この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
中学受験、春期講習を最大限活かす秘訣とは!? Column
3月も中旬に入りまして、中学受験生は春期講習の日程も固まってきたのではないでしょうか。今回は限られた時間で行われる春期講習を最大限活かすための秘訣を自律学習サカセルのプロ講師に伺います。
ただ、中学受験生と言っても、学年によって状況は違いますし、集団塾に通っているか、個別指導塾に通っているかによっても春期講習のポイントは変わってきます。それぞれについて順番に各講師の意見を見てみましょう。
今回話を伺ったのは以下の3人の先生です。
(自律学習サカセル代表 算数科講師)
(自律学習サカセル 国語・社会科講師)
(自律学習サカセル 国語・算数科講師)
本格的な「受験カリキュラム」が始まってからの講習会。
新しく単元が進むのではなく、演習中心で自分の身につけてきた知識が本当に定着しているかどうかを知るいい機会ですね。
新学年の授業が始まって約2か月。そろそろ毎週の学習にも慣れてきた頃でしょう。
まずは「連続した日程」や「普段とは違う時間帯での授業」、また場合によっては「いつもと違う先生の授業」に慣れるのが最優先。基本的にはそこまで多くの宿題は出ないはず。「身体を慣らしていく」感覚でしょうか。
増田先生のおっしゃる通り、春期講習は毎日のように塾に通う初めての機会になります。まずは当たり前ですが、休まず出席することが大切です。
復習に関しても次の授業までに、なんとか一通り終えられるよう頑張りましょう。
復習と言えば、毎日の復習という意味だけでなく、既習分野をやることが中心となるという意味で、新入生にとっては、2月からのカリキュラムスタートで初の復習です。ここが一息つくことができるタイミングですので、怪しい単元をしっかり潰しておく必要があります。
そのために、お子様の怪しい単元をあらかじめ洗い出しておき、毎回の授業で目的意識をお子様に持たせ授業に送り出しましょう!
午前中で終わるので学校に費やしていたエネルギーを塾の勉強に向けさせることができ、家で元気一杯の子供の相手をしなくて済む。言い方は悪いかもしれませんが、託児所的な使い方も可能です。
4年生の頃とあまり変わらないという印象を持つ生徒が多いように、5年生の春期講習は中学受験を通して考えると比較的余裕がある時期と言えます。
復習を次の授業までに終えることは当然として、なんとか時間を作って、今までの取りこぼしや弱点分野の補強に充てられると良いでしょう。
何を優先するのかは講師との相談が必須です。
特に、ここでの積み残しは「根深い苦手意識」に繋がる可能性が高い印象です。
私の担当する国語・社会は、どちらも「受験までに消化すべき単元がそこまで多くない」2科目です。どちらの科目も、3年生・4年生で各種単元の「入門編」を扱ったうえで、5年生でその単元の学びを深め、受験レベルまで完成させて次の単元へ進むというイメージを持って指導しています。そのため、5年生は要です。
集団塾、例えば早稲田アカデミーでは5年生は拘束時間が長く、1日で5時間に及ぶので、演習時間を確保できますよね。復習がメインの内容なので、2月から週3回に代わりカリキュラムの早さと宿題量に圧倒されていたお子様にとっては1つの給水ポイント。きっちり怪しい単元を復習しておき、なんとか体勢を整えたいところです。
その点三宅先生の繰り返しにはなりますが、塾で既存の単元の問題演習をしたのであれば、どの分野の問題が苦手だったのか?
また、特定のタイプの設問であれば、「どう取り組めば良いのか」という方針が立てられない問題はどれなのかを洗い出すことが大切です。
洗い出した後は、苦手な分野やタイプの問題を集中して演習できると最高ですね。
毎回の授業に目的意識を持たせること。授業時間が長いので、ただ塾に行かせるだけにならないようにしたいです。
各教科で総復習が進みます。コツコツ努力を重ねてきた定着度の高い生徒にとっては、新しく学ぶ内容が少ないので比較的ラクだと感じられるようです。
一方、これまでの学習に不安が残る生徒にとっては、定着度の甘い内容を次と扱うため、復習だけで非常に負担が大きく感じられるようです。
6年生の春期講習になると社会は公民分野を残すのみ。国語は「文学史」以外触れていない単元がない、という状態になっていると思います。
この段階になると、5年生のテキスト2~4回分の内容が、6年生の授業1回分に相当するケースも発生します。 まずは「授業で扱った内容」は最優先で解けるようにしましょう。
5年生と同様に拘束時間は長く、5時間に及びますよね。そのため演習時間は確保できます。復習がメインなので例えば早稲田アカデミーでは4月の頭にある合不合判定テストに向けてしっかりと課題を明確にして授業に臨み、準備を整えていきたいところです。
春期講習の復習に関しては原則としては塾の指示に従えば問題はありません。
ただ定着度の個人差が大きい時期なので、場合によっては講師と相談の上で追加で問題を解いたり、逆に問題を削ったりしても良いと思います。
わざわざ担当の先生が授業で触れるのは「それが重要な単元だから」ですから。
さすがに、「受験指導が初めて」の人間を、いきなり6年生に配置することはないと思いますし、講師のアドバイスの信ぴょう性は低くないでしょう。
本格的な中学受験の学習が始まって初めての長期休暇です。
集団塾の学習内容は今までの復習が中心で、新しく学ぶことは決して多くはありません。
個別指導では、そのフォローで充分でしょう。
僕も2月からの集団授業のスタートで失敗してしまったお子様などは必要だと思います。受験の最初の躓きをどうにか解消していくべきでしょう。授業等で出来ていない単元のみ修正していくなどして、次のテストに向けてやっていきたい。お子様に自信を持たせたいところ。
