サカセルコラム

教養に今日、用がある③ ~最大の敵は寒さ?!~ Column

学生講師の小話

教養に今日、用がある③ ~最大の敵は寒さ?!~

2021.01.25

皆さんこんにちは。中央大学4年の長谷川達です。大学の自習室からの撤去作業も終了し、卒業がついに身近に迫ってきたなと感じて少し寂しくなっている長谷川達です。

さて、受験生の皆さんは1月校も終盤となり、本命の中学校がもうすぐという人も少なくないのではないでしょうか。

本番が近づいてくると、残りの期間何をすればよいか分からなくなってきますよね。あれもやってない、これもやってないと不安になる人もいるでしょう。しかし、それはきっと他の受験生も同じはずです。だから、目の前の、与えられた課題をしっかりとこなしていくことに集中して残りの期間を有意義に悔いの無いように過ごしていってください。

さて、そんな皆さん受験生の受験における最大にして最凶の敵はやはり寒さですよね(もちろん今年は某ウイルスですが)。そんな、冬に訪れる寒さの事を日本では冬将軍なんて言ったりします。「冬」は分かるにしても、なぜ「将軍」なのでしょうか。

今日はなぜ冬の寒さのことを「冬将軍」というかについてお話していきたいと思います。

それでは参りましょう。

冬将軍の語源についてお話するには少し歴史について簡単に知っておく必要があります。

それでは、少しタイムスリップしてみましょう。

時は19世紀初頭。舞台はヨーロッパ。その頃のヨーロッパは革命の時代からフランスのナポレオンの台頭により、ナポレオンにより支配されていました。ナポレオンはその支配をより確固たるものとするため、当時産業革命中だったイギリスとヨーロッパ各国の交易を禁止してイギリスを弱らせようとしていました。しかし、いくらたってもイギリスが弱まる気配はありません。イギリスはロシアと交易をすることで生きながらえていたのです。

そこで、怒ったナポレオンはロシアに攻め込みます。戦争は連戦連勝。どんどん中心部へと攻め込んでいきます。しかし、ここで冬が来ました。そうです、あのロシアの冬です。

連戦連勝だったナポレオンの勢いはこのロシアの厳しい寒さによって途絶え、ナポレオンはロシアの前に敗れました。

“時を戻そう”

はい、現代に戻ってきました。先ほどタイムスリップで見てきたお話をもとに作られた言葉が「冬将軍」です。すなわち、「冬」の厳しい寒さはナポレオンをも打ち負かす「将軍」だったということです。

皆さんは冬の厳しい寒さに負けることなく、ぜひ栄冠を手にしてください。 それでは今日はこの辺で。また次回の記事でお会いしましょう!

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長谷川 達

この記事を書いたのは...

長谷川 達

中央大学法学部4年。
弁護士を目指して院進予定。
沼にハマらなければいいですが、、、

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