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サカセル三宅の簿記検定3級奮闘記 (後編) Column

サカセルの日常

サカセル三宅の簿記検定3級奮闘記 (後編)

2018.02.18

社長なら取っとかないと!

そう勇んで申し込んだ簿記検定3級。

 

準備期間は充分に設けたはずなのに、気づけば試験まであと1週間。

テキストを一読しただけで、問題集は買ったときの状態のまま。

勉強の下準備だけして、中身が全然進まない生徒のよう。

 

この駄目っぷりは、前回記事のサカセル三宅の簿記検定3級奮闘記 (前編)をご覧ください。

 

 

さぁ、ここでサボって諦めてしまうのは簡単です。

 

 

ただ、これでは生徒達に示しがつかん。

それに「勉強は得意」と自負している自分に対する裏切りだ、納得がいかん。

 

幸いにも、そんな責任感や自信は失っていなかったようです。

 

ここから猛然と巻き返しを始めます。

 

自身の中学受験以来、勉強法には人一倍向き合ってきました。

自分にはどんな勉強方法が合っているか、どうすれば合格ラインを越えられるかは知っているつもりです。

 

僕の場合のポイントは「なんとなく分かったら」「解いて」「間違えて」「覚える」こと。

「繰り返し読んで理解する」や「まとめノートを作る」は性に合いません。

「読む」だけの日々、時間の無駄でした。

 

さて簿記検定3級の合格ラインは難度にかかわらず70点/100点。

大問は5題で、それぞれ20点、10点、30点、10点、30点。

ただ配点が大きい問題は様々な知識を動員して表を完成させるもので、この時点では厳しい。

そこでまずは配点の小さな大問1、2、4から、1日に勉強時間は1時間半、大問で1つずつ克服することに決めました。

大問の克服に5日、あと2日の過去問演習で仕上げて合格ラインに乗せる、という算段です。

 

 

心を入れ替えた1日目。

仕事の合間や帰宅後など、ちゃんと紙とペンを手に、問題集に向き合います。

大問1の類題を解く⇒全然できない、解説を読んでテキストの該当箇所を読む。

次の類題を解く⇒全然できない、解説を読んでテキストの該当箇所を読む。

次の類題を解く⇒さっきと同じだ、こんな感じかな。間違える。解説を読んで、分かってくる。

次の類題を解く⇒お、とりあえずあってる。解説を読んで、さっきと同じだと悪態をつく。

・・・こんな感じで進めていくと、理解はともかく、出来るようになってきました。

 

2日目。

前日の確認の大問1を解く⇒正答率は維持できている、飽きてくる。

新しく大問2を解く⇒似てる問題は出来るが、知らんもんは知らん、解説を読む。

大問2の類題を解く⇒出来たりできなかったり、解説を読む。

繰り返すうちに、コツが掴めてきました。

 

3日目は大問4をメインに、大問1・2の確認も並行しました。

手応えを得始めます。

だいたい現時点で25/40くらい取れそうかな、と。 (合格ラインには届いていないのに何故か安心)

 

ここまでの大問は、1問あたり10分弱で取り組めるので、隙間時間で充分に対応できました。

 

迎えた4日目。

ここが難関でした。

条件が羅列してあって、1つ1つを丁寧に仕分けし、表にコツコツ落とし込んでいく・・・面倒。

分量が多く、30分くらいかかるんです。

しかも1つズレてしまうと、合計もズレてしまう厄介な形式。

仕事の合間に30分以上のまとまった時間、取り組むのは難しく、また帰宅後は娘に邪魔をされ集中できません。

 

まずいかも?

 

5日目。

今までの大問1、2、4の復習と、昨日の大問3をもう少し。

集中力の問題もあり、合計値が合わなかった場合もほったらかし。

この時点での出来具合は45/70程度、まだ手付かずの大問があり、雲行きは怪しくなってきました。

 

いよいよ6日目。

ようやく大問5に取り組み始めますが、思ったよりも上手く進まない・・・

大問3と似てるけど違う。

知識が増えてきた分、新しい見方がしっくりこないことってありますよね。

手応えとしては55/100くらいまでしか取れない状況です。

大問5の理解は浅く、大問1~4の出来具合も仕上がっているとはとても言えません。

あと15点、ちゃんと上積みできるのか。

 

ついに迎えた試験勉強最終日。

この日は問題集の模擬試験をドンドン解いていきます。

ただ試験時間である2時間を通しで演習する時間は取れなさそうなので、大問ごとの演習を重ねます。

間違える度に、問題集の解説とテキストの該当箇所で理解を重ねて、作問者の意図も掴めるようになってきました。

ただ与えられた問題をこなすだけではなく一段上から問題を見ることが出来る懐かしい感覚です。

 

ようやく受かりそうな手ごたえは得られてきたものの、何かが足りない。

 

・・・通しの演習や!

 

試験は翌朝、日付はもう跨いでる。

ただ、どのくらいの時間で自分が一通り解き終えるのかは確認したい。

娘も眠った、まだ時間はある。

 

悩むなら、やってみよう!

解くことにしました。

 

・・・とりあえず解き終えるまでの所要時間は55分。

合計値が合っていないけどそのまま、見直しもしてないけどそのまま。

試験本番なら合計が合うまで確認するし、見直しもするだろう。

 

採点した結果は72/100

 

どうにか間に合わせたか・・・

そう安心して、翌朝のテストに臨むのでした。

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は大手集団塾や個別指導塾で講師としてキャリアを積む。
講師としてだけではなく新規事業の立ち上げ→運営→収益化のプロセスも経験し、満を持して自律学習サカセルを創設。

「新しいことを知る」ことを楽しめる好奇心で、その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。

プロ野球、読書、靴、腕時計、ビール、筋トレ…
色々と興味は尽きない中、一番の趣味は、やっぱり仕事。

卒業生との語らいや、娘の成長を日々の楽しみに、
さぁ今日も1日がんばります!

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