小6から早稲アカに転塾しようと考えています。早稲アカって入塾テストは厳しいですか?
土曜特訓、日曜特訓、NNってあるけど…違いが、何がなんだかわからない!
通っている塾に第一志望である早稲田中の志望校別講座がありません。NNだけ通うことはできますか?
早稲田アカデミーの6年生の入塾テスト
早稲田アカデミーを5年生で始めるってどうなの?の時に書きましたが、その時との内容とほぼ変わっていません。
合格ラインはそんなに高くないと思いますが、小学5年生の時よりも条件が厳しくなっている校舎が多いです。また、未習単元が多く残っている場合、「早稲田アカデミー個別進学館」の利用を勧められることもあります。
入塾テストで点数が取れないのは、多くの場合「習った・解いたことがないから解けない」ものがほとんど。
これは、受験までの残り期間を考えたときに、フォローする時間を集団授業の時間内、または授業以外の時間でも作れないから、というのが大きな原因です。
離職する人材が多い塾業界では、集団授業の授業で手厚いフォローというのは難しそうですね。
校舎での通常授業
100分×2コマ授業 の週3回授業
国語2コマ、算数2コマ、社会1コマ、理科1コマとなっています。
通常授業に関しては、校舎ごとに通塾曜日が異なるのが早稲田アカデミーの特徴でもあります。
オプション講座
NN志望校別コース【4月から】日曜コース、土曜コース(土曜特訓)
日曜日 150分×3コマ
土曜日 180分×2コマ
NNとは「なにがなんでも」の略。
初代社長が作った言葉のようです。
設置されている中学校は以下の通りです。
オプション講座が設置されている中学校
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女子御三家中:櫻蔭、女子学院、雙葉
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男子御三家中を中心とした進学校:開成、麻布、武蔵、駒場東邦
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早慶付属校(係属校含む):早稲田、早大学院、早稲田実業、慶應普通部
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最難関共学校:渋谷幕張
渋谷幕張以外は2/1が受験日の学校を中心に設置されています。
また、所定のテストで合格ラインに達しなければ、受講資格が発生しないコースになります。
倍率は概ね2倍程度でしょうか。
早稲アカの目玉の講座ですね。
全員参加なのは、日曜コース。
土曜コース(土曜特訓)に関しては自分の志望校・得意不得意などに合わせて選択する講座になります。(選択しないこともできます)
個別指導を利用する場合、土曜日の時間を使って指導を希望される方が多いという印象です。
日曜特訓
日曜日 300分授業×1コマ
月に3~4回程度行われる、各科目の単元別コースです。
「物語文の読解①」「説明文の読解①」のように、単元別の弱点を補強しようという講座になります。
「NN志望校別コース」に不合格・もしくは受験していない状態になると、こちらの受講を勧められます。
テキストは本部が用意したものになりますが、どうしてもNN志望校別コースと比較すると「テキストの質が高くない」です。
業務の優先順位として、「NN志望校別コース」と「日曜特訓」の授業の場合、「NN志望校別コース」の配属を優先することになります。
これらの理由から、どうしても授業の質が低くなりがちな講座とも言えます。
試しに1回受けて「ピン」ときたら継続して受ける。
次の月の担当もその先生とは限りませんが、一度受けて「意義が感じられるかどうか」で受けるか決めた方が良い講座と言えると思います。
「他塾に通いながらNNに通うのってどんな生徒ですか?」
これ、意外と聞く質問です。
普段他の塾に通っていて、志望校別講座がなければ、土日だけ早稲アカのNNに通うというのもできるでしょうが、
自分の塾で志望校別コースが設置されている場合は、「自分の塾の講座を切ってまで受けるべきか」悩むところですよね。
私が知るところでは大きく3つのパターンがあります。
①このまま漫然と今の塾だけ通っていて、合格の兆しが見えないケース
「いわゆる成績は悪くないけどパッとしない」状態の子です。
普段の塾とは違った刺激で、良い方向に変わってほしいときなどに、敢えてNNを選び、合格を目指していくというもの。
②所定の模試で優秀な成績を修めているケース
日曜日にNNに通っていなくても、「個別ゼミ」という名前で、NNの担当が個別指導を行うことがあります。
通常の個別指導と比べても料金は破格ですね。安い。
ここに誘導され、いわゆる土曜、日曜の授業は受けないケースもあります。
ここに通っていてもNN生です。
③自分の志望校が、今通っている塾の志望校別コースで設置がないケース
特に、早稲田、早稲田実業、早大学院は他塾だとコース設置がないところも多いので、より専門性の高い教材や環境を求めて通うということは普通にあります。
ただ、こういう動きを取っている時点で、既にどこかの個別指導塾などでアドバイスを受けての講座受講、ということはあり得ます。
一般的には②のケースが良く聞かれますね。
早稲アカの実績はほとんどSAPIXに普段通う生徒で作られているのではないか、と。
ひと昔前はそういったこともあったかもしれません。
現在は、(勝手知ったる環境というのもあるのでしょうが)早稲アカの内部生の方が強いことが多いです。
特待生認定されるのもほんの一部ですしね。
「NNのテスト、テキストの質って高い?」
これは高いときもあるし、低いときもあります。
担当が狙った平均点通りにいかず、点数が1ケタになり、何を判断基準にして良いのか疑問になる結果になることも。
早稲アカNNの担当講師は、NNでの授業の他に、
校舎での授業、イベントの運営、生徒へのクロージング、保護者へのカウンセリングなども行っていた上で、業務時間外でテキストの作成をしているため、
教材作成担当のエース講師は文字通り忙殺されています。
また、安定感がないのは1つの教材に対して練りこむ時間がないからでしょう。
基本的には一科目一人で作っていますしね。
私がいた講座では、試験時間中に解答のミスが発覚して、他の試験中に作問担当が解説を全て書き直ししたこともあったぐらいです。
きちんと時間を取れば、さらに高い質のものが作成できそうではありますが、現段階でも一定以上の質は担保出来ていると言えると思います。
早稲アカを6年生から始めると...
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早稲アカの通常授業の校舎への入塾は易しめ。NNに関してはある程度の学力が必要
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早稲アカのオプション講座はNN志望校別コースが看板講座。日曜コース(必修)と土曜特訓〔土曜コース〕(選択制)がある
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日曜特訓は弱点補強講座。NN志望校別コースとは関係なし
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NNのみ通う生徒も一定数いる
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NNのテストやテキストの質にはブレはあるが、一定以上のレベルでは担保できている
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塾選びから合格(または転塾)まで早稲田アカデミー完全解説
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