【試験の範囲】
440-28 日本の水産業① 〜日本人は魚が大好き!〜
440-29 日本の水産業② 〜いろいろな漁業〜
440-30 日本の水産業③ 〜魚を「育てる漁業」
440-31 日本の森林と農業
【平常授業のテキストで扱うべき問題と順番の一例<いつも通りなので再掲>】
SAPIXの各種テストは、一問一答形式で出題されることがほとんどありません。
リード文や設問から「関連する知識を引っ張り出す→設問の条件に当てはめて答える」形式がほとんどです。
つまり、ここで出ている知識事項については盤石にしておく必要があります。
平常テキストは
授業のかくにん問題 レベル1→レベル2→レベル3 と進めてから、→デイリーステップで全体を改めて復習、とするのがおすすめです。
【各回のトピックス】
440-28 日本の水産業① 〜日本人は魚が大好き!〜
→もくじにある「お魚大図鑑」で、魚の見た目と名前を一致させておく
各漁港で、主にどの魚が獲れるのかを、「魚の写真や絵で選ばせる」問題が出ます。
テストは白黒で印刷されているので、「色」で判定するのは難しいです。
ヒレの形や枚数・上下にどれくらいふくらんでいるかなど、自分なりに見分けるポイントを作っておくのが良いでしょう。
テーマ1 日本人は魚が大好き!
→日本人が魚を多く消費してきた理由をおさえる
SAPIXの教材に書かれている「仏教のえいきょうが強い」以外の肉食をしない理由として、次のようなものがあります。
675年に天武天皇によって出された肉食禁止令により、稲作の期間に肉食を食べない期間がありました。
動物を殺生することによって魂が穢(けが)れて、稲の収穫において悪い影響を出ることを避けているのです。
明治時代まで「肉食はしてはいけない」風潮は続きます。
魚は肉として扱われなかったので、タンパク質を魚から取ることになったという話になっています。
また、日本は島国であるため、周りを全て海で囲まれていて、魚を獲りに出やすい環境です。
それだけでなく、
・太平洋側に暖流と寒流がぶつかる潮目
・深さ200メートルくらいまでの浅い海底が広がる大陸棚
の2点があることで、日本の周りには好漁場が多いのです。
テーマ2 「潮目」や「大陸棚」には魚がいっぱい!
→潮目と大陸棚に魚が多い理由をおさえる
テーマ1でも出てきた潮目・大陸棚ですが、魚が多い理由をサピックスではきちんと学べます。
ここでは少し補強した形で説明を載せます。
潮目は寒流と暖流がぶつかるため、寒流魚・暖流魚の両方が獲れ、魚の種類が多いです。
それだけではなく、寒流と暖流がぶつかって、うずが発生することで、海底に溜まるリン・窒素・ケイ素などが海面に上がってきます。
これは植物に使う肥料の成分であるリン・窒素・カリウムとほぼ同じです。
ここから、植物プランクトンが発生するのです。その後は、
→それを食べる動物プランクトンが増える
→それを食べる小魚が増える
→それを食べる魚が増える… という仕組みで「良い漁場」になるのです。
大陸棚も水深が浅く、日光が海底まで届くため、海藻やプランクトンが光合成をしやすい環境となっています。
陸地や川から栄養分が流れ込みやすいとテキストには載っていますが、この栄養分の正体はリン・窒素・ケイ素などです。
つまり、潮目で見られた「うずが発生して、海面に上がってくるもの」と同じなのです。
肥料と同じ成分が流れ込んでくることによって植物プランクトンが発生し、
→それを食べる動物プランクトンが増える
→それを食べる小魚が増える… と最終的には潮目と同じように「良い漁場」となります。
テーマ3 日本には「漁港」がたくさんあるんだよ!
