この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
早稲田アカデミーのテストには何がある?どう対策するべき? Column
中学受験生保護者の皆様の悩みの種である模試…いくつも種類があり、混乱してしまいますよね!
特に早稲アカは四谷模試と早稲アカ模試と高校受験コースの模試などと色々絡み合っているので非常に分かりにくい!
というわけで、今回はそんな中学受験の早稲アカの模試について、特徴・対策・受験後の3つに分けて説明していきます!
必修 有料 年5回 約2ヶ月に1回 保護者会・解説授業あり
カリキュラムの習熟度を見るテスト
3年生だが4科目のテスト
マンスリーテスト対策教材が配布されるので繰り返し練習する
日々の宿題にしっかり取り組む
勉強が得意ではないお子様にとっては全ての問題を時間内に解き切るのは難しいので、基本的な問題をきっちり取り切る練習をする
偏差値で50を取れたら、そこそこ優秀だと言えるでしょう!
学校で結構勉強ができる方のお子様で40を切るか切らないか程度となります
必修ではないが、ほとんどの塾生は受験する
無料 年1回ずつ 2科目 保護者会・解説授業・特待認定あり
授業の習熟度を見るテストではない
マンスリーテストよりも難しめ
難しい
日々の勉強が一番の対策
思考力や応用力が試される側面が強く、受験勉強をしていない生徒にとってはかなり厳しい結果が待っている……
偏差値50が取れたらかなり優秀です!
以下は上記と同じになりますが…
学校で結構勉強ができる方のお子様で40を切るか切らないか程度となります
無料 保護者会・解説授業・特待認定あり
高い思考力、応用力が求められ、御三家クラスの志望者が集まる模試
難しい
そもそも対策をする類のテストではない
受験生の大半が上位生なので良い偏差値は簡単には出ません!
トップ集団の中での自分の立ち位置を知ることができるので、小規模の校舎で天狗になっているお子様にとっては良い刺激、もしくは、良い戒めになると思います
正答率をしっかり見て解き直しを行い、難しい問題に対するアプローチの仕方を学びましょう
無料 保護者会・解説授業あり
年2回 1回目→開成、桜蔭のみ 2回目→御三家、慶応普通部のみ
そっくり形式
難しい
算数の記述校に関しては多少練習しておいた方が良い
未修単元は出ない
母体数が少ない為、偏差値にこだわる必要はないです!
大切なのは順位!!
→早稲アカの開成の合格者は130~150名程度、つまり開成受験者は150番以内を目標としましょう
各学校の傾向を知る良い機会ですが、今すぐの学校別対策は不要です
無料 保護者会・解説授業あり 本番とそっくりの形式
御三家、早大系、慶応普通部、駒場東邦、渋谷幕張の計11コースのNNコースの資格審査試験
難しい
学校別の形式なので担当の講師などに相談し、算数の記述対策や国語の記述傾向などを少し意識しておく
ただ、付け焼き刃に過ぎないのでその点は気をつける
単純に学力が高ければ受かる
母体数が非常に少ないため偏差値にあまり意味がない!
大切なのは順位!!
→早稲アカの合格実績を確認し、受けたコースの実績が80人の場合は80位以内を目標とする
しっかりと傾向を知ること!
また実戦の中でこそ得意不得意というものがはっきりと見えてくるので、自分の行きたい学校に対して何が足りていないのかを1学期のうちに知ることが出来るのは非常に有利になります。
一部有料 保護者会・解説授業あり 年3回
本番とそっくりの形式 NNオープンの後期版 (一部のNNコースは後期もNNオープンという名称で無料)
NNコースの資格審査試験
すでにNNに通っているお子様はしっかりとNNの授業内で学習した解き方や学校の傾向を理解し、それに合わせて解く練習をする!
自分勝手に解かず、NNの授業内で教わった解き方で答案作成を目指す
→授業をしている先生と問題を作っている先生は同じ!!
