15回からは政治・外交史となり、歴史の復習に入ります。
新しい単元について扱う最後の機会となります。
●各回でおさえるべき内容のピックアップ
10回 世界のすがた
人々のくらしと宗教
→三大宗教の名前をおさえる
世界地図
→世界の人口の数、緯線と経線の特徴、本初子午線・日付変更線の名称と意味をおさえる
時差計算ができた方が全体像の理解がしやすくなるので、こちらにも載せておきます。
▼緯線~南北を表すヨコの線
0度 赤道
90度 北極・南極
※北緯40度~秋田県大潟村、ニューヨーク、ペキン、フランス、スペイン
▼経線~東西を表すタテの線
0度 本初子午線 場所 イギリスのロンドン、旧グリニッジ天文台
180度 日付変更線
※東経135度~日本の標準時子午線 場所 兵庫県明石市
▼時差~太陽が昇る時間による差
ポイント1 経度の差 ÷ 15 = 時間の差
・東経と東経、西経と西経の場合は経度の差
・東経と西経の場合は経度の和を取ります。
ポイント2 24時制で考える
・時差による引き算が出来ない時には、一日巻き戻して24時を足す
例)8/1 8:00 = 7/31 32:00
ポイント3 東に移動すると「時間の差」を足す
~+する
西に移動すると「時間の差」を引く
~-する
足すのか引くのかを迷う生徒さんはとても多いです。
太陽は東から昇る→東に行けば行くほど時間が早いと考える→時間を+する のように段階を踏むと、内容が整理しやすくなります。
●世界地図の表記
メルカトル図法 形 長方形
特徴 角度が正しい
用途 航海図
正距方位図法 形 円
特徴 中心からの距離と面積が正しい
用途 航空図
モルワイデ図法 形 楕円
特徴 面積が正しい
用途 分布図
日本と関係が深い国々
→世界の国名・首都名・国旗・通貨・太字のちょっとした特徴をおさえる
可能なら、世界地図のどこがその国なのかを判定できるようにしましょう。
世界のおもな宗教
→三大宗教の簡単な特徴をおさえる
誰が始めたのか、拠点はどこにあるのかは確実におさえておきましょう。
地球の環境問題
→カーボンニュートラルの名称と意味、環境の国際会議についておさえる
<1972>国連人間環境会議
場所 スウェーデンのストックホルム
考え方「かけがえのない地球」
結果 人間環境宣言が採択される
<1992>国連環境開発会議 地球サミット
場所 ブラジルのリオデジャネイロ
考え方「持続可能な開発」
結果 気候変動枠組条約の採択
<1997>地球温暖化防止京都会議 COP(気候変動枠組条約の締約国会議)3
場所 日本の京都
結果 京都議定書が採択され、温室効果ガス削減の数値目標が定められた
<2002>持続可能な開発に関する世界首脳会議 環境開発サミット
場所 南アフリカ共和国のヨハネスバーグ
<2012>国連持続可能な開発会議 リオ+20
場所 ブラジルのリオデジャネイロ
<2015>パリ会議 COP21
場所 フランスのパリ
結果 パリ協定が採択される
…世界全体の温室効果ガス排出量削減の目標設定など
持続可能な社会をめざして
→世界自然遺産、ラムサール条約は場所を、ナショナル・トラスト、環境アセスメント、循環型社会は名称と意味をおさえる
マイクロプラスチックについてもここで学習しますが、これによる問題点を聞かれるケースは多いです。まずは口頭で答えられるようにするのがおすすめです。
11回 国際連合と紛争
国際連合の目的と課題
→「持続可能な開発目標」の漢字を含めた名称と、SDGsという略称をおさえる
国際連合の成立
→国際連盟と国際連合の比較ができるように内容をおさえる
●国際連盟
本部 スイスのジュネーブ
人物 アメリカのウィルソンが提唱
新渡戸稲造~事務次長
議決 全会一致制
問題 アメリカが不参加のため、強力な組織にならなかった
●国際連合
本部 アメリカのニューヨーク
議決 多数決制
加盟国 51か国 → 193か国
~アフリカ54か国 ヨーロッパ51か国
<1945> <2011>南スーダンが加盟
国際連合のしくみ
