2024年10月1日 投稿
目次
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学校の特徴
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試験の情報
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科目ごとの特徴
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よくある併願パターン
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まとめ
1. 学校の特徴
女子新御三家の一角であり、2025年に創立90周年を迎える伝統的な名門校です。
低学年のうちは生徒の勉強習慣に学校が積極的に関与しますが、段々と手を放して生徒たちが自主的に学習できるようにするという教育方針で、2024年度の東大合格女子校ランキングでは5位に入るほどの実績もあります。運動会に力を入れていることが有名で、鷗友学園の運動会に憧れて入学を志願する受験生もいます。
2. 入試情報
〈第1回入試〉
入試日程:2月1日
試験科目:国語・算数・社会・理科(各45分 100点満点)
合格発表:2月2日 12:00頃
| 倍率 | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 総合 | 合格者最低点 |
---|
2021 | 2.4 | 70.3(77.1) | 56.2(68.8) | 65.3(71.8) | 73.4(66.6) | 258.4(291.1) | 269 |
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2022 | 2.8 | 59.1(66.7) | 70.9(84.0) | 65.8(72.6) | 56.6(63.8) | 252.4(287.1) | 268 |
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2023 | 2.8 | 64.6(71.4) | 54.6(67.0) | 60.9(68.7) | 53.5(61.7) | 233.6(268.8) | 248 |
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2024 | 2.5 | 60.4(66.8) | 53.5(65.5) | 71.7(76.9) | 57.1(64.8) | 242.7(274.0) | 252 |
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※()内の得点は合格者平均点
〈第2回入試〉
入試日程:2月3日
試験科目:国語・算数・社会・理科(各45分 100点満点)
合格発表:2月4日 12:00頃
| 倍率 | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 総合 | 合格者最低点 |
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2021 | 4.9 | 67.3(76.5) | 63.0(82.4) | 62.8(71.8) | 55.9(69.2) | 249.0(299.9) | 288 |
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2022 | 4.8 | 72.0(80.5) | 51.2(71.2) | 71.3(80.4) | 61.2(74.1) | 255.7(306.2) | 297 |
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2023 | 5.0 | 63.6(71.6) | 63.6(79.2) | 61.5(69.8) | 54.3(62.8) | 243.0(283.4) | 274 |
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2024 | 3.3 | 68.7(74.5) | 55.9(71.3) | 74.4(80.3) | 63.4(71.4) | 262.4(297.5) | 288 |
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※()内の得点は合格者平均点
3. 科目の特徴
ここからは簡単に各科目の紹介をしていきます。
〈国語〉
知識は漢字が10点分で、それ以外はすべて記述で問われるという特徴的な出題となっています。試験時間45分に対して文字数は約8000字で、さらに90点分が記述なので、時間的には余裕はありません。そして、文中に書いてあることを的確に抽出する力を求められる出題が多いため、素早く正確な処理力が求められます。ただし、出題傾向が一貫しており、思考に必要な技術としてはオーソドックスなものが多いので、過去問演習がものを言う科目と言えるでしょう。
〈算数〉
