小さいうちに多くの可能性に挑戦させたい。
親だったらもちろん、子供に強く思うことですよね。
「もしかしたら意外な才能が眠っているかも」そうワクワクしながら、色んな習い事を経験させるものです。
僕もそうです。
妻主導ではあるんですが、まだ2歳になったばかりなのに英語だ音楽だと張り切って通ってもらっています。
・・・僕、別に音楽できへんよな。
・・・そもそも日本語も全然話せないのに英語に通わせて意味があるんかいな。
と考えることもありますが、本人たちが楽しんでいるので良いのかなと思っています。
閑話休題。
この習い事と言うのが、中学受験においては大きな関門になるのは紛れもない事実です。
中学受験塾と習い事の両立問題
中学受験に際して大手集団塾に通うことが一般的ですがその授業日数は、
4年生までは週2日程度。
5年生で週3日ほど。
6年生では週に4~6日といったところでしょうか。
一方の習い事は、幼稚園から低学年のうちは様々な習い事を経験させ、学年が上がるにつれて、子供自身が好むものや、センスのあるものに絞っていく形が一般的で、日数は個々の状況によりますね。
長年、この中学受験業界で生徒達を見ていても、4年生までは何の問題も無く、勉強と他の活動(スポーツや音楽や芸能活動など)を両立出来ている様子です。
むしろ勉強には余裕をもっておかないと、本格的な中学受験の勉強が始まった時にパンクしてしまわないか心配です。
ターニングポイントは5年の夏。
塾の夏期講習が連日行われるので、どうしても習い事を休む場面も増えてしまいます。
ここで思い切って受験勉強に専念するケースがもっと多いですね。
習い事を継続する場合でも6年の夏からは、いったん休止しないと難関校合格は難しいと言わざるを得ません。
連日の夏期講習に加えて志望校別の準備が始まると、さすがに両立は物理的に困難です。
習い事によって受験への切り替え時期は様々
ただ具体的な時期については習い事の種類にもよるのかもしれません。
たとえば野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ドッジボールなどのチームスポーツなら、大きな夏の大会に出て、それが終わったら受験に専念というケースが多いです。
一方、テニス、水泳、空手などの個人競技は、大会後も比較的、柔軟に対応できそうです。
受験直前期でも気分転換も兼ねて夕方に1時間程度楽しむ生徒の話はよく聞きます。
ピアノやバレエ、バイオリンは発表会まで続けて、中学受験が終わってから再開する生徒が多い印象です。
中学受験と習い事の両立問題で気を付けるべきこと
ここで気を付けておきたいのは「生徒の意志で受験に専念させる」と言うことです。
習い事に取り組んでいた生徒が、勉強で本気を出せば強いとはよく言われます。
たしかに事実です。
ただ勉強で「本気を出すことが出来たら」という前提があります。
親に言われて無理やり辞めさせられた、となると勉強の効率が上がらず、かえって成績の低下を招いてしまうケースも少なくありません。
保護者の巧みな誘導が鍵とも言えそうですね。
中学受験と習い事をうまく両立した例
6年生の途中まで週5日サッカーを習いつつ麻布中学・栄光学園中学・渋谷幕張中学に合格し、中学受験を成功させたサカセルの学生講師に両立の秘訣を聞いてみました。
通っていた四谷大塚(~4年生)SAPIX(~6年生)では塾長に許可を取って、サッカーチームを優先させてもらっていました(一番上のクラスを維持し続ける事を条件に)。
限られた時間の中で、他の中学受験生に勝つためには吸収効率を上げるしかないと思い、特に以下の2点を工夫して「復習」に力を入れました。
①初見で解けた問題は基本的に二度と解かない(マークをつけておく)
②一回間違えた問題は時間を空けて、パッと解けるようになるまで最大三回やり直す(翌日、一週間後、一か月後)。
また、「隙間勉強」にもこだわっていて食べる前の10分、バス内の10分、家を出る前の10分、そういった隙間時間に勉強できるように紙ぺらを持ち歩いていました。
中学受験と習い事であるサッカーを両立するためには工夫が欠かせないということが読み取れます。
ちなみに僕自身は5・6年は完全に受験勉強のみに専念したタイプですね。
自分の子供に対してどうするか・・・
それは、その時の状況で考えようと思います。
自律学習サカセルでは、個別指導という特徴を生かして柔軟なカリキュラムと授業設定で習い事に専念したい生徒のサポートも数多く行ってきました。
習い事に関する生徒の意向に沿いながらも最高の結果に導く方法についても熟知しております。
お困りの際には是非とも下の問い合わせフォームよりご相談くださいね。