→各機関の漢字での名称、アルファベットでの略称をおさえる
①総会
内容 すべての加盟国が参加
1国1票
②事務局
仕事 国連の各機関の活動計画などを実施
人物 事務総長 グテーレス(ポルトガル)
③安全保障理事会
仕事 平和と安全を守る
常任理事国 アメリカ 中国 イギリス フランス ロシア
~拒否権を持つ
非常任理事国 10か国 任期2年
日本は12回
議決 15か国中9か国以上の賛成
~拒否権:常任理事国が1か国でも反対すると議決しない
④国際司法裁判所
仕事 加盟国間のもめごとを国際法により解決する
本部 オランダのハーグ
※南北問題…発展途上国 と 先進国 の経済格差問題
南南問題…発展途上国 と 発展途上国 の保有資源などの格差問題
⑤信託統治理事会
仕事 未開発の地域が独立できるようにする
~活動休止中<1994>
⑥経済社会理事会
内容 多くの専門機関の設置
■UN~United Nations 「国連」
①UNESCO 国連教育科学文化機関
仕事 世界遺産の登録など
②UNICEF 国連児童基金
仕事 恵まれない子供たちを救う
③UNHCR 国連難民高等弁務官事務所
仕事 難民問題の解決
人物 緒方貞子 … 8代目国連難民高等弁務官
グテーレス…10代目国連難民高等弁務官
④UNCTAD 国連貿易開発会議
仕事 南北問題の解決
⑤UNEP 国連環境計画
仕事 国連人間環境会議<1972>の内容を実行に移す
■W~World 「世界」
⑥WHO 世界保健機関
仕事 病気の予防など
⑦WTO 世界貿易機関
仕事 貿易のルールづくりなど
■I~International 「国際」
⑧ILO 国際労働機関
仕事 労働環境などの改善
⑨IAEA 国際原子力機関
仕事 各国の原子力機関などの査察など
⑪IMF 国際通貨基金
仕事 通貨と為替相場の安定
⑫IBRD 国際復興開発銀行
仕事 発展途上国の開発のための経済援助
■F~Food 「食糧」
⑬FAO 国連食糧農業機関
仕事 世界の食料生産と分配に関しての改善など
国際連合のさまざまな活動
→太字の名称を中心におさえる
●国際連合の活動
①平和
・PKO 国連平和維持活動での自衛隊派遣
きっかけ 湾岸戦争<1991>
<1992>カンボジア
<1993>モザンビーク
<1996>イスラエルのゴラン高原
<2002>東ティモール
<2007>ネパール
<2008>スーダン
<2010>東ティモール
<2010>ハイチ
<2011>南スーダン
②人権
<1948>世界人権宣言
内容 すべての人民と国が達成するべき基本的人権についての宣言
<1965>人種差別撤廃条約
<1966>国際人権規約
内容 世界人権宣言を明文化
<1979>女子差別撤廃条約
内容 男女雇用機会均等法<1985>制定のきっかけになった
<1989>子どもの権利条約
国際社会の一員としての日本
→各機関の漢字での名称、アルファベットでの略称をおさえる
・ODA 政府開発援助
内容 先進国の政府が発展途上国に対して行う資金や技術の援助
・NGO 非政府組織
内容 政府の関わらない、国際的活動を行う組織
・青年海外協力隊
内容 日本の青年男女が、発展途上国の人たちと生活や仕事を共にしながら、
それぞれの技術・才能を活かし、地域社会や経済を発展させる
・国際赤十字
内容 戦争中でも中立的な立場で負傷者などの治療にあたる
人物 アンリ=デュナン(スイス)
・IOC 国際オリンピック委員会
内容 オリンピックにかかわることを決める
なくならない国際紛争
核軍縮への道
→冷戦と核軍縮の歴史をセットでおさえる
●核兵器と日本
<1945.8.6>広島に原子爆弾が投下される
<1945.8.9>長崎に原子爆弾が投下される
<1954>第五福竜丸事件
場所 太平洋のビキニ島沖
内容 アメリカの水爆実験により、放射線を浴び、被爆
結果 毎年8月に原水爆禁止世界大会が行われるようになった
<1968>核拡散防止条約 NPT
内容 ①核兵器を持っている国が持っていない国に譲り渡すことを禁止
