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SAPIX5年生7月復習テストでおさえるべきポイント理科編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX5年生7月復習テストでおさえるべきポイント理科編

2024.07.11

2022年6月28日 投稿
2024年7月11日 更新

7月復習テストは ばね・てこの力学と呼吸・消化・血液の人体という、すっきりした構成です。

クラス昇降のないテストですがこの時期に身につけたい重要な内容がつまっています。

力学はしくみを理解して計算法をマスターすること!
人体はしくみを理解して用語をきちんと覚えること!

各単元のポイントをまとめていきます。

ポイント及び問題の重要度は以下です。

◎:絶対
〇:マンスリー対策としてここまで解いておくとよい
無印:余裕があれば

また表紙裏の図鑑は必ず確認しておきましょう。

時間がない場合や、テスト前日に見ておいた方がよい問題は以下です。参考にしてみてください。

530-14 確認問題[1][3][4]
530-15 確認問題[1][3][5]
530-16 確認問題[1][2]
530-17 確認問題[3][4]
530-13 確認問題[1][2][3]

530-14 ばね

今後続く物理単元の基本となる単元です。力のかかり方をしっかり理解しましょう。

ばねの長さ=自然長+ばねののび であることを理解する(確認問題[1][2])

ばねののびは重さに比例することを理解する(確認問題[1][2])

表やグラフからばねの「自然長」と「のび」を抜き出せるようにする(確認問題[1][2])

比例の計算を出来るようにする
 比例の計算はこの先も色々な単元で登場します。
 絶対に出来るようにしましょう!

ばねを半分に切ると自然長ものびも半分になることを理解する(確認問題[2][4])

たとえば

自然長20㎝ 10gで2㎝のび

のばねなら、半分に切ると

自然長10㎝ 10gで1㎝のび

になります。

5gで1㎝のび、とする子がいますがこれだとのび方がもとと同じになってしまいます。
同じ重さでのびが半分になることをしっかり理解しましょう。

◎ばねにかかっている力から、のびや長さを求められるようにする(確認問題[3][5]~[8])
 「のび」を問われる場合と「長さ」を問われる場合があるので注意しましょう。

直列につないだばね、並列につないだばね、滑車につないだばねにかかる力を理解する(確認問題[3][5]~[8])

直列につないだ場合、一方のばねはもう一方に対してただのひものようなものですので、力のかかり方は以下の図のようになります。

ばねの長さから重さを求められるようにする(確認問題[4]~[8])

滑車につながったばねにかかる力を理解する(確認問題[3][7][8])

直列につないだばねで、長さから重さを求められるようにする(確認問題[4][6][7])

全体を一本のばねとして考える解法です。6年生になると比を習っているので別の解法でも解けるのですが、5年生はこちらの解法しかありません。

ばねA

自然長20㎝
10gで2㎝のび 

ばねB

自然長20㎝
10gで3㎝のび

を直列につないだ場合 
自然長40㎝ 10gで5㎝のび

のばねとして考えましょう。

◎530-14 確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
 530-15 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇530-14 確認問題[6]~[8]

530-15 てこ

中学受験の最重要単元のひとつ、てこの登場です。しくみをしっかり理解することが重要です。

てこは回転のつりあいであることを理解し、支点が棒の真ん中付近にある場合のつりあいを考えられるようにする(確認問題[1][2][5]~[8])

支点からの距離×重さがつりあうことをしっかり理解しましょう。

支点が端にあるタイプでも回転のつりあいを考えられるようにする(確認問題[1][2][5]~[8])

てこは支点を中心とした「回そうとするはたらき(回転)のつりあい」であることを理解しましょう。

てこにかかる上下の力のつりあいを理解する確認問題[1][2][5]~[8])

回転のつりあいの他に、上向きの力と下向きの力もつりあっていることを理解しましょう。
回転のつりあいと混同しないように注意してください。

ばねはかりが上向き、おもりが下向きに引っ張っていることは分かりやすいと思います。

支点は下から支えているものは上向きに力を出しています。確認問題[8]の後半に出てくるタイプは上から押さえているので下向きに力を出しています。

てこの3点を理解し、分類できるようにする(確認問題[3])
せんぬきは実物を見たことのない小学生が多いです。ご家庭にありましたらぜひ見せてあげてください。
ボートのオールも間違えやすい例です。ボートが進むことが「作用」であることを理解しましょう。
分類は「真ん中にあるもの」で分けると簡単です。

