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SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編 Column

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SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編

2024.10.04

2022年10月7日投稿
2023年9月29日更新
2024年10月4日更新

10月マンスリーテストは敬語の出題があります。

敬語動詞表とちょっとしたルールさえおさえれば、きちんと得点源になる単元です。

【国語のテストの形式<毎回内容が同じなので再掲>】

大問1(20点)  漢字の読み書き 10問
大問2(20点)  知識問題 10問
大問3(55点程度)初見の長文問題1 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)
大問4(55点程度)初見の長文問題2 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)

ほとんど全てのサピックスのテストに共通していますが、記述以外の「客観系問題」で点数を作り、記述で△を狙っていくのが王道パターンです。

客観系問題は1問4点~6点程度。

平均点が150点中80点近辺になることが多いので、一問正解して偏差値2を獲得するイメージでしょうか。

客観系問題の平均点が低くなると、記述の採点が甘く、客観系問題の平均点が高くなると、記述の採点が厳しくなる傾向にあります。

特に最近だと「2行程度の気持ちの記述」などは採点が厳しいです。

【テストの範囲】

平常授業20〜24回の内容

漢字…Aテキスト5回分
言葉ナビ(上巻)…p.112~p.118
言葉ナビ(下巻)…p.6~13、30~41

言葉ナビ上巻から出題されるのは四字熟語です。

熟語とは、「漢字が二字以上連続で続くとき」の名称なので、ひらがなで出題されることはまずありません。

「いかに書いて覚えるか」がカギだと思います。

また四字熟語は、書かれている漢字と意味でリンクする箇所は多いです。

意味をまる覚えするよりも、「この字がこの意味に対応している」など、「漢字に含まれた意味をしっかりリンクさせる」方が応用も効くと思います。

「三々五々」「四六時中」あたりは漢字と意味のイメージが結びつきにくく感じるかもしれません。注意して覚えましょう。

言葉ナビ下巻から出題されるのは、ことわざ7ページ、故事成語1ページ、慣用句が12ページ分です。

ことわざと故事成語に関しては。先ほどの四字熟語のように、「どの箇所がどの意味と対応しているかをおさえる」ことが重要です。

曲者なのが表現から意味を結びつけにくい慣用句です。

例えば「手を焼く」は「手をバーニングする」のではなく、「苦労する」という意味です。

これは「どういう文例で使われるか」を知っておいて、そこから意味を察するやり方が良いかと思います。

書いて覚えるのがベストですが、時間がなければ文例を「声に出して読む」ことも良いかもしれません。

「どういうシチュエーションでその言葉が使われているか」が分かれば、結びつきやすくなるのではないかと思います。

【Aテキストの知の冒険の範囲】

21回のAテキストの知の冒険の範囲は「敬語」「手紙文」です。

●敬語について

3つのポイントが必要です。

①「動作主」をおさえること

傍線部が引かれている動作を行っているのが、誰であるか(動作主)をおさえます。

動作主が

相手なら尊敬語、
自分(の身内)が謙譲語、
ご飯などの誰とも言えないもの(×)なら丁寧語です。

②「基本形」をおさえること

「基本形」とは、

尊敬語・謙譲語なら動詞にこれをつければ敬語になるという言葉になります。

丁寧語ならこれがついたら、という言葉です。
「お(ご)〜になる」なら尊敬語、
「お(ご)〜する」なら謙譲語、
「です」「ます」「ございます」なら丁寧語です。

③で書く「敬語動詞」が当てはまらない場合は、こちらのルールを適用して敬語を作ります。

③敬語動詞表をきちんと覚えきること

②のルールにとらわれず、この言い方をしたら、自動的に「○○語」と判定することになる特別な言い回しがあります。

それが、「敬語動詞」です。

21回のAテキストで言うなら大問の3番。

こちらに関しては、複数ある別解も含め、完全に覚えてしまうべきだと思います。

使われている敬語が何語かわかっても、「ひらがな◯字で答えなさい」などの指定があると答えられないケースというのは普通にあります。(マンスリーテストで出題されたことがある形式です)

しっかり覚えてしまえば、ずっと得意なままでいることも可能な単元です。

是非このタイミングで覚えてしまいましょう。

●手紙文について

まず、手紙の見本となるものを見て、その内容がどの役割にあたるのかしっかりと照合させたいところです。

【頭語・結語】の組み合わせに関しては、

【拝啓・敬具】
【前略・草々】

のセットをしておけば良いでしょう。

どの「高さ」から書くのかも、「受け取り人」と「差し出し人」で変わります。

敬語と共に扱う内容なので、「相手」を上に見ている、と知識が繋がると定着度も高まりそうですね。

SAPIX5年10月マンスリーテストについては以下もご覧ください。

SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!理科編
SAPIX5年10月マンスリーで押さえるべきポイント!社会編

SAPIXに関して、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説


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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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