2022年3月18日投稿
2024年3月27日更新
春期講習明け、すぐのタイミングで実施される4月マンスリー確認テスト。国語は「範囲が最も少ないチャンスの回」と書きました。
関連記事:SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
社会は一体どのような試験になっているのか、お話しできればと思います。
【試験の範囲】
640-06 政治史(6) 明治時代~昭和時代
H64-01 政治史(7) 昭和時代~現代
H64-02 社会・産業史(1) ~土地制度の移り変わりと民衆の成長~
H64-03 社会・産業史(2) ~商工業の発達~
明治時代から現代(主に平成時代)の政治史に、社会・産業史全体がプラスされるため、「範囲の広い」テストと言えると思います。
日清戦争→下関条約 などの因果関係を基本として「中身」についても深掘りしてくることが多いです。
中身について問われるものは3つ。
「内容」「場所」「人物」です。
下関条約を例に挙げてみます。
「内容」
日清戦争の講和条約。清は朝鮮の独立を認める。遼東半島・台湾・膨湖諸島を日本のものにする
「場所」
下関の位置遼東半島・台湾の位置(膨湖諸島はほぼ出題されません)
「人物」
李鴻章 vs 伊藤博文・陸奥宗光
「下関条約」1つでこれだけの内容が含まれています。
・年表トレーニングの政治史の該当範囲
・デイリーステップパート1
・授業の確認問題 基礎編
これら3つでその時代その時代の年表を形にした上で、
・授業の確認問題 発展編
・授業の確認問題 実戦編
を使用して、「深掘りされた中身」に対応できるようにしていきましょう。
【各回のトピックス】
640-06 政治史(6) 明治時代~昭和時代
①明治時代後半
テーマは「日本は初めての植民地をどう獲得したのか」です。
日清戦争→下関条約→三国干渉→日英同盟→日露戦争→ポーツマス条約→韓国併合 という因果関係(流れ)を確認してから、「内容」「場所」「人物」についておさえていきましょう。
②大正時代
テーマは「第一次世界大戦は日本とどういう関わりがあったのか」です。
第一次世界大戦→二十一か条の要求→三・一独立運動→五・四運動→ベルサイユ条約・シベリア出兵→米騒動→ロシア革命→普通選挙法→治安維持法
年数が短いにもかかわらず非常に濃い内容になっています。どの事件が発生して、どんな結果になったのかという因果関係を確認し、その後「内容」「場所」「人物」をおさえましょう。
③昭和時代①(戦前まで)
世界恐慌→満州事変→満州国建国→五・一五事件→国際連盟脱退→二・二六事件→日中戦争→国家総動員法→第二次世界大戦→日独伊三国同盟→太平洋戦争(東京大空襲→沖縄戦→広島→長崎→ポツダム宣言)
世界恐慌から国家総動員法までの並び替えはよく出ます。「内容」「場所」「人物」も丁寧におさえていきましょう。
H64-01 政治史(7) 昭和時代~現代
①昭和時代(戦後)
戦後の民主化政策で、日本を弱体化させることが目的となっています。
1945年から2、3年は、あまりにも多くのことを扱うので、「五大改革指令」の内容ごとにおさえた方が分かりやすいと思います。
・連合国軍による支配開始→五大改革指令を出す→軍隊の解散→東京裁判→日本国憲法の公布、施行
・五大改革指令
★婦人の解放
衆議院議員総選挙の選挙法改正~選挙権が20歳以上の男女に
★圧政的諸制度の撤廃
治安維持法の廃止~国家総動員法もこのタイミングで廃止に
★教育の自由主義化
教育基本法→学制改革→学校教育法~義務教育が小学校6年間+中学校3年間に
★労働組合結成の奨励~労働三法の制定
労働組合法→労働関係調整法→労働基準法~労働三権を認め、労働時間の基準を決めた
★経済機構の民主主義化
財閥解体→農地改革→独占禁止法~特定の組織や人間が権力を持ちすぎないようにした
・国際連合成立→北朝鮮と韓国の成立→朝鮮戦争(~警察予備隊→保安隊→自衛隊)→サンフランシスコ平和条約→日米安全保障条約
日本が主権を回復するまでの国際関係のお話です。
・第五福竜丸事件→第一回原水爆禁止大会
核関連のお話です。
内閣総理大臣とセットで聞かれるものについてです。
鳩山一郎内閣
・日ソ共同宣言→国際連合加盟
池田勇人内閣
・国民所得倍増計画→東海道新幹線→東京オリンピック
佐藤栄作内閣~ノーベル平和賞を受賞
・日韓基本条約→公害対策基本法→非核三原則→沖縄返還
田中角栄内閣
・日中共同声明→第一次石油危機
福田赳夫内閣
・日中平和友好条約
竹下登内閣
・消費税
小泉純一郎内閣
・郵政民営化
・マルタ会談~冷戦終結→牛肉・オレンジの輸入自由化→PKO協力法→自衛隊をカンボジアへ派遣→環境基本法→阪神淡路大震災→米の輸入自由化~ミニマムアクセス→国民投票法→郵政民営化→東日本大震災→平成から令和へ
その他の歴史については、扱う回数が少ないので、年表を中心におさえておきましょう。
H64-02 社会・産業史(1) ~土地制度の移り変わりと民衆の成長~
テーマ史です。
「どの時代に何が起きたのか」をきちんとおさえること、
「内容を聞いて何時代か判定する」ことの2つが重要です。
特に後者が重要です。
月6回の定期市→室町時代
租・庸・調→飛鳥時代
など、年表と逆の聞かれ方をしても、答えをきちんと出せるようにしておきましょう。
H64-03 社会・産業史(2) ~商工業の発達~
引き続きテーマ史です。
「どの時代に何が起きたのか」をきちんとおさえることだけでなく、
「内容を聞いて何時代か判定する」ことも重要です。
特に後者が重要です。
間違えやすいのは、鎌倉時代と室町時代の比較と、江戸時代です。
座の発生→鎌倉時代
座の発展→室町時代
問・問丸(海上交通)→鎌倉時代
馬借(陸上交通)→室町時代
月3回の定期市→鎌倉時代
月6回の定期市→室町時代
宋銭の流通→鎌倉時代
明銭の流通→室町時代
などですね。
江戸時代は、「五街道」の場所と名前、「東廻り航路・西廻り航路」のルートに注意が必要です。酒田はその名の通り米・酒と木材(最上川の上流からイカダで運ぶ)の発信基地になっています。
SAPIX新6年4月マンスリーの各教科の解説はこちらをご覧ください!
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!理科編
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!社会編
SAPIXに関して、より詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
にほんブログ村にも参加しています。ぜひ下のバナーをワンクリックで応援もお願いします!