4月マンスリーは範囲がテキスト5回分。内容的にも植物・太陽・燃焼と重要単元が集まっています。しっかり勉強して臨みたいところですね!
【各単元のポイント】
各テキストのポイントと取り組むべき問題をまとめたので参考にしてみてください。
重要度は以下です。
◎:絶対
〇:マンスリー対策としてここまで解いておくとよい
△:上位向け
無印:余裕があれば
530-06 光合成と呼吸
植物のはたらきとそれを確かめる実験がまとまった単元です。実験問題は頻出ですので、しっかり理解しながら覚えましょう!
・光合成と呼吸のしくみ(確認問題[1][4])
◎光合成のしくみの式(P1右上)を理解しましょう。
◎光合成に必要なものと光合成によって作られるものを覚えましょう。
必要なもの:二酸化炭素・水・光・葉緑体
作られるもの:でんぷん・酸素
◎光合成の材料は二酸化炭素と水で、光は材料ではないことを理解しましょう。
△でんぷんを作るのが目的で酸素は副産物であることを理解しましょう。
◎光合成は葉緑体で行われることを覚えましょう。
◎光合成は光が当たっているとき(昼間)に行われることを理解しましょう。
◎呼吸のしくみの式(P1右)を理解しましょう。
◎呼吸によって養分と酸素が使われ、二酸化炭素と水ができることを覚えましょう。
◎呼吸と光合成は逆の反応であることを理解しましょう。
※光合成で作られるものはでんぷんですが、呼吸ではでんぷんの他の養分(タンパク質や脂肪)も使われるため、「養分」と表現されます。
◎呼吸は全身の細胞で、一日中ずっと行われることを理解しましょう。
◎呼吸は一日中、全身の細胞で行われていますが、昼間は光合成量の方が多いため、植物は昼間二酸化炭素を吸収・酸素を放出する(光合成だけしているように見える)ことを理解しましょう。
△光合成は光エネルギーをでんぷんに閉じ込め、呼吸は養分からエネルギーを取り出す反応であることを理解できるとさらによいです。
・光合成の実験(確認問題[3][6][8])
◎実験の手順を覚え、各操作の目的をしっかり答えられるようにしましょう。(P5右)
◎実験結果のどこを比較すると光合成に必要なものが分かるのか判断できるようにしましょう。
光・葉緑体・二酸化炭素について、しっかり答えられるようにしておきましょう。
※比べたいこと以外の条件がそろっているものを探せるようにしておいてください。
テストでは、実験から分かる光合成に必要な条件をすべて選ばせる問題が頻出です。
この場合、知識としては正しくても実験から分からないことは入れないこともポイントです。
光合成に必要なものは水、二酸化炭素、光、葉緑体ですが、このうち水が必要なことは実験では確かめられません。水がないという条件を作るとすると植物が枯れて(死んで)しまうからです。
・呼吸の実験(確認問題[2][5])
◎発芽したダイズと石灰水(水酸化ナトリウム水溶液)を広口びんに入れておくと気体が減るしくみを理解しましょう。(P4左)
◎水酸化ナトリウム水溶液や石灰水を入れる理由をいえるようにしましょう。
→二酸化炭素を吸収させるため
〇びんを水そうの水につけておく理由をいえるようにしましょう。
→広口びん内の温度を一定に保つため
△それぞれをしなかった場合の結果まで考えられるとさらによいです。
水酸化ナトリウム水溶液を入れない場合→酸素が減って二酸化炭素が出る→気体の量はほとんど変わらなくなる
水につけなかった場合→呼吸によって熱が出て、びんの中の気体が膨張する→気体の体積変化が分かりにくくなる
◎530-06 確認問題[1]~[4]、[6]
デイリーステップ[2][4][6]
ポイントチェック[3]
〇530-06 確認問題[5][8]
△530-06 確認問題[7]
発展問題[1]
H53-01 太陽①
太陽は内容もやや難しく、ポイントも多いため2回に分かれています。太陽①は重要知識が集まった内容になっています。
・透明半球(確認問題[1][2][4][5][7][8])
○透明半球の中央は観測者の位置を表していることを知りましょう。
○太陽の位置を記録する際はサインペンの先の影が中央にくるようにすることを覚えましょう。
◎透明半球に記された太陽の動きを見て方位がいえるようにしましょう。
太陽は南にきたときに高くなるので、南から方位をかき込んでいくのがよいでしょう。
◎透明半球に記された太陽の動きの向きを判断できるようにしましょう。
必ず図に方位をかき込みましょう。動きを考えるときにミスが減ります。