②核兵器を持っていない国の核兵器開発を禁止
<1971>非核三原則が提唱される
内容 核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず
人物 佐藤栄作~ノーベル平和賞を受賞
<1996>包括的核実験禁止条約 CTBT
内容 核爆発を伴う全ての核実験を禁止
問題 ①アメリカなどは承認を行っていない
②インド・パキスタン・北朝鮮は未署名
結果 条約が未発効
~この条約を守る必要がない
<1998>インドが核実験
<1998>パキスタンが核実験
<2006>朝鮮民主主義人民共和国が核実験
<2016>包括的核実験禁止条約に関する安保理決議の採択
内容 国連の安全保障理事会が全ての国に核実験を行わないようにする決議を採択
問題点 法的拘束力がない
●冷戦~戦争とまではいかない、厳しい対立状態
内容 アメリカ vs ソ連
~資本主義 ~社会主義
<1949> <1955>
NATO ワルシャワ条約機構
(北大西洋条約機構)
<1950>朝鮮戦争
内容 大韓民国 vs 朝鮮民主義人民共和国
<1960>ベトナム戦争
内容 南ベトナム vs 北ベトナム
(ベトナム共和国) (ベトナム民主共和国)
<1962>キューバ危機
内容 ①社会主義国になったキューバに、
ソ連がミサイル基地の建設を計画
②アメリカ vs キューバ
結果 話し合いにより、ミサイル基地建設を中止
<1989>マルタ会談
場所 地中海のマルタ島
原因 アメリカとソ連の軍事予算の拡大により、経済的に苦しい状態が続いていた
内容 ブッシュ大統領 vs ゴルバチョフ議長
結果 冷戦の終結を発表
<1990>東西ドイツの統一
原因 ベルリンの壁の崩壊<1989>
内容 西ドイツ vs 東ドイツ が統一され、ドイツに
<1991>ソ連の解体
人物 ゴルバチョフ議長
内容 共産党によって統率されてできた15の国々による
ソビエト社会主義共和国連邦が解体された
12回 現代の日本と世界(1)
生産は海外で? 国内で?
→経済連携協定などの名称と、アルファベットの略称をおさえる
日本の貿易のすがた
→以前の貿易の特徴、現在主流となっている貿易の特徴についておさえる
▼貿易…ある国と別の国との間で行われる商品の売買のこと
●貿易のすがたの変化
以前 加工貿易…海外から輸入した原材料を加工して工業製品を輸出する
現在 ❶アジア諸国からの製品輸入が中心となっている
理由①日本企業の現地生産が活発となり、
海外で製造された製品が日本に逆輸入されるようになった
②中国・東南アジアなどから安い製品が輸入されるようになった
❷現地生産が中心となっている
理由①日本の自動車輸出が増大したことでの貿易摩擦を解消するため、
日本の自動車会社が海外に工場を作った
~産業の空洞化
②<1985>以降の円高(輸出に不利)を背景に、
国内ではなく地価や賃金の安いアジア各国で製造を行うようになった
貿易をめぐって
世界の経済上の格差をめぐって
→貿易の課題、経済連携協定について名称と内容をおさえる
●貿易に関する課題
・保護貿易
内容 品質が良く、価格の安い外国の製品が大量に輸入されると、
自国の商品が売れなくなるため、関税などを引き上げ、貿易に制限を加えること
結果 A国の貿易黒字とB国の貿易赤字が大きくなることで、貿易摩擦が生じる
対策 ①WTO(世界貿易機関)
内容 関税を引き下げて輸入制限をやめるように貿易の自由化をすすめる
②UNCTAD(国連貿易開発会議)
内容 価格を安く抑えられがちな原材料を先進国に輸出し、
先進国から高品質な機械などの製品を輸入してきた
発展途上国の貿易赤字などによる南北問題の解決を図る
③セーフガード
内容 特定品物の輸入の急増による国内産業への重大な損害を回避するために、
さらに関税をかけたり、または輸入数量制限を行ったりするもの
補足 ⇔ミニマム・アクセス
内容 日本が米の一定輸入を外国に約束すること
●国連以外の貿易協定など
