サカセルコラム

知ってトクするお金の話 ~教育資金贈与②~ Column

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知ってトクするお金の話 ~教育資金贈与②~

2019.03.15

松澤進 先生 (税理士法人ファースト会計事務所代表社員・税理士)

 

三宅貴之(自律学習サカセル代表)

 

知ってトクするお金の話 ~教育資金贈与①~はこちら

 

【まとめてどさっと・一括贈与】

三宅 でも、請求の都度、支払ってもらうというのも手間がかかりますね。

松澤 お孫さんと交流が増えるという良い面も期待できそうですけどね(笑)。でも、まとめてどさっと教育資金を贈与する方法もありますよ。

三宅 その方が手間がかからないでしょうが、先ほどお話のあった「渡したお金イコール教育資金という紐づけ」はどうするのでしょうか?

松澤 これは金融機関にやってもらうのです。早い話が銀行ですね。

三宅 都銀とか地銀とかで紐づけ作業をやってくれるのでしょうか?

松澤 一番積極的なのは信託銀行ですけどね。贈与といっても、お孫さんの手元にどさっと札束を積むのではなく、信託銀行の所定の口座に預けるのです。難しい言葉を使うと「信託」ということになりますが、預金と考えていただいても差し支えありません。

三宅 塾の請求書や学費の請求書などを信託銀行に持ち込んで払ってもらうということでしょうか?

松澤 いちいち持ち込むのも手間ですし、銀行もいちいち対応するのは手間ですね。教育の費用はとりあえず親御さんが支払っておいて、その領収書を一年間集めてから銀行に持ち込むのです。銀行ではその領収書が教育に係るものかどうかを確認して、教育に係る領収書の金額を親御さんに返してくれるという流れになります。

三宅 ああ、それなら手間が軽減されそうですね。

松澤 でも、この教育資金の一括贈与には限度があるんですよ。

三宅 税務署のことですから野放しにはしませんよね(笑)。

松澤 上限が1500万円になっています。ただ、学校関連であれば1500万円丸々使えるのですが、学校以外ですと500万円が上限になります。

三宅 学校以外とは?

松澤 塾や習い事が主になります。習い事は水泳教室から習字教室、ピアノレッスンなどですね。レッスンに用いる楽器の代金も含まれますよ。塾や習い事に通うための定期代などもこれに当たります。

三宅 学校関連以外は用途が広そうですが、枠は小さいのですね。

松澤 もっと塾に使ってほしいと思っていませんか?(笑)

三宅 まあ、その辺に突っ込むのはやめといてください(笑)。

松澤 一括贈与はある程度まとまった金額の贈与を行うということですから、やはりこれも祖父母の方に経済的な余裕がないといけませんね。

 

知ってトクするお金の話 ~教育資金贈与③~ に続く

知ってトクするお金の話 ~教育資金贈与③~ は4月15日公開予定です

国税庁関連ページ:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sozoku-zoyo/201304/01.htm

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