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開成中受験解説!特徴や併願パターンは? Column

過去問分析

開成中受験解説!特徴や併願パターンは?

2023.04.21

目次
  •  学校の特徴
  •  試験の情報
  •  科目ごとの特徴
  •  よくある併願パターン
  •  まとめ

1. 学校の特徴

数多くの東大生を育ててきた全国屈指の名門中です。

「ペンは剣よりも強し」という勉学を重んじた校風も有名ですね。

一方で、行事などへの取り組みが生徒主体でしっかりしており、校則もほとんどないため、自主自立の側面が強いです。ですので、自分から多くを学びたいと思えるようなお子様にとっては最高の環境と言えるでしょう。

2. 試験情報

・入試情報
入試日程 2/1      
合否発表 2/3  13:00頃 

・科目
算数 (各60分 85点満点)
国語 (各50分 85点満点)
理科 社会 (各40分 70点満点)

・倍率と平均点

倍率国語算数社会理科総合合格者最低点
20203.051.5
(42.3)
49.5
(38.6)
54.3
(50.0)
56.0
(48.1)
211.3
(179.0)
193
20212.658.0
(49.1)
55.8
(45.8)
49.9
(45.9)
54.1
(49.7)
217.9
(190.5)
201
20222.545.6
(38.8)
60.7
(50.7)
54.6
(51.0)
54.0
(48.6)
214.9
(189.1)
199
20232.855.6
(49.0)
76.4
(61.7)
57.9
(53.9)
61.5
(56.9)
251.5
(221.5)
237
※ ()内の数値が受験者平均点 外側の数値が合格者平均点

詳しくはこちら ​​https://kaiseigakuen.jp/admission/exam/result/

ポイント!
算数の受験者平均点と合格者平均点の差が毎年10点以上開く
理社は合わせて10点程度の差がある

   

3. 科目の特徴

ここからは簡単に各科目の紹介をしていきます。

・算数

傾向がないのが傾向と言われるのは有名。正しく問題文を読んで、正しく解き、気がつけるか、という部分が重要。近年は思考発想が重視されるような関西トップ校の傾向の入試問題が多くなってきている。

記述式なので、途中式はしっかり見られる。
単元は図形、数の性質が多い。

過去問解説はこちら
開成中の算数分析(2022年)
開成中の算数分析(2020年)
開成中の算数分析(2019年)
開成中の算数分析(2018年)

・国語

物語文と説明文(資料問題)が必ず一題ずつ出題されます。

記述が中心となり、文章に書いてある内容を切り張りのように書き写す記述では不十分であり、書いてある内容をいかに抽象化(まとめること)できるかどうかが勝負。

過去問解説はこちら
開成中の国語分析(2022年)
開成中の国語分析(2021年)

・社会

地理と歴史がメイン。
問題数が多いので、時間にも注意が必要。

かなり基礎基本が問われるので、模試が強い子がそのまま高得点を取ることが多い。

・理科

開成中を志す成績を取っている生徒からするとかなり簡単な問題が多い。高得点勝負になりやすい。
実験器具などの知識を細かく問われたりする。

4. よくある併願パターン

ここからはよくある併願先の一覧と実際の併願パターンをご紹介していきます。

・学力的に余裕のある生徒の想定される併願先一覧

1月2/12/22/32/42/5
1/12栄東
1/20市川
1/22渋幕
開成聖光学院
栄光学園
本郷
桐朋
筑駒
海城
早稲田
浅野
聖光学院
渋渋
巣鴨(算数)
※ 下段は午後入試

・学力的に余裕のない生徒の想定される併願先一覧

1月2/12/22/32/42/5
1/17 江戸川取手
1/21 東邦
開成攻玉社
巣鴨
城北
逗子開成市川
城北
本郷
世田谷学園
鎌倉学園
高輪(算数)暁星
※ 下段は午後入試

・併願案

サピックス偏差値68  東京都在住 男子校志望

1月1月2/12/22/32/4
栄東渋渋〇開成(本郷)筑駒
栄東渋渋×開成本郷筑駒

偏差値から本郷が×になることはかなり考えにくいので、書いていませんが、実際の入試では想定しておいても良いでしょう。

渋渋が○の場合は、渋渋の優先順位によりますが、2日の入試日は受けないという選択肢もありです。

四谷大塚偏差値67  東京都南西部在住 進学校志望

1月1月2/12/22/32/3午後2/42/5
市川〇昭和秀英〇開成×聖光学院〇早稲田中〇渋渋
早稲田中×渋渋
聖光学院×早稲田中〇聖光学院渋渋
早稲田中×聖光学院渋渋
市川×昭和秀英〇開成×本郷〇早稲田中〇渋渋
早稲田中×渋渋
本郷×早稲田中〇(暁星)市川〇渋渋
早稲田中×(暁星)市川×本郷

昭和秀英の志望順位が本郷よりも高いのであれば、2日や5日は聖光学院や渋渋を受ける形になります。

緊張しやすいお子様の場合は、市川の前に佐久長聖中などを受けておいて、受験慣れをしておくのもありだと思います。

これはあくまで仮の想定ですが、このように受験パターンを事前に組んで過去問の対策等をしっかり立てていくことが必要になります。

5. まとめ

ここまで見てきていかがだったでしょうか。
開成中を狙っていく上で参考になればと思います。
実際に話などを聞きたい場合はぜひご連絡ください。


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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