■FTA(自由貿易協定)
内容 お互いに関税をほぼ撤廃して、自由な貿易をすすめる
・ASEAN(東南アジア諸国連合)
本部 インドネシアのジャカルタ
加盟国 10か国
タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシア
ブルネイ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、カンボジア
・EU(ヨーロッパ連合)
本部 ベルギーのブリュッセル
加盟国 27か国
~イギリスはEUから離脱済
・NAFTA(北米自由貿易協定)
本部 なし
加盟国 3か国
アメリカ、カナダ、メキシコ
■EPA(経済連携協定)
内容 FTAの内容+人材、お金、技術などの移動を自由に行えるようにする
・TPP11(環太平洋パートナーシップ協定、環太平洋経済連携協定)
内容 オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムによる経済連携協定の署名、発効を目指す
問題点 アメリカのトランプ大統領がTPPからの離脱を表明したことでTPP11になり、取り扱う貿易の額が減少した
わたしたちのくらしと経済
→太字を中心に名称と内容をおさえる
公立中学校の1〜2ヶ月分の内容を、4ページで説明する、という無茶な回です。
まずは太字の名称から覚えていきましょう。
●経済…物やサービスの生産・消費などによってお金を循環させる人間の活動
●お金…いろいろなものと交換できる働きをもつ特別なもの
始まり 物々交換… 長所 自分の持っていないものを得ることができる
短所 相手が必要としないときは交換できない
腐ったり欠けたりする
結果 いろいろなものと交換できる働きを持つお金が必要になった
昔のお金 米、麦・布・貝など
今のお金 金属~加工や持ち運びがしやすく、価値が下がりにくい
■お金の働き
①価値の基準となる
例 食パン一斤 = 200円 など
②交換の手段となる
例 食パン一斤 と 200円 を交換する
③価値を貯蔵する
例 預金や貯金などで財産として蓄える
●流通…お金を仲立ちとした、生産と消費を結びつける働き
・商品
内容 物 …形のあるもの
例 食料、文具、衣料、電化製品など
サービス…形のないもの
例 塾、医療、輸送、観光、映画、温泉、美容院など
・商業…商品の流通を専門に担うこと
内容 卸売業…商品を生産者から仕入れて小売業者に販売する
例 問屋
小売業…商品を卸売業者から仕入れて消費者に販売する
例 デパート、スーパー、コンビニエンスストアなど
■一般的な流通経路
■生鮮食料品の流通経路
もうけ方
●価格
①市場価格
・市場…ものやサービスが自由に売り買いされる場
・需要(量)…買い手が買おうとする商品の量
・供給(量)…売り手か売ろうとする商品の量
供給<需要
…消費者は競ってその商品を手に入れようとするため、市場価格は上がる
供給>需要
…商品は売れ残って市場価格は下がる
②独占価格…1社、または少数の企業が市場を支配している場合の価格
・独占…1つの企業が生産や販売市場を支配している状態
・寡占…少数の企業が生産や販売市場を支配している状態
問題①価格上昇
…自分たちの利潤が多くなるように一方的に価格を決定してしまい、
価格が上昇する
②品質低下
…企業どうしで競争がなくなってくると、品質が低下する
対策①法律 独占禁止法
②役所 内閣府の公正取引委員会
③公共料金…国や地方公共団体によって決定される価格
例 電気、都市ガス、水道、鉄道、タクシーなど
●支払いの方法
・現金
・電子マネー…お金をデータとして記憶させ、そのデータを支払いなどに使う仕組み
例 suica、pasmo、nanacoなど
・カード
①プリペイドカード…前払い
例 図書カードなど
②クレジットカード…後払い
※キャッシュカード…現金を銀行などの口座から出し入れするときに使う
●金融…資金に余裕のある人と、資金が不足している人との間で行われる、資金の貸し借りのこと
