2022年3月18日投稿
2024年3月26日更新
組分けテストとは異なり、「範囲の決まったテスト」であるマンスリー確認テスト。
今回は6年生の4月マンスリー確認テストの国語についてお話しします。
【国語のテストの形式】
大問1(20点) 漢字の読み書き 10問
大問2(20点) 知識問題 10問(コトノハ、言葉ナビ、知の冒険から出題)
大問3(55点程度)初見の長文問題1 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)
大問4(55点程度)初見の長文問題2 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)
※長文問題は論説文・小説文の出題となります。
形式としては「いつも通り」の形式です。
<毎度毎度内容が同じなので再掲>
ほとんど全てのサピックスのテストに共通していますが、記述以外の「客観系問題」で点数を作り、記述で△を狙っていくのが王道パターンです。
客観系問題は1問4点~6点程度。
平均点が150点中80点近辺になることが多いので、一問正解して偏差値2を獲得するイメージでしょうか。
客観系問題の平均点が低くなると、記述の採点が甘く、客観系問題の平均点が高くなると、記述の採点が厳しくなる傾向にあります。
特に最近だと「2行程度の気持ちの記述」などは採点が厳しいです。
【テストの範囲】
平常授業6回の内容
春期講習の内容
漢字の要step1…p.21~23,p.56
言葉ナビ(下巻)…p.55~59
国語に関しては、春期講習で新規単元を扱うことはありません。
授業内で扱うものも「平常授業の国語Bテキストの延長」となっていて、国語Aテキストにあたるものはありません。
よって、2~6月のマンスリー確認テストの中で「最も範囲が短い」回となっています。
「漢字の要」や「言葉ナビ」の試験範囲は通常15ページを超えることがほとんどで、多いと20ページを超えてきます。
ただ、今回の平常授業の該当回は「6回」のみ。
試験範囲もそれに応じて、非常に範囲が短くなっています。
「試験までに全て見直す」ことも難しくないページ数です。
奇をてらった問題が出ない限り、大問1や大問2で平均点が高くなることは避けられないでしょう。
逆に言えば、普段の準備で「そこまで手が回らない」という生徒さんも、大問1や2で満点を作るチャンスです。
【6回Aテキストの大問ごとの分類】
大問2で「実力診断チェック」と同じようなレベルの問題が5問ほど、「コトノハ」「言葉ナビ」の問題が5問ほど出題されます。
ここでは6回テキストの「問題」を簡単に分類します。
大問1 文節・単語の数
大問2 主語・述語がどれか
大問3 修飾語
大問4 文法上性質の異なるもの
①普通名詞の中から固有名詞を見抜く
②代名詞の中から普通名詞を見抜く
③代名詞の中から連体詞を見抜く
④転成名詞の中から普通名詞を見抜く
⑤形容動詞の中から名詞+助動詞を見抜く
⑥擬態語の中から擬声語を見抜く
⑦呼応の副詞の中から連体詞を見抜く
大問5 文意の通るように活用
大問6 動詞はどれか?
大問7 形容詞・形容動詞・それ以外の分類
大問8 名詞・動詞・形容詞・形容動詞の間違いやすいもの
①「~す」の中から名詞を見抜く
②「~る」の中から動詞を見抜く
③「~い」の中から形容詞を見抜く
④「~な」の中から形容動詞を見抜く
大問9 名詞・動詞・形容詞・形容動詞の応用問題
大問10 呼応の副詞
大問11 文法上性質の異なるもの
①副詞の中から連体詞を見抜く
②形容詞の中から連体詞を見抜く
③代名詞の中から連体詞を見抜く
④形容動詞の中から連体詞を見抜く
大問12 「の」の識別
大問13 「れる・られる」の識別
大問14 「ない」の識別
大問15 「そうだ」の識別
大問16 「ようだ」の識別
大問17 「らしい」の識別
全体を通して、「識別」の問題が多めです。
昔は入試問題でも一定の出題がありましたが、最近だとすっかり見ることが無くなりました。
「例文を作ってどういった言葉に接続するか」などの「見分け方」がきちんと構築できていることが大事です。
特に、連体詞は「ひっかけ」に用いられることが多いです。
たいした、とんだ、この、大きな、いわゆる、わが などの【た・だ・の・な・る・が】で終わる言葉に注意するのがコツです。
【た・だ・の・な・る・が】は連体詞、と覚えておいても良いでしょう。
あらぬ噂などの「あらぬ」も連体詞ですが、ほぼ出題されないです。
マニアックな「文法用語」まで覚える必要はありません。
マンスリー確認テストで出題されやすいのは大問4などの「仲間外れ」を見抜く問題や、大問12以降の識別問題となります。
まとめ
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大問1・大問2はいつもよりも範囲が短いので対策が取りやすい
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大問2は文法と慣用句、特に文法は「識別問題」に注意
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選択肢が取れれば偏差値が安定するのはいつも通り
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記述は△以上を狙う気持ちで。○はまずつかない
SAPIX新6年4月マンスリーの各教科の解説はこちらをご覧ください!
SAPIX新6年4月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
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