この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編 Column
3月の組分けテストも終わり、成績状況に様々な心持ちになっていらっしゃっていると思います。
悔しくて奮起しているお子様、まずまずの成績に安心しているお子様、努力の成果が出て喜びを味わっているお子様、様々だと思います。
さて、まもなく春休みが近づき、マンスリー確認テストが迫っています。
本日はそんなマンスリー確認テストについてお話をしていきますね。
春期講習明けの最初のテストになります。
この時期はまだまだ受験は遠く、また組分けテストも喉元過ぎれば……ということでいまいち気が乗っていないお子様も多いです。
春期講習の目標としてしっかりとお子様に意識をさせて活用していきましょう!
3月末~春期講習にかけての範囲が出題されるテストとなっています。
単元としては4・5年生での復習がメインとなっておりますが、量も多くなかなか苦戦されているご家庭も多いと思います。
さらに、中学受験の算数における3大テーマである、数の性質系の単元と速さの単元、図形の単元がメインの単元となっているため、どの単元も重要度が高いです。
そんな4月度のマンスリーテストですが、有効な対策としては日々の学習を入念に行うことと、春休みでしっかりと復習をすることが挙げられます。
優先順位としては、
1: 各単元の仕組みを理解する(思い出す)
2: 典型題を解けるようにする
3: 典型題の解き方を異なる問題にも使えるようにする
の3段階を意識すると良いでしょう。(①ができない場合は②から入っても良いでしょう)
特に算数が苦手なお子様の場合は、平常授業と家庭学習で①や②をどれだけ仕上げられるかが重要です。
また、即効性の高い対策としては、(手に入れることができれば)過去問を解くことが挙げられます。
出題内容や量や、難易度を把握し、自身の弱点を発見できれば時間のあるタイミングで復習をすることができます。
2021年度の平均点は67.4点
2019年度の平均点は70.9点
※2020年度はコロナ禍の為、参考にしません。
上記の平均点などと自分の点数を比較し、届かない場合はどこが足りないのか、また届いている場合はどこでより差をつけていくのか、などを考え効率的に学習をしたいです。
手っ取り早く成績を上げるには弱点を克服するのが良いので、弱点と分かる単元がある場合はしっかりと取り組む時間を作りましょう。
61-06 速さ(2)
H61-01 割合
H61-02 平面図形
H61-03 立体図形
H61-04 グラフ
H61-05 規則性
H61-06 場合の数
上記が単元の範囲になります。
以下、ポイントを簡単に解説していきます。
通過算が苦手なお子様は図を書くという作業を丁寧に練習しておきましょう。
流水算では基本的な理解の他に、比を使用する問題もしっかりできるようにしておきましょう。
まずは、しっかりと典型題を取れるようにしましょう。
また、実践編のEの最後の問題のようなお金をやり取りする問題は新出ですので、上位を狙うお子様はやり取りの図や線分図などを書くなどして、しっかりと解けるようにしておきましょう。
図形が得意なお子様はどんどん難しい問題にチャレンジして、楽しみながら解けると良いでしょう。逆に苦手なお子様は典型的なパターンを覚え、「こういった場合はここに補助線を引く」などのポイントをおさえられると最低限の点数は確保できるはずです。
立体図形が苦手なお子様は「平面に落とし込んで考える」ということをやってみましょう。頭の中で立体図形を切断したり、回転させたりしないことが苦手克服の第一歩です。
文章で書かれている状況や図で表されている状況がグラフにどう反映されているのか、また自分で書く場合はどのように反映させるのか、そして逆に、このグラフはどういう状況を表しているのか、の理解が重要です。
さらに、ダイヤグラムにおける相似の利用は今後かなり重要になって参ります。今までの方法に固執せずに、しっかりと相似を使って解く癖をつけましょう。
苦手なお子様は周期の問題をしっかりと解ききるところからやり直しましょう。
規則性の問題はある程度パターンを学習していけば取れます。苦手なお子様はある程度量をやっておけば問題ないでしょう。
算数が得意なお子様が苦手だったりする単元です。
カードの問題や碁石の問題、整数の問題や色の問題など典型題を解けるようにすることが重要です。解くときに「どうやって解いているのか」に注目し、お子様に説明させてみても良いでしょう。
どの単元も重要になりますので、時間のある方はまんべんなく取り組みたいですね。
イメージとしては、算数の偏差値が42以下くらいのお子様の場合は、デイリーサポートの「導入と基本」「実戦のAB」あたりのレベルの問題をしっかりと取り切れるようにしましょう。基本的な算数の知識や解き方をおさえましょう。
45を超えてくるお子様は「実戦CD」あたりまで取り組めると良いですね。
この辺りはお子様の単元ごとの得意不得意にもよってくるので参考程度にしていただければと思います。
大きな大問構成は以下の通りです。
大問1: 計算3問程度
大問2: 文章題の小問集合が8題程度
大問3: 図形の小問集合が6題程度
大問4~6: 中学受験で頻繁に問われる大問形式の問題
大問7: 思考力や作業力が問われる発展的な大問形式の問題
基本的にはどの単元もバランス良く出題されています。
学習方法やテスト結果に関してご質問等ございましたら、お気軽にご相談くださいね。
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
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