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四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!国語編 Column

四谷・早稲アカの活かし方

四谷大塚4月度合不合判定テストで押さえるべきポイント!国語編

2022.03.22

四谷大塚主催の合不合判定テスト。

昔は合不合判定予備テストという名前で、4月に1回、7月に2回が実施されており、

9月以降が合不合判定テスト①、②…という名前でした。

合格力判定サピックスオープンが設置される前は、サピックス生にも受験が推奨されていました。現在は「合不合判定テスト」という名前に統一され、4~12月で全6回の試験となっています。

4月・6月に行われる志望校判定サピックスオープンは客観問題中心のAと、記述中心のBの設問分野別にわかれた試験になっています。

合不合判定テストは設問分野に特化することのない、150点満点の模試となっています。

【設問の形式(一例)】

大問1 小説文 約4500字(60点程度)
選択肢(4択)9問程度
記述1問程度
抜き出し1問程度

大問2 論説文 約2500字(60点程度)
選択肢(4択) 5問程度
記述1問程度
抜き出し1問程度

大問3 知識問題(20点程度)
2〜3分野の知識問題

大問4 漢字(10点程度)
書き7問 読み3問

【時間配分の難しさ】

合不合判定テストで厳しいと言われるのは時間配分です。

読むスピードに関しては、

小学校低学年が1分に300文字程度
小学校高学年が500文字程度
社会人が600文字程度と言われています。

試験時間が50分です。

大問3に3分、大問4に2分かけるとして、残り45分。

一読してから最速で解くとして大問1は9分、大問2は5分で読む計算になります。

読む時間を除いて31分で11問+7問。

単純計算で1問2分弱で解く必要があります。

【テキスト面の対策】

漢字 …「漢字とことば」の総合回を解いて、ザッと見直しておく

漢字は満点を狙ってほしいところです。

ただ、誰も解けない問題で×になってしまった時は、テスト後に「意味」や「その言葉を使った文」を知れば良いでしょう。

知識 …「予習シリーズ」の総合回の知識の問題を解いて、ザッと内容をおさえる

押さえた方が良い内容は、

◆解くときに頭を使う問題

助詞・助動詞の識別
品詞の「仲間外れ」はどれか
二字熟語の組み立て
主語・述語の組み合わせ
修飾語がどこにつながるか

◆知っていれば解ける問題

三字熟語でどの打ち消しの言葉が入るか
ことわざ
慣用句
四字熟語
故事成語

あたりでしょうか。

多くの場合「解くときに頭を使う問題」と「知っていれば解ける問題」が半分ずつ出ます。

前者のみの出題はありません。後者のみの出題はある、というのは知っておいても良いかもしれません。

読解 …「演習問題集5年下」「実力完成問題集6年上」あたりの四谷大塚のテキストで対応

問題を作成しているのは四谷大塚の先生方なので、四谷大塚の問題集を解いて、選択肢や抜き出し、記述の「クセ」に慣れましょう。

特におさえてほしいのは「傍線部から見て、どの辺りに解答根拠があったのか」です。

初めは30分程度で解き、次に25分で解き終わることを目標に、最終的に「20分にどれだけ近づけるか」を狙っていくというのも良いと思います。

注意点として、試験の形式がオーソドックスな分、「最難関問題集」や「応用力完成問題集」は対策にはなりません。

問われる形式にズレがあるので、「大は小を兼ねる」というわけにはいかないでしょう。

【読解について】

・一読して内容を頭に入れて、1問2分弱で解く
・最初に軽く読んで、解くときに傍線部の周辺をしっかり読む

前者を当たり前にやれる大人は多いでしょうが、後者が子供たちの「多数派」だと思います。

「音読」が染み付きすぎて、「黙読時に音読のスピードで読む」ことで解き終わらない子もいますし、「解き終わらないから」と言う理由で、「文章を一読することすらせずに解きながら読む」子もいます。

試験時間内で「考えてすらいない問題がある」やり方も、

「傍線部の周辺に根拠がないと解けない」やり方も、個人的にはどちらも改善するべき問題だと思います。

成績で一喜一憂するだけでなく、「自分にあった読み解き方が見つかるように模索して、結果失敗してしまうこと」も時には良いと思います。

入試本番で模試と全く同じ問題が出ることはありませんしね。

国語は「メンタル面の不安」や「取り組み方の迷い」で驚くほど成績が下がってしまう科目です。

大切なのは「自分にとっての読解必勝法」が見つかるかどうか。

取り組んだ「問題用紙」や「解答用紙」から改善点を見つけ、「次」に繋げられるかどうかだと思います。

【最後に…】

最近の合不合判定テストの記述の採点が、

◯ …得点率100%
△ …得点率50%
× …得点率0%

という「ざっくりした形」になっていることが多いという印象です。

正直、細かい要素まできちんと見ているか怪しいです。

「本文を読み、作者の意図(と多くの人間が感じられる内容)を読み取り、問われた内容に答える」のが国語の読解の基本となります。

「いつも通りにこのやり方で解く」という必勝パターンが見つかると良いですね。

他の科目の解説についてはこちらからご覧ください。

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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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