◎春分・夏至・秋分・冬至が何月か覚え、それぞれの日の太陽の動きを覚えましょう。
すべて3の倍数月です。
・日の出・日の入り(確認問題[1][2])
◎春分・秋分・夏至・冬至の日の出/日の入りの方角を覚えましょう。
◎夏至:真東より北→真西より北
冬至:真東より南→真西より南
○図を見て判断できるとよいでしょう。
東や西を向いたときの方位はあやしい子が多いです。
夏至や冬至の日の出・日の入りの方位で悩んだら、透明半球の図を見ながら考えると分かりやすいです。
※図の中央に観測者がいることがポイントです。中に入ったつもりで想像してみてください。
・太陽の影・日影曲線(確認問題[1][2][3][5][7][8])
〇影を見て方位が判断できるようになりましょう。(確認問題[1](5)[5](8)[7](1)(2))
影は太陽と反対の方向にできることから
影と反対側に太陽をかき込む
→時刻から太陽の方位を考える
→図に方位をかき込んでいく
◎日影曲線で方位・季節・影の動く向きがいえるようにしましょう。(P4右)
◎影は太陽と反対の方向に出来る→影のある方が北なので、北を手掛かりに方位をかき込みましょう。
◎太陽は東→西に動くので影は西→東に動くことを理解しましょう。
◎影の長さで太陽の高さが分かることを理解しましょう。
影が短い→太陽が高い→夏至 です。
・公転図(確認問題[2][4][6][7][8])
◎地球の公転図から季節を判断できるようにしましょう。(P3)
覚え方は地軸が太陽におじぎしている方が夏!あとは反時計回り…でよいでしょう。
○なぜ地軸が太陽におじぎしている方が夏なのか、昼の長さや太陽高度から考えられるとよいでしょう。
・太陽の知識(P5左、確認問題[3])
◎表面温度・黒点・直径・地球からの距離を覚えましょう。
〇黒点が動くことから太陽も自転していることを知っておきましょう。
〇黒点の形の変化から太陽が球形と判断できることを理解しましょう。
◎H53-01 確認問題[1][2][4]
デイリーステップ[2][4][6]
ポイントチェック[3]
〇H53-01 確認問題[3][6][8]
△H53-01 確認問題[5][7]
H53-02 太陽②
「緯度・経度」と「太陽高度・地温・気温の計測」の2つが合わさった単元です。難しいのは「緯度・経度」です。
・緯度・経度(確認問題[1][2][6][7])
◎緯度について覚えましょう。
◎緯度とは…南北を表すもので、赤道からの角度であることを覚えましょう。
赤道から北に□度離れたところ→北緯□度と表します。
北へ行くほど北緯が大きくなり、北極は北緯90度です。
赤道の緯度は0度になります。※北緯・南緯はつきません。
◎経度について覚えましょう。
◎経度とは…東西を表すものでイギリスの旧グリニッジ天文台からの角度を表しています。
◎東経は東にいくほど値が大きくなることを知っておきましょう。
・経度と南中時刻(確認問題[1][4][6][7])
〇地球が西→東に自転することで太陽が東→西に動いて見えることを理解しましょう。
◎東の方が太陽の南中時刻が早いことを理解しましょう。
〇南中時刻⇔経度の計算ができるようにしておきましょう。
◎日の出時刻と日の入りの時刻から南中時刻を求められるようにしましょう。
◎日の出と日の入りの時刻から昼の長さを求め、季節を判断できるようにしましょう。
12時間くらいなら春・秋
長ければ夏(14時間くらい)短ければ冬(10時間くらい)と知っておきましょう。
・緯度と南中高度(確認問題[2][4][6][7])
◎南中高度の式を覚えましょう。
春分・秋分の南中高度=90-その土地の緯度
を覚え、夏至なら+23.4°、冬至なら-23.4°と覚えればよいでしょう。
◎地球を横から見た図で、どこが南中高度を表しているのか理解しましょう。(確認問題[2](2))
〇日本国内なら、いつでも南ほど南中高度が高いことを理解しましょう。
△昼の長さについて理解しておきましょう。
夏:北ほど長い
春・秋:どこでも同じ(12時間くらい)
冬:南ほど長い
〈上位生向けのポイント〉
経度(東西)で決まること→南中時刻
緯度(南北)で決まること→南中高度、昼の長さ
を意識しながら解くとよいです。
・太陽高度・地温・気温(確認問題[3][4][5][8])
◎太陽高度の測り方を覚えましょう。
棒を立てた場合(P6左上)と分度器とおもりを使う方法(P6左下)、どちらもしっかりマスターしましょう。
