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SAPIX5年7月度組分けテストの対策【算数編】 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX5年7月度組分けテストの対策【算数編】

2024.06.17

中学受験の鍵になる5年生の夏。

SAPIX生にとって日々の生活の中心となるのは、言うまでもなく夏期講習です。
この重要な夏期講習のコースを決定する7月度組分けテストが、2024年は6/30(日)に実施されます。

SAPIXの5年生にとってコース昇降を伴うテストは6/12(水)に6月度マンスリー確認テストを受験したばかり。
試験と試験の間は約2週間しかありません。

当然ながら「マンスリーも終わったし、一休み」と気を抜く余裕は無いはずです。
きっと多くのSAPIX5年生は良い緊張感を維持したまま日々の学習を進められていることでしょう。

【7月度組分けテストの概要】

実施日程:2024年6月30日
制限時間:50分
配点:150点満点
試験範囲:特定の出題範囲なし

【7月度組分けテストの算数の出題構成】

大問1    :計算問題が3~4問
大問2    :文章題の小問集合が6~7問
大問3    :図形の小問集合が5~6問
大問4~大問6 :既習分野から小問2~3問が問われる大問形式
大問7    :その場での発想力が求められ、小問3問前後を課される大問形式

他塾に通う生徒も含め、全ての中学受験生の5年生夏前時点での学力を適切に測定するため「数」「図形」「文章題」からバランス良く出題されています。

ただあくまでも既習分野が範囲なので「比の複合問題」や「速さの特殊算」「立体図形の切断」などの未習分野は、中学受験頻出であっても課されません。

小問数は25~27問なので、1問あたりにかけられる時間は僅か2分弱。
制限時間内に実力を発揮するための時間配分や取捨選択の判断力も問われます。

【7月度組分けテストの重要度】

SAPIX5年生の夏期講習は全20日。
通常の講習の日数だけ見れば6年生の全18日よりも多いという、かなりの長丁場です。

学期中のコースは4~5週単位で編成されることを考えると、夏期講習中に扱うテキスト量は実に約4ヶ月ぶんにもわたります。

5年生の間は原則としてコース昇降の機会はマンスリーと組分けテストのみ。
授業点でのコース昇降は6年生まで実施されない校舎が大多数です。
どのコースで全20日間の夏期講習を受講するかは基礎学力の定着度にも大きな差となって現れます。

このように7月度組分けテストはSAPIX生活において最も重要なテストの1つであると断言できます。

算数においては夏期講習からいよいよ中学受験最重要分野の「比」の学習に入ります。

今後は「図形と比」「速さと比」など、様々な分野で比を解法ツールとして使いこなしていくことが必須になります。

早い段階で比を「常識」として身につけられるよう、夏期講習は高いモチベーションを保った状態で日々の学習を重ねたいもの。

やる気は在籍コースによって左右されることは仕方がありません。

自身の学力を適切に伸ばせるような実力に見合ったコースで受講できるように、まずは7月度組分けテストで頑張りましょう!

【7月度組分けテストの算数の平均点】

SAPIX5年生の組分けテストの算数は平均点が75点前後になるように作られていることが多いです。

直近3年間の平均点の推移を見てみると、

2023年 67.3点/150
2022年 76.2点/150
2021年 83.7点/150

となり、直近3回の平均点の平均は75.7点/150となりました。

ただ比較的難度にバラつきが見られるので「100点目指して頑張ろう!」や「大問6と7は捨てて良い!」などと前に戦略を固めてテストに取り組むことは危険です。

テスト中に1問1問に向き合い、正解できると判断したものを確実に取るよう心掛けましょう。

【7月度組分けテストの対策】

組分けテストは範囲がないと言いつつも、あくまでもこれまでに習った内容からしか出題されません。

5年生夏前の時点においてはまだ割合を習ったばかりで、比はこれから学ぶという段階です。
例えるならば受験算数という険しい山の3合目から4合目あたりに過ぎません。

もし組分けテストに向けて全分野の総復習をするならば、4年後半からの5年生夏前までの総合回のテキストに絞って取り組めると、効率良く幅広い分野を復習することが出来るでしょう。

事前に弱点分野が明確に分かっていたり、総合回を通した復習で弱点分野を発見できたりした場合は、該当テキストに戻っての復習も効果的です。

なお「場合の数」や「規則性」 「数の操作」は多くの生徒が苦手とする分野です。
他の分野とのつながりもやや薄いので、決して復習の優先度は高くはありません。

一方で「和と差の文章題」や「旅人算」などは今後の学習においても重要なので、今の段階で復習しておく価値は充分にあるでしょう。

もし手に入るならば7月度組分けテストの過去問を用いた学習も有効です。
時間配分や問題の取捨選択といったテスト戦略の確認に役立てましょう。
また自身のミスのパターンの再確認や思わぬ弱点分野の発見にも使えます。

ただSAPIX5年生の夏前の算数の学習において、組分け対策が最重要であるとは言えません。

むしろ現在学習している割合のほうが、長期的に考えると重要です。

組分け対策に力を入れすぎるあまり、日々の勉強をおろそかにしないよう気を付けましょう。

時期に応じた適切な準備を重ね、その結果として有意義な夏期講習を過ごせるよう、自律学習サカセル一同、応援しています!

SAPIX5年7月度組分けテストについては以下もご覧ください。

SAPIX5年7月度組分けテストの対策【算数編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【国語編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【理科編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【社会編】

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は大手集団塾や個別指導塾で講師としてキャリアを積む。
講師としてだけではなく新規事業の立ち上げ→運営→収益化のプロセスも経験し、満を持して自律学習サカセルを創設。

「新しいことを知る」ことを楽しめる好奇心で、その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。

プロ野球、読書、靴、腕時計、ビール、筋トレ…
色々と興味は尽きない中、一番の趣味は、やっぱり仕事。

卒業生との語らいや、娘の成長を日々の楽しみに、
さぁ今日も1日がんばります!

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