来月はNNの模試があって、火曜日木曜日は平常、日曜日にはSS…
NN?SS?自分で言っていて、どっちがどっちかわからなくなることがありますね…
SAPIXにお通いで、早稲田アカデミーの模試を受ける際に聞かれるお話です。
関連記事:早稲田アカデミーを6年生から始めるのに必要な学力は?入った後は?
元NN担当でもある私が、早稲田アカデミーのNNについて解説していこうと思います。
目次
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NNとは?
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一般的な情報
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設置されている志望校別コース
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NN担当の質の高さ
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扱う内容
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NNの各種テストの質
NNとは?
NN志望校別コースとは「何がなんでも志望校別コース」のことです。
これは初代社長である須野田誠氏が作った言葉から来ています。
小学6年生に向けた講座です。2/1の難関校の傾向に合わせ、同じ志望校の生徒を一教場に集めて成績別にクラス分けし、本番に近い環境で切磋琢磨できる、という講座になっています。
校舎ごとに、SS志望校別コースを用意するSAPIXとは大きく違う点ですね。
ちなみに、SAPIXのように各校舎で志望校別コースを用意する方が稀です。一教場での開催ゆえに、一般的に「良い先生」が担当することが多いです。
一般的な情報
NN志望校別コースは4月からスタートします。(SAPIXは9月からSSがスタートします)
前期(4月~7月)は全体の問題演習というよりも、部分部分で形式に乗っ取ったり、テーマに沿って問題を解くタイプの授業となっています。
国語なら「論説文」「選択肢問題の攻略」などといった形ですね。
NNにどういう子が通っているのかについては下の記事をご覧ください。
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設置されている志望校別コース
女子御三家「櫻蔭・女子学院・雙葉」
男子御三家&難関校「開成・麻布・武蔵・駒場東邦」
早慶付属校「早稲田・早大学院・早稲田実業・慶應普通部」
超難関共学校「渋谷幕張」
特定のコースに特化しているわけではないが、一定以上の学力があると参加可能な「難関プログレス」
という合計13コースが設置されています。
NN担当の質の高さ
私はNNに「良い先生」が集まりやすいと考えています。
というのは、NNの担当者の決定方法がうまく作用していると考えるからです。以下の2つの方法でNNの担当者は決まります。
①自薦の場合
「自分で」やりたいと希望する場合、ある程度力のある所属校舎長であれば、NNの人員配置をする担当に連絡が行きます。所属校舎長に力がない場合、この希望はNNの人員配置担当には届かず終わることが多いです…。そもそも話すら聞いてもらえず終わることも。
担当がどこの校舎に所属しているかで、自分の希望が通るか通らないか決まってしまうわけです。運良くNNの人員担当に連絡が届くと、次はその担当が校舎に授業見学に来ます。
そこでOKがもらえると、「どこのNNを担当するかはわからないがNN担当」になります。そこから、空きのあるNNはどこか、自分の希望がどこかなどをすり合わせ、コースが確定します。
②他薦の場合
「他人から」推薦されるケースです。この時の「他人」とは「NNを担当している先生」「NNの責任者」などが多いです。
自分が全く希望していなくても、授業に強みがある担当は「NNの担当」になることもあります。この場合、面倒な手続きを飛ばしてすぐに担当になります。
この2つを簡単にまとめると…
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NNは自薦だけではまず通らない。
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ごくまれに本人が希望していなくても他薦のみで決まってしまうこともある。
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NNのコース配置にかかわる先生や、コース責任者などの「コネ」がなければ、担当にはなれない。
「コネ入社」「作るべきはコネ」などと聞くと、「聞こえがよろしくない」ように聞こえますが、「コネ」は言い換えれば「紹介元がきちんとわかっている状態」でもあります。
塾講師は本当に色々な先生がいます。玉石混交です。
ごく一般的な社会と同じで「できる人間はできる人間同士」でかたまる傾向にあります。ですから、「できる先生」の紹介で「できる先生」を紹介してもらうのが、一番失敗が少ない選択になるのだと思います。
私個人としてはこの選び方について、全面的に同意しています。
だからNNは「良い先生」が集まりやすいと言えますね。
扱う内容
前年度のその学校の入試問題の形式に準じた問題演習と解説が多いです。
過去問については、
①決められたタイミングで指定された年度の提出がある場合
②全く扱わない場合
とどちらもあります。
どちらにせよ、授業内で扱うのは「予想問題」がほぼ全てと言っても過言ではないでしょう。
各志望校に向けた予想問題集が一般販売されているわけではないので、これを手に入れるだけでも一定以上の価値があると言えそうですね。
NNの各種テストの質
関連記事:早稲田アカデミーのテストには何がある?どう対策するべき?
質に関しては良い方向にも悪い方向にもブレます。
「授業が上手い」と「作問が上手い」は必ずしも相関関係があるわけではないようです。
そもそも他塾も意識した内容にせよという指令が下っているからなのか、難しすぎて誰も解けないものが出されて、満点が100点なのに、平均点は1ケタ近くの点数で差がつかないこともあります。
また、NNの1月直前特講の最終テストで1位になった子が不合格になることもしばしば。
毎年ブラッシュアップされて良くなっているのは間違いないと思いますが、NNの授業を直接担当する先生が作問担当をしています。ですから、様々な校舎業務の間をぬって作問していることがほとんどです。
「気合い」を入れて作りこみすぎているケースもありそうですね。
まとめ
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NNは間違いの少ないやり方で担当を選んでいるので、「良い先生」が集まりやすい。
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一教場の実施のため、本番に近い環境で切磋琢磨できる環境が用意されている。
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講座はほとんど全てが志望校に合わせた予想問題で、過去問は扱ったとしても提出課題のみ。
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志望校別模試の機会が多いからこそ、質がブレることもあるが、一定以上のレベルは担保されている。
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これだけ多くの志望校別模試を用意するのは早稲アカだけ。
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