金融機関 銀行、信用金庫、証券会社などが仲立ちとなる
◾️銀行の働きと仕組み
内容利子率(利率)…元金に対する利子の比率
①銀行からお金を借りたら、高い利子をつけて返さなければならない
②銀行にお金を預けたときは利子がついて返ってくるが、利子率が低い
◾️日本銀行
①中央銀行 …日本の金融の中心となる銀行
②発券銀行 …日本銀行券を発行できる
③銀行の銀行…一般の銀行に対して預金を受け入れたり、貸し付けたりする
④政府の銀行…税金、その他の国の収入を預かったり、政府にかわって支払いを行ったりする
●経済成長率~国内総生産(GDP)の増加率
現 国内総生産(GDP)…1年間に日本国内で作り出した物・サービスの合計
注意 ◎国内にいる外国人 ×外国にいる日本人
旧 国民総生産(GNP)…1年間に日本国民が作り出した物・サービスの合計
注意 ×国内にいる外国人 ◎外国にいる日本人
●景気変動
・物価…多くの商品の価格の平均値
・恐慌…好景気から急激に不景気になること
●景気対策…景気変動の幅を小さくして経済を安定させるために政府と日本銀行が行う
好景気~需要をおさえる 不景気~需要を拡大させる
・政府 公共事業 減 ・政府 公共事業 増
増税 減税
・日本銀行 金利 増 ・日本銀行 金利 減
●円高・円安
・為替相場…国によって異なる通貨と通貨の交換比率
~レート
・円高・ドル安…外国の通貨に対して、円の価値が高くなったこと
~ドルを円に替えようとする人が多くなる
・円安・ドル高…外国の通貨に対して、円の価値が低くなったこと
~円をドルに替えようとする人が多くなる
●現代の日本の景気と雇用
<1970年代~1980年代前半>日本の貿易黒字
内容 日本の自動車の輸出が大幅に増える
結果①アメリカの貿易赤字を減らすために、円高・ドル安にすることに決定
→日本の自動車などの輸出産業が打撃を受けて、不景気になった
~円高不況
②景気対策により、日本は世の中に出回るお金の量を増やした
→銀行は企業に多くのお金を貸して、企業はそのお金で土地や株式を買った
<1986.12~1991.2>バブル景気
内容 企業が多くの土地や株式を競って買い、
地価や株価が実際の価値を超えて大きく上がったため、好景気になった
結果①株価の下落<1990>
地価の下落<1991>により、多くの企業が大きな損を出してしまった
②企業からお金を返してもらえなくなったことにより、
多くの企業や銀行が倒産し、その後不景気が続いた
③労働者を定年まで雇い続け、年数に応じて賃金を上げる終身雇用制度が崩壊
→労働者の人件費の削減のために非正規雇用で働く人が増えることに
~パートタイマー、アルバイトなど
→人々の収入格差がさらに広がってしまった
20世紀の好景気と不景気
→大戦景気・昭和恐慌・特需景気・高度経済成長・バブル経済の名称・時期・内容をおさえる
13回 現代の日本と世界(2)
人口減少がもたらすもの
→人口減少によってどんな問題が発生するのか、いくつか言えるようにしておく
日本の自然災害
→自然災害によって発生する現象や問題をおさえる
近年出題が増えている内容です。
まずは「4つのプレートと南海トラフ」の図で、プレートの名前と位置はきちんとおさえましょう。
また、「どの災害で、何が発生する可能性があるのか」に注目して、用語をおさえましょう。
火砕流…高温の火山ガスや火山灰などがまとまって、山の斜面をすべり落ちる
土石流…土や岩石が川の水と混ざって、斜面を流れ落ちる
調整池…大雨が降り洪水になる危険性が出たときに、地下などで一時的に水をたくわえる施設
ため池…降水量が少ない地域で水不足を対策するためにつくられる池
などの似た言葉の組み合わせは特に注意が必要です。
また、自然災害伝承碑について問う問題はよく見るようになってきました。
地図記号とともにおさえておきましょう。
統計で見る日本のすがた
→予習シリーズに載っている穴埋め問題は答えられるようにしておく
