この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
早稲田アカデミーの夏期講習、特徴や注意点を解説! Column
夏の足音が聞こえてきたも近づいたこの季節!
中学受験生にとってはまさに正念場となる塾の夏期講習会の申し込みが始まっているのではないでしょうか?
夏はお子様が大きく成長するチャンスの40日間です。お子様には最大限に勉強がしやすい環境を提供してあげたいですよね。
そんな夏期講習会における、早稲アカの特徴や注意点を今日は解説していきたいと思います!
算国 60分
理社 40分
算国 110分
理社 50分
算国 220分
理社 110分
算国 220分
理社 160分
まず大前提として、個別等を併用していない場合は基本的にはフルで参加した方がいいです!
理由は大きく分けて4つあります。
この理由は言わずもがなですね。
高校生ならいざ知らず、小学生にとっては1人でひたすら解けない問題にぶつかっていくのはかなり難しいです。やはり、集団授業の中で「皆んなやっているから自分もやらないと」という形で構わないので、なんとかやっていくことが大事です。
特に早稲アカでは熱い授業が行われているでしょうから、お子様の勉強熱をなんとかあげていきたいですね。
これは「何をやるべきか?」「何をやるのが効果的か?」と考えた場合、ある程度レールが引いてある方が楽であるということです。
そのお子様にとって、最善ではないかもしれませんが、大外れしていることもあまりないので、ゼロからご家庭の方で夏のカリキュラムを考えるよりかは楽だと言えます。
ただし、成績が著しく悪く、クラスの授業を受けても学習効果が薄い場合(例えば、比の理解が全くできていないのに6年生の夏期講習会に参加するなど)は貴重な時間をただただ浪費することになってしまいますので、個別を併用もしくは個別指導1本で基礎学習を行ったほうが良いです。
また、早稲アカの5年生の夏期講習会では算数国語の授業時間の半分近くが5年生の2学期の先取り授業になっています。これは5年生の2学期の単元を重要視しているからですね。そこで新単元の導入授業が必要になりますが、これをご家庭で行うのは非常に難しいですし、お子様に任せるのはありえないです。そうなると塾に任せてしまう方が楽なわけですね。
ここはプラスαの部分になります。
早稲アカの講習会テキストはお世辞にも良い出来とは言えませんが、その他のサブ教材は非常に良いテキストが揃っています。これらを入手するという意味で夏期講習会は取った方が良いとも言えます。
これは集団授業の強制力を利用できるというものです。
集団授業では宿題が出され、確認テストが出され、と学習の機会を強制的に創出する面があります。これを利用してお子様のやる気を上手にコントロールしていくことができます。そういう意味で集団授業の環境を利用することは非常に重要です。
当然、良い点もあれば悪い点もあるというものです。
次に気をつけないといけない部分を話していきましょう!
以前の記事でもお話しましたが、非常に重要な要素の1つになります。
早稲アカではSAPIXとは大きく異なり、講師の力量によってしまう部分が非常に大きく、腕の良い講師が担当であれば非常に良い夏期講習会を過ごせるでしょう。
一方で、もし講師の力量に難がある場合は時間とお金を失うことに繋がりかねません。通常は1学期の講師が担当することが普通です。この辺りは申し込む前に確認を取った方が良いでしょう!また、大学生講師の場合は8月からが大学の夏休みになるので、7月中は夏期講習会に参加できなかったりします。
そうすると担当がコロコロと変わったりする場合もよくあるので、この辺りも気をつけたいところです。担当が毎回異なったりすると、何を教えていて何を教えていないのか、どういった解法で教えているのか、などが把握できなくなるので、効果的な授業運営が難しくなるからです。
特に6年生で起きる問題ですね。
算数を例にお話していきましょう!