◎地温の測り方を覚えましょう。(P6右)
〇百葉箱の工夫について覚えておきましょう。(P6右下)
◎太陽高度・地温・気温が最高になる時刻・月を覚え、グラフから判断できるようにしましょう。(確認問題[5])
1日 太陽高度12時 地温13時 気温14時
1年 太陽高度6月 地温7月 気温8月
◎気温が最高になる時刻・月が遅れる理由をいえるようにしましょう。
太陽が地面をあたため、地面からの熱が伝わって空気があたたまるから
◎H53-02 確認問題[1]~[5]
デイリーステップ[2][4][6]
ポイントチェック[3]
〇H53-02 確認問題[6][7]
△H53-02 確認問題[8]
発展問題[2]
530-07 蒸散
植物の根・茎・葉のつくり、蒸散のしくみと計算を扱う単元です。今回のマンスリー範囲の中ではいちばん軽めといえるでしょう。。
・単子葉植物と双子葉植物(確認問題[1][2][4][5][8])
◎単子葉植物と双子葉植物の発芽の様子と根・茎・葉のつくりを覚えましょう。(P1)
◎根の形を覚えましょう。
単子葉植物:ひげ根
双子葉植物:主根と側根
◎茎のつくりを覚えましょう。
単子葉植物:維管束が散らばっている
双子葉植物:維管束が輪のように並んでいる 形成層がある
◎葉脈を覚えましょう。
単子葉植物:平行脈
双子葉植物:網状脈
◎単子葉植物と双子葉植物の代表的な植物名を覚えましょう。
単子葉植物:イネ、トウモロコシ、ツユクサ、チューリップ、ユリなど
双子葉植物:アブラナ、アサガオ、ヘチマ、インゲンマメ、タンポポ、ヒマワリなど
葉の形を想像して判断するとよいでしょう。小学生が知っている植物はほとんど双子葉植物ですので、葉が細長く平行脈なら単子葉植物/それ以外は双子葉植物…で、だいたい判断できます。
葉の形が全く想像できない場合はテキストに載っている植物名を図鑑で確認する/画像を検索するなどして見ておくことをおススメします。
・根
◎根の先端のつくりを覚えましょう。(P1左)
根冠:成長点を守る
成長点:根をのばす
根毛:水や肥料を吸収する
◎根の役割を覚えましょう。(P1左下)
・地上部を支える
・水や肥料を吸収する
・養分をたくわえる
◎根に養分をたくわえる植物を覚えましょう。
サツマイモなど
・茎
◎道管・師管・維管束・形成層の位置とはたらきを覚えましょう。(P1中央)
道管:根から吸収した水や肥料を運ぶ 内側にある
師管:葉で作られた養分を運ぶ 外側にある
維管束:道管と師管を合わせて維管束と呼ぶ
形成層:茎を太くする 単子葉植物にはない
※覚え方…内の水道管(内側に水を運ぶ道管)
◎茎に養分をたくわえる植物を覚えましょう。
ジャガイモなど
・葉
◎葉の内部のつくりを覚えましょう。(P1右)
表皮:透明な細胞
表側:葉緑体(光合成をするところ)がぎっしりつまっている
裏側:すきまがある
◎気孔について覚えましょう。(P4左)
◎孔辺細胞:くちびるのような形 葉緑体がある
※普通の表皮細胞には葉緑体はありませんが、孔辺細胞には葉緑体があります。
◎気孔は葉の裏側に多い
〇葉の役割を覚えましょう。(P1右下)
・光合成をして養分をつくる
・蒸散や気体交換を行う
・蒸散(確認問題[3][6][7])
〇植物体内の水の動きについて理解し、赤い色水に染まるところを選べるようにしましょう。
根の根毛→根の道管→茎の道管→葉の道管→気孔
◎インクは気体にならないので、蒸散によって出た水は無色であることを理解しましょう。
◎蒸散の役割3つをいえるようにしましょう。(P4左)
・体温調節
・体内の水分量を調節
・根からの水の吸収を助ける
◎蒸散がさかんになる条件を覚えましょう。(P4左下)
・気温が高い
・湿度が低い
・体内の水分量が多い
・日光が当たっている
・風が吹いている
◎表をかいて植物の各部からの蒸散量が求められるようにしましょう。(P5左)
◎530-07 確認問題[1]~[5]、[7]
デイリーステップ[2][4][6]
ポイントチェック[3]
〇530-07 確認問題[6][8]
△530-07 発展問題[1]
530-08 燃焼
燃焼は原理が難しい単元です。テストでは「本当に理解しているか」をチェックするような問題が多くなります。答え合わせをする際、〇×だけでなく、その答えになる理由をしっかり確認するようにしましょう。
・ろうそくの燃焼(確認問題[1][2])
◎ろうそくの炎の各部の名称と特徴、またその理由をいえるようにしましょう。(P3右)