人口・産業・財政など、さまざまなジャンルの統計データについて触れる問題です。
直前期には時事問題のテキストを使用して直近のデータをおさえることになります。
まずは大きく数字が変化した箇所、一番多いものなどを中心にチェックしていきましょう。
このデータはこの出来事が原因で…という話は塾の授業の中で扱うことかと思います。
その情報を参考に、統計の特徴をおさえるようにしましょう。
★テストの構成・テキストの構成・対策と優先順位
(毎度大きな変化はないため再掲となります)
【テストの構成】
35分 100点満点 配点・出題形式は一例です。
大問1 26点 書き取り10問 選択肢2問
大問2 46点 書き取り14問 選択肢9問
大問3 28点 書き取り4問 選択肢8問
35分で約50問。
傾向に変化がなければ、記述はなく、書き取りが中心の形式です。
一問一答の「名称」を問う形式がほとんどであるため、きちんと努力を重ねていれば報われやすい形式となっています。
これは昔から変わらずですが、「処理力」を重視した設問の構成となっています。
以前と変化があったのが書き取り問題で、一部のみ漢字指定だったのが、ほとんどの問題で漢字指定となっています。
自信のない内容は「ひらがな」で書けば◯がもらえる…という「安全策」が以前は取れましたが、難関校に向けた対応が必要になったと言えます。
【テキストの構成】
総合回以外の通常回 予習シリーズ
・テキスト解説ページ(ちょっとくわしく、今回のポイントも含む)
→基本的に太字を中心にチェックします。太字の多くは「名称」です。「名称」を中心におさえるのが大切ですが、「名称を聞いた時に内容がきちんと言える状態」が望ましいです。
図・表・グラフからの出題も多いので、「どれが何を指しているのか」知っておくと良いでしょう。【なぜそういった数値・グラフの動きになっているのか】までおさえておいた方が良いです。
塾の先生に質問する機会があるならば、【図・表・グラフを見分けるポイント】【目立つデータがあれば、なぜそういうデータになっているのか】を質問するのが良いでしょう。
・要点チェック
→比較的取り組みやすい一問一答です。集団授業を受けているなら、授業後に一番に取り組んで欲しい内容となっています。
総合回 予習シリーズ
・学習のまとめ
→約4回分の内容を凝縮したテキスト解説コーナーです。ここはそこまでチェックしなくて良いでしょう。
・要点チェック
→通常回とは違い、図・表・グラフからの出題が中心です。比較的取り組みやすいので、なるべく早めに解くのが良いでしょう。
・練習問題
→組分けテストに近い形式の問題です。配点はついていないですが、「組分けテストの過去問」と見て良い内容です。
予習シリーズの要点チェック、演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に一通り取り組んだ後にチャレンジしたい問題です。
総合回以外の通常回 演習問題集
・まとめてみよう!
→予習シリーズのテキスト解説ページを「穴埋め形式」にしています。「名称」を中心に問う形式となっているため、早いタイミングで取り組みたい内容となっています。
・グラフに書きこもう!
・白地図に書きこもう!
→予習シリーズのテキスト解説ページに載っている内容のうち、「問われやすい問題」を中心にピックアップしています。
これも早いタイミングで取り組みたい内容となっています。
・練習問題
→予習シリーズに載っているものと同様、組分けテストに近い形式の内容です。
予習シリーズの要点チェック、演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に一通り取り組んだ後にチャレンジしたい問題です。
・発展問題
→入試問題をもとに、予習シリーズの該当回に合わせてアレンジを加えた問題となっています。練習問題よりも難易度は難しめで、ここで初めて見る内容の問題も存在します。
余裕があるなら毎週のルーティンに組み込みたい問題です。
・記述問題にチャレンジ!
