こんにちは、緑鮮やかで風の心地良い季節になりましたね。
生徒達に聞くと5月末に運動会や修学旅行が実施される学校も多いようです。
5月の運動会は気温もそこまで上がらずに爽やかそう、応援する保護者にとっても気分の良いピクニック気分で出かけられそうですね。
僕は考え方が古いのか、運動会は残暑厳しい10月のイメージです。
赤とんぼの飛び交う秋の空が懐かしいなぁ・・・
・・・それはさておき。
受験生は学校行事と並行して、当たり前のように受験勉強をグイグイ進めなければなりません。
SAPIXに通う5年生は、5月マンスリー・実力診断サピックスオープンに続いて、6月度マンスリー確認テストが実施されますね。
今年の実施日は6月13日(水)で、試験範囲は09~13番。
内容はダイヤグラム・総合回(分数と小数(1)(2)・旅人算・ダイヤグラム)・点の移動(1)・点の移動(2)・量の変化(1)と、総合回も含むためなかなかのボリュームです。
内容に関しても負担は大きいと言えます。
長年指導をしていると、SAPIXのマンスリーの算数において成績を上げやすいかいと、上げにくい回が、明確に存在することに気づきます。
例えば5年生の10・11・12月のマンスリーは最も成績を上げやすい時期だと言えるでしょう。
5年生の秋に「速さ」「割合」「図形」の中学受験レベルの典型題を学習するんですが、多くの生徒にとっては、比を用いた発想がとっつきにくいと感じられるようです。
ついつい従来の解法に固執し、思ったように学習が進まない場面も。
ただ、パターン問題も多いので、正しい理解さえできれば、あとは練習を重ねるだけで平均点と比べても高得点をあげやすい、講師にとっては腕の見せ所とも言える時期なんです。
一方、今回の試験範囲は正直なところ「取りにくい」回の典型です。
「点の移動」や「量の変化」は比と割合を学習し終える夏休み以降は、比を駆使して解いていく単元です。
この時期は概念理解のため敢えて一つ一つ長さを出して考えさせる一方、充分な導入も無しに比の発想を使わせるなど解法が一定せず、かえって生徒の混乱につながることも少なくありません。
今の時点から「何倍か?」という比の考え方を正しく導入してから解き進めたほうが良いのではないかと思い、自身の担当生徒には現在の学力に応じた複数の解法を提示し、理解を深めるように促しています。
例えば平常11のEの2番や、平常12のBの4番などは様々なアプローチで考えられるので、教えていても楽しい問題ですね。
さて今回のマンスリーですが、最も身につけて欲しい内容は、平常09、平常11で主に扱う「境目に注目」という視点です。
ダイヤグラムの「変わり目」や、点の移動における「動きの変わり目」など、しっかり図で整理して理解しておきましょう。
もちろん「速さの概念」にあたる旅人算の発想も、平常12の点の移動(2)での重要テーマなので大切です。
平常13の量の変化(1)はCプリントで「何が変わらないか?」に注目して、正面から見た図で整理することがポイントです。
是非とも頑張ってみてください。
さて、この6月マンスリーの後は、いよいよ組分けテストです。
夏休みのコースを決める極めて重要度の高いもの。
ただ範囲が無いので対策を講じることもなかなか難しいところですね。
まずは日々の努力を重ねることが結局のところ一番の対策になりそうです。
ちょうど梅雨の時期にも入りますし、自宅での学習もはかどりそうですね。
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