4年生は多くの場合、具体的には「次回授業の確認テストの準備」「本日の内容の復習」の2点が中心となって、宿題が課されると思います。個人的には「確認テストに向けた効率的な勉強法」「当日の授業を効率的に復習するにはどうすれば良いのか」など、「家庭学習の効率的な進め方」を担当の先生に提案してもらい、自分に合ったペースややり方などを模索する時期だと思っています。
これは「テキストの内容が難しすぎない」からこそできるのではないでしょうか。
担当の先生の方針が合っているかなども含めて、チェックしてみてほしいです。
個人的には… あまりこの時期に春季講習などで個別指導を始めるのを薦めたくないです。
「個別慣れ」して自分で頭を使って何とかしようとするのを放棄する子が出てくること、また単元が簡単すぎて、「理解度」よりも「家庭学習量」で成績が決まりがちなことが好きではない理由です。
「両親が教えることができない単元が出てくる」と、成績がガクンと下げるのがこのタイプですね。
ただ、「好きではない」と言っておきながらも、4年生から個別指導を始めるメリットもあります。4年生のうちから、きちんと主語・述語やら、各種品詞やらの知識をしっかり教え込んだ上で、きちんと練習しておくと、小5になったときに圧倒的に「楽」です。
単元が再び出たときに、「ゼロから学び直す」のではなく、「忘れたところを思い出す」作業のみになりますしね。
「この単元、無理だ…できない…」となってしまう可能性を減らし、土台がきちんと作れるのが良いところだと思います。
中学受験生とはいえ小学校ではまだ3年生。遊びに行くなど、勉強以外の習い事に力を入れても良いですよ。中学受験生活はこれから先が長いです、今は気持ちの面でも余裕を持っておきたいですね。
大手塾の新5年生の春期講習のカリキュラムは復習内容が中心です。
基本的には集団塾で扱っている内容のフォローと深化で大丈夫でしょう。
どちらかというと科目に対してネガティブなイメージを持って訪れる方が多いという印象の学年です。 特定の科目で急に成績が下がったなどが原因で個別指導の門を叩く人が多いという印象ですね。
よくあるのは、3月のテストで失敗して、クラスダウンが迫ってきているお子様でしょうか。4月のテストに向けての対策はここでやっておきたいところです。
具体的に算数について話すと、2・3月で登場している重要な特殊算が抜けているお子様などは必要だと思います。重要な単元が並んでいますから。また、4年生の内容を使って別の特殊算を解くことも多く出てくる。よって、4年生の単元で抜けている部分はここで叩いておきたいところです。
確かにこれまでの学習における弱点補強や今後の鍵になる割合や比の導入に時間を割いても良いでしょう。せっかくの個別指導、学習内容は是非とも講師と相談して決めてほしいですね。
あまり有効な対策を示せない個別指導塾や家庭教師だと、他の色々な塾・家庭教師を試して…という状態になりますけどね… 科目単位の得意・不得意だけでなく、単元や形式、時間の使い方などの「弱点を早い段階で見つける」「その弱点に向けて具体的な対策を伝えられる」などの「具体的なアドバイス」が出来る担当だと個別指導も効果的でしょう。
国語が出来ない」と相談したら「本を読みましょう」「音読しましょう」などとアドバイスされたり、「社会が出来ない」と相談したら「社会で出てきた内容を会話の中で出して知識を身近なものにしましょう」などとアドバイスされたりした方、
是非、自律学習サカセル 増田までご相談を!
個々の生徒の学習状況によって扱うべき内容にかなり差が出ます。
基本的には通っている集団塾の内容のフォローが中心になりますが、+αとして、より基礎的な内容を確認するか発展的な内容を扱うかは、充分な相談が必要です。
個人的は、順調に進んでいる場合は「各回の授業のポイント」をつかんで効率よく復習を進め、 そうでない場合は「ニガテな内容の把握」や「ニガテな内容の克服」に努めるのがおすすめです。
1回で扱う単元の量が多いからこそ、「見極め」は難しいもの。そういう時には信頼できる講師にお願いすると、霧が晴れるかもしれません。
ここで「ニガテな内容」について勧めたのには理由があります。それは、この先来る「夏期講習」をいかにスムーズに進めることができるかにかかわります。
少しだけ話をすると…
夏期講習は基本的にどの塾も「全単元」を扱います。
最後の「インプットに集中できる期間」と言っても過言ではないでしょう。
毎日毎日、膨大な量の学習が求められます。
1回できちんと定着を図るには、ある程度の基礎が入っていることが必須です。
そこで、「全く手が出ない単元をなるべく減らす」ことが重要だと思っています。
そのための「ニガテ潰し」です。
算数においては、割合、比、速さ、相似などの基幹分野ですね。そこに弱点があれば、補強を図りましょう。
少し集団塾も意識した話をすると4月にあるテストで結果が欲しいお子様の対策授業として活用するといいでしょう。傾向に対して対策ができるのが個別の最も強いところ。特に,早稲田アカデミーのNNオープンなどは志望校別のそっくり形式なので,記述の書き方や考え方のコツをつけ焼刃でもやっておけば,ボーダーギリギリのお子様にとっては力になります。
個別指導のみで中学受験を目指す場合は、かなり柔軟にスケジュールを組みなおすことが出来るのでうまく講師と相談しながらうまく使うといいでしょう。
ということで、いかがでしたでしょうか、サカセル講師陣の伝授する秘訣を是非お役立てください!
しかし、これではよく分らない。自分の娘や息子の状況に即してより詳しくアドバイスが欲しいという方!ご安心ください。この記事で話しを伺った講師を含めたサカセルのプロ講師が直接お悩みを解決いたします。お気軽に下のお問合せフォームよりご連絡ください。
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。