4・5年生対象 必修 有料 2〜3週に1回 解説授業あり
四谷大塚のYTを早稲アカ版 四谷作成
クラスごとに内容が異なる
クラス分けには関係しない
※6年生はカリキュラムテストではなくYT(週テスト)という名称です
中身は同じですが、隔週の実施になります
対策をする必要はない!
日々の宿題が対策であり、むしろ対策せず現状の出来ていない部分の洗い出しをすべき
組分けテストが本番だとするのであれば、その前に行われる練習試合という認識を
その日のうちに必ず自己採点と解き直しを!
テスト返却まで待たずに、即座に自己採点を行い、弱点の洗い出しとその補強を行いましょう!
→これによって効果が倍増します!
偏差値はそのコース内での偏差値になりますのでご注意を!
全体の偏差値ではありません!
全学年原則必修 有料 5週に1回
クラス分けに関係
→Cコース以上でSSクラスの資格
→すでにSS資格を得ているお子様は2回連続でCコース以上が取れないとクラスダウン
早稲アカでは対策教材を配っているのでそれを貰う
四谷教材を中心に取り組む方が良い
範囲が決まっているので対策しやすい
→直前の5週間の内容から7割 さらにその前の5週間の内容から3割
4年生の理社は点数が取り放題
算数は難しい問題を取れなくても偏差値60近く出る
漢字の採点が厳しいので注意
解答解説を貰ったら解き直しを!
→次回の組分けテストで今回の範囲がまた出るため
算数の最後の方の問題は正答率が異様に低かったりするので無理に取り組む必要はないです
4、5年生のみ 年に2回実施 有料 必修ではない
クラス分けに考慮される 志望校ごとの判定が出る 範囲なし
範囲がないため難しい
苦手な単元やよく分かっていなかった単元などを復習する
志望校の判定結果がA〜Dで出ます。Aはなかなか出ませんので、BやCでも問題ないです。D判定だとしてもまだ分からない部分が多くあります。しっかりと立て直していけば4・5年生の間であれば引っくり返せます!
実際4・5年生のうちはD判定しか出なくても6年生で合格していったお子様は沢山見てきました。
有料 必修 志望校ごとの判定が出る 四谷大塚指定の会場
6年生の4、7、9、10、11月に実施される模試
6年生では組分けテストよりもこちらのテストがメイン
中堅下位の学校では出ないような難しい問題も多数出題される為、偏差値55〜50以下の学校を受験する場合は合判模試(旧首都模試)の方が信頼できる数値が出てくる
早稲アカでは対策用の教材が配られるのでそれに取り組む
範囲は存在しないので苦手な単元を重点的に復習するなどして対策をする
A判定は簡単には出ません
B判定やC判定はまだまだ目があるので諦める必要はありません!
D判定が連続するようだと厳しいです
ただし、あくまでこのテストは最大公約数的に作られているので、しっかり学校ごとの対策を積み重ねて専門性を高めていけば引っくり返せます!これがいわゆる逆転合格ですね。
ですので、良い結果だからといって気を緩めず、また悪い結果だからといって落ち込んでいないで、しっかりと対策をおこなっていきましょう!
有料 公立中高一貫校のコースにお通いの方は必修
適性検査型問題 科目横断的出題
5年生 算理社の複合問題・読解及び作文 年4回
6年生 算理複合問題・国社複合問題・読解及び作文 年6回
小石川、千葉、難関公立のコースの入会資格試験
年3回実施 無料 保護者会あり
適性検査型問題 科目横断的出題
千葉 → 算理複合問題・国社複合問題・読解及び作文
小石川・難関 →算理複合問題・総合問題・読解及び作文
無料 年3回実施 高校受験コースのお子様がメイン受験層
雑学や職業適正といった面白い内容
以上が中学受験コースの早稲アカ生が耳にするテストとなります。
こう見ると純粋な早稲アカ主催の模試は意外と少ないですね。
特に上位生対象の模試が多いことが印象的です。
大雑把な解説となってしまいましたが是非参考にしてください!
早稲田アカデミーに関してより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
塾選びから合格(または転塾)まで早稲田アカデミー完全解説
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。