内炎が明るい理由は「すす(炭素のつぶ)熱せられて光っているから」です。「燃えているから」ではないので注意しましょう。
◎ろうそくの燃焼のしくみを理解しましょう。(P3左)
固体のろうがとける
→液体のろうが芯を上る
→ろうが気体になる(炎心)
→ろうが分解し炭素(すす)と水素に分かれる(内炎)
→外炎で炭素と水素がそれぞれ酸素と結びつく=燃える
◎燃える=酸素と結びつくことを理解し、炭素が燃えると二酸化炭素になること、水素が燃えると水になることを覚えましょう。(P2左、P3左)
ろうは炭素と水素でできているため燃えると二酸化炭素と水ができます。
炭素+酸素→二酸化炭素
水素+酸素→水
これを理解するのがこの単元のいちばんの目標ですが、5年の初めのこの時期に深く理解できる子はあまり多くありません。
今後も登場しますので、いったん覚えるだけ覚えて、少しずつ理解していってもよいでしょう。
△炭素を含むもの(有機物)が燃えると二酸化炭素ができることを理解し、有機物には何があるか覚えておくとよいでしょう。
△ろうそくは酸素が少なくなると(16%くらいで)火が消えることを知っておくとよいでしょう。
△燃え方は酸素の量によってのみ決まることを理解しましょう。(確認問題[6](6))
例 酸素20%二酸化炭素80%のびんの中に火のついたろうそくを入れると…?
空気中と酸素の割合が同じなので、空気中と同じように燃えます。
※二酸化炭素が多いから火が消えるのでは?といった間違った理解をしている生徒をはじく問題としてよく登場します。
・木の蒸し焼き(確認問題[3][5])
◎蒸し焼き(乾留)とは、「空気に触れないようにして強く熱すること」を覚えましょう。(P5左上)
〇空気に触れていないので燃えてはいないことを理解しましょう。
◎蒸し焼きにすると成分に分かれることを理解し、木材が分解されてできるものの名称と性質を覚えましょう。(P5左下)
木炭:黒い固体
木酢液(上):黄色い液体、酸性
木タール(下):黒褐色の液体、ねばねば
木ガス:気体、炎を上げて燃える
◎木炭の燃え方と燃えてできるものを覚えましょう。(P5右上)
炎を上げずに赤く光って燃える
炭素でできているので燃えると二酸化炭素ができる
△固体が燃えると炎が出ない:木炭
気体が燃えると炎が出る:ろうそくやアルコール
も理解しておくとよいでしょう。
△さらに、割りばしを燃やしたときはなぜ炎が出るのか?まで考えられると楽しいと思います。
木ガス(気体)が出て燃えるから
※木炭は木材が木ガスを出し切った後のものなので、気体は出ない
・燃焼の3条件(確認問題[4])
◎燃焼の3条件を覚え、何がなくなって消火したか判断できるようにしましょう。(P1左)
◎630-08 確認問題[1]~[4]◎
デイリーステップ[2][4][6]
ポイントチェック[3]
〇530-08 確認問題[5][6]
△530-08 確認問題[8]
発展問題[1][2]
【直前対策】
直前にする対策について、レベル別に少しまとめておきます。
時間があまり取れないようでしたら、テキストの次の回のデイリーチェックとデイリーステップ[1]がおススメです。
偏差値~42 ◎H53-01~530-09 デイリーステップ[1]
〇530-06~530-08 デイリーステップ[6](大問1対策)
〇530-06~530-08 デイリーステップ[2][4]
42~54 ◎H53-01~530-09 デイリーチェック、デイリーステップ[1]
〇530-06~530-08 デイリーステップ[6](大問1対策)
〇530-06 確認問題[2][3]
〇H53-01 確認問題[1][2]
〇H53-02 確認問題[2][3]
〇530-07 確認問題[2][4]
〇530-08 確認問題[1][2][3]
55~ ◎H53-01~530-09 デイリーチェック
〇530-06 確認問題[5][8]
〇H53-01 確認問題[6][8]
〇H53-02 確認問題[6][7]
〇530-07 確認問題[7][8]
〇530-08 確認問題[6][8]
〇530-06~530-08 ポイントチェック[3](大問1対策)
SAPIX新5年4月マンスリーについては以下もご覧ください。
SAPIX新5年4月マンスリーでおさえるべきポイント!算数編
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