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中学受験の算数 親はどこまで関わるべき? Column

知っトク 中学受験

中学受験の算数 親はどこまで関わるべき?

2018.11.16

11月も半ばを過ぎました。

学校別の模試も一段落し、受験生はいよいよラストスパートです。

一方、345年生は来年の学習に思いをはせ、期待や不安が入り混じっている頃でしょうか。

 

さて本日のテーマは「中学受験の算数 親はどこまで関わるべき?」です。

・・・これは確かに線引きが難しいところ。

関わりすぎても駄目、もちろんノータッチも駄目。

まずは子供の点数を上げ、最終的には中学受験で勝てるように学力を仕上げられれば良いのですが、そのために親はどのくらい、どんなサポートをしたらよいのでしょうか。

もちろん個々の生徒、個々の家庭の事情もありますが、ここでは一般的なケースを考えてみようと思います。

 

理想形は

① 3年生までは一緒に算数で遊び、

② 4年生から5年生前半までは身近な先生として教え

③ 5年生後半からは一歩引く

イメージです。

 

まずは①の3年生まで。

この時期は特に中学受験を意識した学習は不要です。

日々の計算練習を習慣化することと、頭を使うことの楽しさを与えられれば充分でしょう。

計算に関しては市販のドリルや100マス計算を、親と子で何らかの勝負をしながら楽しみましょう。

親が子に強制してしまうと続かないことも多いようです。

一緒に取り組んであげてくださいね。

また頭を使うという点では、数のパズルや推理算などを、子が親に説明する形でコミュニケーションの一環として楽しめると良いですね。

 

・・・ほのぼのした時間はここまでです。

 

②の4年生から5年生前半までは、算数における様々な基礎的な解法パターンを学んでいきます。

線分図、面積図、表、ベン図、□を用いた立式、マルイチ・・・等々。

とは言え、この時期はまだ11答のような学習が続くので、中学受験指導経験が無い親でも子供を指導することが可能です。

その際は事前に解答や解説をシッカリ読み込み、そのテキストで身につけて欲しい内容を理解した上で教えてあげてくださいね。

くれぐれも、親が解けるからと言って、その方法を押し付けないよう気を付けましょう。

きちんと段階を踏んでいくことが学力向上には必須です。

 

そして③の5年生後半以降

算数においては割合と比を習ってからは、大きく世界が広がります。

同じ問題でも様々な解法を選択できるようになり、本人の解法・授業での解説・テキストの解答の方針が全く異なるケースも少なくはありません。

例えば速さの旅人算の応用問題では、

ある生徒は、線分図でまとめて地道に計算して求め、

ある生徒は、速さと比を巧みに用いて求め、

またある生徒は、□を用いて方程式として求め、

またまたある生徒はダイヤグラムを活用して求め・・・

どれも完璧な解法です。

このような状況で、問題の本質、生徒の得意な解法などから総合的に判断し、得点が取れるように指導していくことは、家庭ではかなり難しいのではないでしょうか。

ここはスパッとプロに任せてしまったほうが確実です。

ただ子供の質問には答えられるように、親も学習内容は把握し、解けるようにはしておきましょう。

あとは教材の整理やスケジューリングなどの後方支援に徹することで、体制は盤石です。

 

たしかに算数の学習において親子の距離は難しいもの。

それでも中学受験は親子で目標に向けて努力する素晴らしい機会です。

是非とも充実したものにしていきましょう!

 

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は講師としてキャリアを積む。

また講師としてだけではなく、東大生のみを紹介する家庭教師センターを設立し、誰よりも多くの東大生と勉強法を論じてきた経験も持つ。
そして満を持して、2017年に自律学習サカセルを創設。

その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。
現在は卒業生との語らいと娘の成長が楽しみ。

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