問題を解くのに必要な知識そのものは基本的なものの組み合わせが多いので、難問を対策するよりは基礎を原理からしっかり理解することを心がけましょう。そして鷗友らしい、問題文の条件をしっかり読んで解く問題が多くなっています。傾向が分かりやすく対策がとても効果的なため、合格を目指すなら過去問演習を繰り返しましょう。
2024年度までは計算問題以外、途中式まですべて採点対象となる形式でしたが、2025年度からは答えのみが問われる問題が多くなります。
〈社会〉
知識問題で問われる内容は基本的なものが多いですが、記述問題が約30点分出題されます。典型的な社会における記述問題から、問題文にある情報から社会問題の解決策を考えて書くような問題も出されます。ただ用語を知っているだけでは通用しないので、出来事や現象など、つながりを意識して学習しましょう。また、データから読み取れることも問われるので、全体的に国語的な読解力や論理的思考力が問われる傾向が強いといえます。
〈理科〉
こちらも知識問題で問われる内容は基本的なものが多いですが、やはり基本原理まで知っている必要があります。それを当然に説明できるようになったうえで、問題文の誘導に正確に従えるかが合格のカギです。地学は立体的に状況を捉える必要がある問題が出題されることが多く、難易度は高めです。物理化学の計算分野では計算そのものは複雑ではないので、難問をこなす必要はありません。ただ、グラフや作図が出るので対策しておきましょう。
出題傾向は長年変わっておらず、問題もかなり特徴的なので対策がとても効果的です。過去問を何年分も解き、怪しい単元をテキスト等で復習するという方針で進めましょう。
過去問解説はこちら
鷗友学園女子中の算数分析(2024年第1回)
鷗友学園女子中の国語分析(2022年第1回)
鷗友学園女子中の理科分析(2022年第1回)
鷗友学園女子中の算数分析(2022年第1回)
4. よくある併願パターン
ここからはよくある併願先の一覧と実際の併願パターンをご紹介していきます。
・学力的に余裕のある(合格判定が常に80%で過去問も得点出来ている)場合
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 |
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1/11 栄東A(難関大) | 鷗友 | 吉祥女子 | 鷗友 | 東京農大一 普連土 | 頌栄女子 |
東京農大一 三田国際 恵泉女学園 | 香蘭 | 三田国際 広尾学園小石川 △実践女子 |
※ 下段は午後入試
※△はそれまでが不合格だった場合の抑え校
学力的にはもっと上を目指せるが、鷗友に行きたくて勉強をしているパターンです。鷗友の過去問に一番時間をかけたいので、併願校はクセの少ない学校にしましょう。本調子がなかなか出なくて2/2まで合格がなければ2/3午後で実践女子あたりを抑えておくのがいいでしょう。
・合格判定が40%~70%の場合
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 |
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1/11 栄東A(難関大) 佐久長聖 | 鷗友 | 大妻 青稜 田園調布 | 鷗友 | 田園調布 山脇 普連土 | 関東学院 |
恵泉女学園 青稜 | 山脇 青稜 東京女学館 普連土 | 恵泉女学園 都市大等々力 実践女子 △多摩大目黒 |
※△はそれまでが不合格だった場合の抑え校
恵泉女学園は鷗友から歩いていける距離にあり、1日午後にここを受ける人は非常に多いです。2日は午前か午後受験で堅実におさえにいくのが良いでしょう。もし2日までに合格がなかった場合は3日午後に実践女子などの学校群を受験し、合格を狙いたいところです。
・学力的に余裕がない(チャレンジ受験の)場合
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 |
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1/11 栄東A(難関大) 佐久長聖 埼玉栄 | 鷗友 山脇 品川女子 東京女学館
| 光塩女子 多摩大目黒 日工大駒場
| 鷗友 女子美大 大妻中野 | 実践女子 大妻中野 △玉川聖学院 | 日工大駒場 東海大高輪台 |
実践女子 目黒日大 | 大妻中野 実践女子 八雲 | 恵泉女学園 実践女子 △八雲 |
※△はそれまでが不合格だった場合の抑え校
学力的に余裕はないが、どうしてもチャレンジはしたいという人は1日か3日のどちらかを受けて、それ以外は自分のレベルに合わせた併願校をオススメします。
2/1で鷗友を受け、2/2までに他の学校で合格を取れれば、2/3にもう一度鷗友にチャレンジするチャンスが生まれます。2/2までに合格がなければ、2/3の鷗友は諦めるか、午後の受験で八雲学園などの学校群を受験し、合格を狙いたいところです。
5. まとめ
受験のある1月、2月は気温が下がり、体調を崩しやすい時期でもあるので、何があるか分かりません。
当日になって焦らないようにいくつかパターンを用意しておきましょう。
そして、鷗友学園に行きたいという方はぜひ自律学習サカセルにご相談ください。
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