→日本の主な漁港・主に何が獲れるのかから、どの魚が暖流魚・寒流魚なのかをおさえる
●寒流魚
・釧路 さんま・すけとうだら
・八戸 いか(いかは魚でないので、暖流魚・寒流魚の区分けはありません)
●暖流魚
・石巻 さば
・銚子 いわし さば
・焼津 まぐろ かつお
・境 あじ かに(かには魚でないので、暖流魚・寒流魚の区分けはありません)
ここで出ている、さんま・すけとうだら・いわし・さば・まぐろ・かつお・あじは見分けられるようにしておきましょう。
青森より北の港:寒流魚
青森より南の港:暖流魚
とおさえておくとわかりやすいです。
「200カイリ漁業専管水域」を設定したことで、1970年代後半から北洋漁業がおとろえたことは、
グラフを使った応用問題でも出てくるので、必ずおさえておきましょう。
いわしが取れなくなった理由は、
①遠洋漁業のおとろえ
②環境の変化
③マイワシの漁獲量減少
と言われていますが、実は他の魚の漁獲量が減っている中で、マイワシの漁獲量は増えているのです。
実は何が原因なのかは、はっきりとわかっていません。
発展学習 森は海の恋人 〜山に木を植えて、海を豊かにしよう!〜
→テーマ2の大陸棚のところを参考にして、仕組みをおさえる
陸地や川から栄養分が流れ込みやすいとテキストには載っていますが、この栄養分の正体はリン・窒素・ケイ素などです。
上流に植林をすることで、これらの栄養分を海に運ぼうと考えているのです。
440-29 日本の水産業② 〜いろいろな漁業〜
テーマ1 近くの海から遠くの海まで 〜漁業の種類〜
→距離によって「とる漁業」の名前が変わることをおさえる
沿岸漁業:近いところ、現在の漁獲量1位
沖合漁業:200カイリ(約370km、1カイリは1.852km)までの場所
遠洋漁業:日本から遠く離れた海、200カイリ漁業専管水域の設定で漁獲量が急激に減った
テーマ2 日本の漁獲量は減っている?
→漁業の種類と漁獲量の変化のグラフの、急激に漁獲量が減ったタイミングで起きた事件をおさえる
<1973>第一次石油危機
→遠洋漁業ががくっと減った
<1977>200カイリ漁業専管水域
→遠洋漁業が減った
<1979>第二次石油危機
→遠洋漁業が前の年から変わらないくらいになった
<1992>いわしの漁獲量が減った
→沖合漁業ががくっと減った
記述でも問われる内容なので、見分けるポイントとその理由を結びつけておきましょう。
200カイリ漁業専管水域があると、「入漁料」を相手の国に払わないと魚が獲れないのです。
テーマ3 魚はどうやってとるの?〜いろいろな漁法〜
→漁法の図と名前、主に何漁業で使われているのか、何が獲れるのかを結びつける
①まき網…魚の群れを、群れごと大きな網で獲る
沖合漁業
獲れる魚 いわし
②底引き網…大きな袋状の網を海底におろし、1~2隻の漁船で獲る
遠洋漁業・沖合漁業
獲れる魚 かれい たい
注意①1そうびきはトロール漁法と言われる
②海底にあるものを根こそぎ取ってしまうため、環境破壊の原因になる
③定置網…魚の通り道になっている海中に網をしかけて魚を獲る
沿岸漁業
獲れる魚 さけ
④はえなわ
遠洋漁業 沖合漁業
獲れる魚 まぐろ
⑤一本づり
遠洋漁業・沖合漁業・沿岸漁業
獲れる魚 かつお
発展学習 世界の海から「まぐろ」が消える?
→まぐろが高級魚であること、乱獲されていることをおさえる
高級魚であるまぐろは、日本の周辺国に乱獲されたことによって急激に減りました。
不可能と言われた完全養殖も可能になったので、魚を獲りすぎないようにコントロールする必要が出てきています。
440-30 日本の水産業③ 〜魚を「育てる漁業」〜
テーマ1 「とる漁業」から「育てる漁業」へ
→養殖業と栽培漁業の違いをおさえる
養殖業
稚魚から育て、成魚になったら獲る
身に脂は乗るが、運動不足になりがち
栽培漁業
卵から育て、稚魚になったら放流し、成魚になったら獲る
天然モノと同じような身質になる
近年はとる漁業が減り、育てる漁業が増えています。
テーマ2 「育てる漁業」のさかんな地域はどこ?
→育てる漁業を行っている場所と、育てているものを結びつける
・サロマ湖 ホタテ貝
・三陸海岸 わかめ
・仙台湾 かき
・浜名湖 うなぎ
・英虞湾 真珠
・瀬戸内海 のり
・広島湾 かき
・宇和海 まだい・真珠・ぶり
・有明海 のり
波がおだやかなリアス海岸で養殖が行われることが多いです。
テーマ3 魚は外国からやって来る? 〜魚介類の輸入〜
→表・グラフのベスト2をきちんとおさえる
魚介類の生産量は1985年を境に減り、輸入量が増えています。
主にさけ・ます、えび、まぐろなどの高級魚を、中国・アメリカなどから輸入をしています。
発展学習 「うなぎ」の産卵場所を探せ!〜うなぎの謎と養殖〜
→うなぎの養殖が難しいことをおさえる
産卵場所が日本から遠く、謎が多かったうなぎ。
2010年に完全養殖に成功しました。
うなぎの稚魚(しらすうなぎ)を獲る負担が減るのが期待されています。
440-31 日本の森林と林業
テーマ1 森林は、どうして大切なんだろう?