例えば、基礎がガタガタで4年生や5年生の内容ですら怪しい生徒さんがいたとします。しかし、適正クラスのSAクラスではなくSBに所属していたりします。(SSに置き換えても構いません)
こんな時に発生する問題ですね。
基礎が不安定で、抜けがあるのにも関わらず、応用的な問題ばかりを扱った結果、非常に基礎分野が不安定な線の細いお子様が出来上がってしまいます。
適切な勉強を効果的に行わないと意味がないという典型的な例ですね。
実はこれは良くある問題で、多くの講師が頭を抱える問題でもあります。
これはSAPIXのようにクラスが細かく分けられていないことに起因しています。
こんな場合は、個別を併用するなどして、授業のフォローアップ、もしくは基礎単元の総復習などを行うと良いですね。
6年生においては特に失敗できない夏期講習会。
そんな夏期講習会において、気をつけたい点をお話していきますね!
全学年で気をつけたい点ですね。
とりあえず塾に預けとけば大丈夫だろう、という安易な発想はNGです!
宿題はしっかりと丸つけ、直しまでやっていますか?
講習会は毎日授業があるので宿題も一苦労です。しっかりと管理をしてあげてください。
確認テストは何点取れたか知っていますか?
毎回必ずあるはずです。取れていたら褒める!取れていないのであれば、取れるように勉強させましょう!
とにかく小学生は自己管理能力が非常に低いので、親の管理で勝負が分かれます!高校受験や大学受験とは全く異なりますので注意をしてください!
も非常に重要です。
夏期講習会はとにかく過酷です。
毎日午前〜午後まで授業があり、宿題も出ます。
空いている時間は宿題をやらなければならず、まさに正念場ですね。
ですので、しっかりと親の方でスケジュール管理を行い、ルーティーンにしていきましょう。
お子様は環境への適応能力は高く、慣れてしまえば意外とタフです。
いち早く習慣化して、慣れさせてしまうこと大事です。
一度、夏期講習会が始まる前に、スケジューリングをお子様と一緒にやってみてください。
学年によって異なります。
よくある質問の1つです。
まず旅行等ですが、4・5年生はありです。むしろ大いに行って最後の夏をしっかり噛み締めてきて頂ければと思います。6年生は無しです。理由は言わずもがなですね。
やることをやっていれば、ちょっとしたお出かけは良いと思います。気分転換は重要ですね。
次に学習内容です。
お盆期間は塾もなく、ついリラックスしてしまいがちですが、気を抜くなかれ、です。
せっかく前期の12日間で勉強のリズムを作ってきたのにも関わらず、それをゼロにしてしまうのは勿体無いですね。ギアを下げるのは良いですが、くれぐれもエンジンは停止しないように気をつけていただき、勉強は必ず毎日やらせてください。先ほども言いましたが、お子様の環境適応能力は高いので、あっという間に夏休みモードに変わってしまいますので、注意してください。
最後に、これは本当に気をつけていただきたいです!
塾はクーラーが結構効いているので、席によっては非常に寒く感じる場合があります。1枚羽織れるものを携帯させてあげてください。
また、長時間の拘束になるので、頭痛やたまに吐き気を催すお子様もいます。頭痛持ちのお子様は常用している薬などを、吐き気を催した場合はすぐさまトイレに行くように事前にお子様と話し合うなどしておくと良いでしょう。
また、体調が優れない場合は早稲アカではZOOMで授業に参加することもできます。無理はくれぐれも避けましょう。
ここまで夏期講習会についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
6年生にとっては受験の天王山。ここの努力が受験結果に大きく影響すると考えておいてください。総力戦です。可能な限りお子様を支えてあげてください!
5年生にとっては、先取り学習があるので2学期の成績を大きく左右するものになります。油断はできないですね。
4年生は初の夏期講習会の方も多いでしょう。リズムを上手に作ってあげ、勉強と遊び、どちらも充実したものになるように親の方でしっかりと管理をしてあげましょう!
関連記事:早稲田アカデミー(早稲アカ)の夏期講習5年生はどう過ごすべき?
関連記事:早稲田アカデミーの夏期講習6年生はどう過ごすべき?
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。