→入試問題をもとに出題される記述問題です。
難しい問題も含まれています。この問題に取り組むなら、担当の先生などに採点をお願いしたいところです。優先順位は少々下がります。
総合回 演習問題集
・練習問題
→組分けテストに近い形式の問題です。
配点はついていないですが、「組分けテストの過去問」と見て良い内容です。
予習シリーズの要点チェック、演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に一通り取り組んだ後にチャレンジしたい問題です。
4週間前に扱い、忘れてしまっている内容を思い出すきっかけにもなりますし、是非取り組みたい内容です。
・応用問題
→こちらも、組分けテストに近い形式の問題です。
配点はついていないですが、「組分けテストの過去問」と見て良い内容です。
予習シリーズの要点チェック、演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に一通り取り組んだ後にチャレンジしたい問題です。
練習問題よりも少々難しめですが、ぐんとレベルが上がるわけではないので、「聞かれ方の引き出し」を作るためにも取り組むことをオススメします。
・チャレンジ問題
→入試問題をもとに、予習シリーズの該当回に合わせてアレンジを加えた問題となっています。
通常回の発展問題と同じ立ち位置の問題です。こちらも余裕があれば取り組んでおきたい内容となっています。
【対策と優先順位】
■ 通常回の予習型の塾の進め方の一例(四谷大塚など)
①テキストを読む
②太字を中心に、表・グラフ・図の内容などもチェックして内容をおさえる
③予習シリーズ通常回の要点チェックで内容の確認
★通っている塾で授業を受ける
★授業後、授業内で取ったノートなどを見返して記憶を整理する
④演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に取り組む
(できれば参考資料なしで取り組みます。もし定着内容に自信がなければ予習シリーズでわからない問題を調べて取り組みましょう。わからなかった問題・調べた問題は別途印などをつけておくと良いです。)
⑤演習問題集の練習問題に取り組む
⑥予習シリーズの練習問題に取り組む
⑦演習問題集の発展問題に取り組む
⑧演習問題集の記述問題にチャレンジ!に取り組む
■ 通常回の復習型の塾の進め方の一例(早稲田アカデミーなど)
①通っている塾で授業を受ける
②授業後、授業内で取ったノート・テキストでマークした箇所などを見返して記憶を整理する
③予習シリーズ通常回の要点チェックで内容の確認
④演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!に取り組む
(できれば参考資料なしで取り組みます。もし定着内容に自信がなければ予習シリーズでわからない問題を調べて取り組みましょう。わからなかった問題・調べた問題は別途印などをつけておくと良いです。)
⑤演習問題集の練習問題に取り組む
⑥予習シリーズの練習問題に取り組む
⑦演習問題集の発展問題に取り組む
⑧演習問題集の記述問題にチャレンジ!に取り組む
毎週の取り組みで⑧まで取り組むのがベストですが、目指す偏差値によって何番まで取り組むかが変わってきます。
偏差値50~55を目指すなら⑤~⑥まで
偏差値60以上を目指すなら⑦まで
入試問題を見据えて取り組むなら⑧まで実施し、担当の先生に添削してもらう
というところでしょうか。
④までで終わりにする子も一定数いますが、「入れ込んだインプットの内容をアウトプットして確認する」作業を行っていないため、組分けテストに対応するのは難しいと思います。
せっかく取り組むならば、最低でも⑤もしくは⑥までをワンセットにすることをオススメします。
■ 総合回の予習型の塾の進め方の一例(四谷大塚など)
①通常回のテキストをざっと読み直す
②演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!で印をつけたところを再度見直す
③予習シリーズ総合回の要点チェックで内容の確認
★通っている塾で授業を受ける
★授業後、授業内で取ったノートなどを見返して記憶を整理する
④予習シリーズの練習問題に取り組む
⑤演習問題集の練習問題に取り組む
⑥演習問題集の応用問題に取り組む
⑦演習問題集のチャレンジ問題に取り組む
■ 総合回の復習型の塾の進め方の一例(早稲田アカデミーなど)
①通っている塾で授業を受ける
②授業後、授業内で取ったノートなどを見返して記憶を整理する通常回のテキストをざっと読み直す、演習問題集のまとめてみよう!・グラフに書きこもう!・白地図に書きこもう!で印をつけたところを再度見直す
③予習シリーズ総合回の要点チェックで内容の確認
④予習シリーズの練習問題に取り組む
⑤演習問題集の練習問題に取り組む
⑥演習問題集の応用問題に取り組む
⑦演習問題集のチャレンジ問題に取り組む
こちらも通常回と同様⑦まで取り組むのがベストですが、目指す偏差値によって何番まで取り組むかが変わってきます。
偏差値50~55を目指すなら④~⑤まで
偏差値60以上を目指すなら⑥~⑦まで
というところでしょうか。
練習問題・応用問題・チャレンジ問題を取り組み、なぜその答えになるのかがわかる状態になっていれば、かなりの点数が見込めます。
四谷大塚の組分けテストの社会は努力が反映されやすいです。
4科目の勉強のバランス・目指す偏差値からどこまで取り組むかを決め、進めていくのが良いでしょう。
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストについては以下もご覧ください。
四谷大塚・早稲アカ6年生 6月度組み分けテストはどう対策する?算数編
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