→森林にどんなはたらきがあるのか、を具体的におさえる
31回テキストの発展学習でも扱った内容を深掘りする回になっています。
まずは
・伐採され、木材となる
→建築に使われるだけでなく、家具・箸(はし)など身の回りのものにも使われます。
・さまざまな生き物のすみかとなる
→昆虫・虫・小動物などのすみかとなります。
・二酸化炭素を吸収して、酸素を作り出す
→温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させて、実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に、植物は欠かせません。
土の中で、
・水をたくわえることで、地下水や川の水を豊かにしたり、洪水や土砂くずれを防いだりする
→もろい土質、高い山によって川が急流であるなど、洪水・土砂くずれの原因は複数あります。
そのうちの1つが「雨が多い」こと。
雨が降っても、植物が土の中で根を張ることによって、その土壌を繋ぎ止めることができるのです。
・落ち葉・生物のふんや死がいを分解して、栄養分にする
→森林の土には栄養分が豊富に含まれています。
栄養分の正体は窒素・リン・カリウムなど、肥料に使われるものになります。
この栄養分が川の水に溶け込んで、それが海に流れ込むと、好漁場になるという話になります。
また「地球温暖化」についてですが、
このまま温度が上がり続けるとどういう問題点が発生するかをおさえましょう。
また、昨今伝えられる「地球沸騰化」は、<2023>に国際連合のアントニオ・グテーレス事務総長の言葉ですが、
「沸騰」という漢字を目にするタイミングは、これから増えていくかもしれませんね。
テーマ2 日本の森林を見てみよう!
→国土の森林の割合、 天然の三大美林と人工の三大美林の名前と場所をおさえる
国土における森林の割合は3分の2となっています。
これは「森林」と漢字で表したときの「木と書かれている数」を見ると、
森は木が「3つ」、林は木が「2つ」で「3分の2」とすると覚えやすいです。
世界平均が国土の3分の1 以下なので、世界の中で見ると日本は森林が多い方と言えます。
日本が温帯に属していて、あたたかく雨が多いことがその理由となっています。
人の手が加えられていない自然のままの森林を天然林、
人の手で植林されて、管理されてきた森林を人工林といいます。
天然の三大美林は青森ひば・秋田すぎ・木曽ひのき
人工の三大美林は天竜すぎ・吉野すぎ・尾鷲ひのき となっています。
「日本のへそ」と呼ばれる、重心の位置にあるのが岐阜県ですが、
岐阜より「北」にあれば天然の三大美林
岐阜より「南」にあれば人工の三大美林と判断しましょう。
その他、青森県・秋田県にまたがる白神山地の「ぶな」の原始林、
屋久島の「すぎ」の原始林である「屋久杉」、
都市と奥山の中間地にある「里山」
もおさえておきましょう。
テーマ3 森林は豊かだけど… 〜日本の林業の問題点〜
→農業と同じように安い輸入木材におされ、国内の林業がおとろえていることをおさえる
1960年代に木材の輸入量が急激に増えました。
戦後の復興とともに大量の木材が必要となり、国内の木材の値段が高騰したことがきっかけで、
1960年に木材の輸入が自由化されました。
安い外国産の木材が入ってきて、国内の需要はまかなえるようになりましたが、
高い国内産の木材は売れにくくなり、国内の林業はおとろえるようになりました。
けわしい山地に森林があることで、危険であるにもかかわらず、給与が良いとは言えない林業は、
若者の成り手が減っています。
「後継者不足」「高齢化」は、農業・林業・水産業共通の課題です。
また、熱帯地域の森林である「熱帯雨林」が減少している原因もおさえておきましょう。
・行政や警察が機能していない地域で止まらない「焼畑」
→土地を一生懸命耕しても、行政が機能せず、収穫時や手入れの後に横取りされるというのが後を絶たない現状があります。
・日本にえびを売るために、「マングローブ林」を伐採してえびの養殖池にしている
→淡水と海水の混ざり合う場所で育つ70種以上の植物の総称が、「マングローブ林」です。
「効率よく稼げる仕事」として「えびの養殖」があり、その栽培地として選ばれると、
マングローブ林は伐採され、えびの養殖池となります。
発展学習 「いのちの森」、ぶなの森林があぶない!
→ぶなの森林が減ってしまう原因をおさえる
すずしい気候を好み、さまざまな生き物のすみかとなっているぶな林ですが、
「すぎ」よりも成長が遅く、建築材に向いていないことから、次第にぶな林は日本の山で見られなくなりました。
また、地球温暖化が進めば、ぶなが生育できるところがほとんどなくなってしまうという問題が発生します。
温暖化によって生育が難しくなっているのは、コーヒー豆などと同じです。
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