウム 気:気体 ぴ:ぴったり 今:今の値
③塩酸とマグネシウムがそれぞれぴったりの何倍になっているか確認して、少ない方に合わせて反応
[組分けテスト対策で解くべき問題]
組分けテストに向けて、重要な問題を挙げていきます。
予習シリーズ6年上 第14回 練習問題 ◎[1][2][3][4]
応用問題 〇[1][2]
演習問題集6年上 第14回 練習問題 ◎[1][2][3][4][5][6][7][8][10]
△[9]
応用問題 〇[1][2][3][6]
△[4][5]
苦手な単元がある場合、復習した方がよい問題も挙げておきます。
マストではありません。復習の参考にして頂ければと思います。
演習問題集6年上 第10回 基本問題 ◎[1][2][3][4][5][6]
練習問題 〇[1][2][3][4][5]
第11回 基本問題 ◎[1][3][4][6]
〇[2][5]
練習問題 〇[2][4][5][6]
第12回 基本問題 ◎[1][5][6]
〇[2][3]
練習問題 〇[1][2][4]
第13回 基本問題 ◎[2][3][4][5]
練習問題 〇[1][3]
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストについては以下もご覧ください。
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストはどう対策する?算数編
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストはどう対策する?国語編
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストはどう対策する?理科編
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストはどう対策する?社会編
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