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【国語読解のコツ その2】今日から出来る「設問処理」 Column

国語の学習法

【国語読解のコツ その2】今日から出来る「設問処理」

2019.11.08

自律学習サカセル 国語科の増田です。

今回は、自分が生徒さんに必ずやってほしいと伝える「設問処理」について書いていこうと思います。

自分の担当の生徒さんや、よくあるお悩みとして聞くのが、「問題に答えられていない」というものです。

これは、前回の「その1」で書いた、「聞かれていること」に対して答えられていない、というのもありますが、

「聞かれていること」をきちんと確認していないことが原因で発生していることも多いです。

こういったミスを減らすための作業の紹介です。

やることは簡単です。

設問で聞かれている内容のうち、

聞かれていること」に__________(傍線)を、

条件」に(四角)を、

本文から探すヒント」に(丸)をつけるという「設問への書き込み」を入れるというものです。

実際の問題を使用して書き込みしてみます。

2018年の筑波大附属駒場の入試問題を使用して、この「設問処理」を行い、また、前回の「国語読解のコツ その1」で紹介した「設問の意味」での考え方を使った関係図を設問に書きこみます。

今回は、問1~3まで全て「どういう〇〇」のタイプの問題となっているので、

傍線部の内容=聞かれていること(黒の●で示しています)

という関係図になっていますが、

「なぜですか」なら

●聞かれていること→傍線部の内容

となるし、

「この後何につながりますか」なら

傍線部の内容→●聞かれていること

となるので、そういった形で書き込みます。

関係図に関しては、武蔵中などの「設問に書き込みを入れることを嫌う学校」もあるので、強制しているわけではありませんが、

記述が中心となっている学校については、1問の「方向性」のミスが、15点の失点に繋がることがありますし、そういったミスを減少するためのものになります。

設問に何も書き込みをせず、まっさらの状態にしたことで失点した経験はありませんか?

ちょっとした書き込みで失点が減るなら、「できるだけのこと」を行って、失点防止になることをしませんか?

今回はそういった、ちょっとした書き込みで行えるミス防止の工夫のお話でした。

ちなみにこれはどんな科目の試験にでも使用することができますので、「聞かれていることに答えられていない」と担当の先生などに言われたことのある方は、実行してみてはいかがでしょうか。

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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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