力点と作用点での力の大小や動きの大小を判断できるようにする(確認問題[3])

上皿てんびんの各部の名称と使い方を覚える(確認問題[4])

支点がかかれていない場合は自分で支点を決めてかき込めるようにする(確認問題[5]~[8])
今回のテキストで支点がかかれていないものは、ばねはかりの下を支点にすればOKです。
「分かり切っているから」とかかない子も多いですが、今後のために支点をかき込む習慣をつけておくとよいでしょう。

なかまが遠くにあるパターンにも対応できるようにする(確認問題[8])
図のようなパターンです。てこが回転のつりあいであることを深く理解しているかを問われています。

◎530-15 確認問題[1]~[3][5]
デイリーステップ[2][4][6]
 530-16 デイリーチェック
 デイリーステップ[1]

〇530-15 確認問題[4][6][8]

530-16 呼吸

呼吸と骨のつくりの単元です。骨と筋肉のつくりは出題頻度が低めです。内容が少ないので2つを合わせた単元になっているのでしょう。

肺のはたらきを理解する(確認問題[1][5][7][8])
肺は空気中の酸素を体内(血管)に取り込み、体内の二酸化炭素や水蒸気を体外に捨てる器官だということを理解しましょう。

肺胞について理解する(確認問題[1][5][7])
肺胞とまわりの毛細血管での気体のやり取りを理解しましょう。

肺胞のつくりの利点もいえるようにしておきましょう。
表面積を大きくして効率よく気体の交換を行う

呼吸器官の各部の名称を覚える(確認問題[1][5][7][8])

吸気(空気)と呼気に含まれる気体の割合を覚える(確認問題[1][7])

安静時と運動時の呼吸数や脈拍数の変化を理解する(確認問題[4])

ざっくり知っておけばOKです。

肺の動くしくみを理解する(確認問題[2][5][8])
肺は筋肉がないのでまわり(肋骨と横隔膜)を動かして膨らませたり縮ませたりしています。
実験装置に対応させて考えられるようにしておきましょう。

骨の名前やはたらきを覚える(確認問題[3][6])

骨と筋肉が結びついて動くしくみを理解する(確認問題[3][6])

肉食動物と草食動物の頭骨を区別できるようにする(確認問題[4][7])

理由もいえるようにしておきましょう

◎530-16 確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
 530-17 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇530-16 確認問題[6]~[8]

530-17 消化

覚えることの多い単元です。

消化とは何か?理解する

「食べ物を体に吸収できるように細かくすること」です。

消化器官の名称とはたらきを覚える(確認問題[1])

消化管を口から肛門まで順にいえるようにする(確認問題[1][5][7])

消化管とは口から肛門までの一本のつながった管のこと
消化器官は消化に関係する器官です。

具体的には

消化器官=消化管+肝臓・たんのう・すい臓

です。

肝臓・たんのう・すい臓は食べたものが通らないので消化管ではありませんが、消化に関係するので消化器官です。

字も確認しておきましょう。消化管は管(くだ)なのでたけかんむりです。

三大栄養素と消化液、消化されてできる物質を覚える(確認問題[2][4][5][7])

だ液はでんぷん(だけ)
胃液はたんぱく質(だけ)
たん液は脂肪(だけ)

すい液は全部(!)

消化します。腸液はあまり出題されません。

最終的に何という物質になるのか、しっかり覚えましょう。

でんぷんとブドウ糖の中間物質である麦芽糖は出題されますが、たんぱく質とアミノ酸の中間物質であるペプトンはほぼ出題されません。重要なものから覚えましょう。

でんぷん→麦芽糖→ブドウ糖
たんぱく質→アミノ酸
脂肪→脂肪酸とモノグリセリド

三大栄養素が多く含まれる食品を覚える(確認問題[2][5])

消化酵素を覚える
一番重要なのはだ液アミラーゼです。
ペプシンやリパーゼはまず出題されません。

たん液の特徴を覚える(確認問題[2][4])
肝臓で作られたんのうにたくわえられる
消化酵素を含まない(脂肪を細かくするだけ/脂肪酸とモノグリセリドにするのはすい液)

小腸の柔毛で栄養分が吸収されることを覚える(確認問題[1][2][4][5][7])
柔毛の利点もいえるようにしておきましょう。
表面積を大きくして栄養分を効率よく吸収する

だ液の実験を理解する(確認問題[3][6])

この実験はだ液がはたらくとヨウ素液が反応しなくなる(でんぷんがなくなるから)ところが難しいところです。普通ははたらいたものだけ反応する、というような結果になることが多いため、混乱する子がいます。注意しておきましょう。

低温→体温程度 にするとだ液ははたらくようにな

高温→体温程度 にしてもだ液ははたらかない(一度高温にするとだ液ははたらきを失う)ことも理解しておきましょう。

◎530-17 確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
 530-18 デイリーチェック
デイリーステップ[1]
〇530-17 確認問題[6]~[8]

530-18 血液の循環

人体の3単元の中でいちばん難しい回です。呼吸で吸収した酸素や小腸で吸収した栄養分が血液によって運ばれます。3つの単元がつながる内容になっています。つながる気持ちよさを感じられるとよいですね。

心臓のつくりと血液の流れを覚える(確認問題[1][2][5][6])

動脈と静脈について理解し、その特徴を覚える

動脈:心臓から出ていく血液が流れる血管
静脈:心臓に戻る血液が流れる血管

心臓につながる4つの血管の名前をいえるようにする(確認問題[1][2][5][6])

位置で覚えず、必ず流れを考えて名前をいえるようにしましょう。
肺に向かって心臓から出ていく=肺動脈 です。
位置で覚えると模式図になったときに対応できなくなります。

血液の成分とそのはたらきをいえるようにする(確認問題[1][5][6])

動脈血と静脈血について理解する(確認問題[2][3][6][7])

動脈血=酸素の多い血液
静脈血=酸素の少ない(二酸化炭素の多い)血液

です。

動脈/静脈は血管の名前、動脈血/静脈血は血液の名前です。別モノなので注意しましょう。

動脈を流れているから動脈血ではありません。

各器官のはたらきを覚える(確認問題[4])

肺 :血液中に酸素を取り込み、血液から二酸化炭素を捨てる
小腸:栄養分を吸収する
肝臓:小腸で吸収した栄養分をたくわえる
   解毒作用(アンモニア→尿素)
腎臓:血液中の不要物をこしとって尿を作る

全身の血液循環について理解する(確認問題[3][5][6][7])

血液は何のために流れているのか、しっかり理解しましょう。

①酸素や栄養分を全身に配るため
②二酸化炭素やその他の不要物を全身から回収して捨てるため

この目的を理解して、各血管の特徴(酸素が最も多い、不要物が最も少ない など)を判断できるようにしましょう。

◎530-18 確認問題[1]~[5]
     デイリーステップ[2][4][6]
 530-19 デイリーチェック
     デイリーステップ[1]
〇530-18 確認問題[6][7]

SAPIX5年生7月復習テストについては以下もご覧ください。(順次追加されます。)

SAPIX5年生7月復習テストで押さえるべきポイント算数編
SAPIX5年生7月復習テストで押さえるべきポイント国語編
SAPIX5年生7月復習テストで押さえるべきポイント理科編
SAPIX5年生7月復習テストで押さえるべきポイント社会編

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齊藤弥生

この記事を書いたのは...

齊藤弥生

指導歴 約25年

個別指導講師/家庭教師→日能研講師→個別指導講師/家庭教師
結果の確実性と生徒や一緒に組んだ算数講師に合わせる柔軟性で重宝される。

理科が好き。仕事を通して理科好きを増やすのが野望。
そのためにテストで数字を上げる、合格に導くといった仕事はそれをいちばんにしている講師以上のレベルを目指している。
個人の趣向はあるので、理科の内容自体にあまり興味が持てない子に対しては「好きではないけど点が取れる科目」を目指す。こういうものが好きな人もいるんだな、と多様性を感じてもらえればさらにうれしい。

趣味は坂巡りと買い物。坂や崖の写真を撮っているとたまに怪しまれるため、マニアな行動をするときはなるべくオシャレをして出かけます。

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