サカセルコラム

どう選ぶ? SAPIX大規模校と小規模校 ~大規模校編~ Column

知っトク 中学受験

どう選ぶ? SAPIX大規模校と小規模校 ~大規模校編~

2018.05.18

首都圏に全43校舎を展開するSAPIX

10年ほど前までは積極的に校舎を展開していましたが、首都圏の中学受験生の通塾範囲をカバーしたためか、最近は新校舎を開校することも無くなってきました。

 

中学受験生の通塾範囲は一般に、自宅から電車で数駅が圏内と言われています。

たしかに同じ沿線でも、適切な距離で校舎が設置されているなと感じます。

例えば自律学習サカセルが位置する東急田園都市線に注目すると、渋谷・用賀・宮前平・たまプラーザ・青葉台。

鉄道網が縦横に走る首都圏なら、他の路線の駅も自宅近くにあるケースも多いでしょう。

僕も校舎からたびたび、東急東横線の中目黒駅や京王井の頭線の駒場東大前駅まで歩きます。

複数路線を利用できる環境は便利ですよね。

 

このように多くの生徒にとって、通塾可能な校舎が複数あることは珍しくありません。

通える校舎が1つなら迷うことはありませんが、様々な校舎から選べるとなると、意外に悩みの種になりますよね。

 

ここでは大規模校と小規模校のメリット・デメリットを考えることにしましょう。

今回は大規模校編です。

⇒小規模校編はこちら

 

2018年春の卒業生数の多い校舎を順に挙げると、

① 自由が丘校(350名)

② 東京校 (348)

③ 成城校 (264)

④ 吉祥寺校 (235)

⑤ 横浜校 (233)

⑥ 練馬校 (215)

⑦ 西船校 (197)

⑧ 渋谷校 (184)

⑨ たまプラーザ校 (163)

⑩ 用賀校 (159)

となりました。

 

特に①自由が丘校と②東京校は、SAPIXを代表する大規模校として有名で、1学年で20コースを越える生徒数を誇ります。

当然、合格実績も抜群で、1日トップ校である開成・麻布・桜蔭・女子学院の4校に、自由が丘校は68名、東京校は72名もの合格者(もちろん重複はありません)を輩出しています。

 

③~⑦はSAPIXの中でも歴史の長い、各地域の拠点校が並びました。

1日校の合格実績はもちろんですが、横浜校の聖光学院30名や西船校の渋谷幕張50名など地域に根差したトップ校の合格実績には目を見張ります。

 

さて、このような大規模校の最大のメリットは「周囲との競争」でしょう。

トップクラスの生徒にとって「メダルをもらってもα2」「開成安全圏の偏差値66なのにコース落ち」というようなトンデモナイ環境は、SAPIXの大規模校でしか得られません。

SAPIX時代の仲間たちが、中学、高校、大学でも机を並べることもよくあるケースです。

例えば僕がSAPIX自由が丘校で指導していたある学年では、α1から少なくとも5人が東大理3に進学しています。

もちろんトップ層でなくても「漢字1文字でコースが変わる、計算1問でブロックが変わる」という環境は、1点の重みを知る機会が多く、テストにおける勝負強さを養うことが出来るとも言えるでしょう。

 

「自分のレベルに合ったコース編成」もメリットとして挙げられます。

小規模校ではSAPIX偏差値で53の生徒と75の生徒が同じ授業を受けることも少なくありません。

その点、大規模校なら合計点で数点の範囲にそのコース内すべての生徒が収まるため、より自分のレベルに合った授業を受けられるということも挙げられます。

6年生後半のSS特訓でも、その恩恵は大きいです。

同じ志望校を目指す仲間と、志望校に特化した教材で勉強出来るのでモチベーションを高めるには最高の環境と言えるでしょう。

またコース内の順位が合格可能性にも直結するので、自身の学力を客観的に把握する機会も非常に多いということが出来ます。

講師も生徒達の合否を予想する際、SS特訓内での出来具合を重要な指標としています。

 

もちろん大規模ゆえのデメリットもあります。

1つは「コースの上下によって頻繁に講師が変わる」ということでしょう。

SAPIXは原則として全コースで同じ教材を用いるものの、扱い方は講師によってかなり異なります。

授業の進め方や宿題の指示など、コースの昇降ごとにルールが変わり、落ち着いてテキスト内容に集中できない可能性も否めません。

また講師にとっても、受け持つ生徒数が非常に多くなるため、個々の生徒の性格や併願校までを完璧に把握することは難しくなります。

そのため家庭が学習の相談をしても、期待ほどの返事を得られない可能性もあります。

 

また「コース昇降のプレッシャー」も非常に大きいと言えるでしょう。

SAPIXでは廊下に座席表を貼りだすので、誰がどのコースにいるのか把握することは難しくありません。

学校でSAPIXでのコースを話題にし、トラブルになることも珍しいことではありません。

その余計な事態を避けるために、最寄りではない校舎に通う生徒も・・・

 

結局のところ、大規模校は「競争を楽しめる生徒」に最適だと言えるのではないでしょうか。

コース昇降で学習内容が多少変わったとしても、同じ教材を用いている限り、同じ学習を継続することは可能です。

 

ブレない勉強のためには個別指導の手を借りることも非常に効果的です。

自律学習サカセルのプロ講師はSAPIX生の学習をサポートすることも多く、SAPIXの活かし方についても熟知しています。

困ったときには是非ともご相談くださいね。

 

最後は宣伝のようになってしまいましたが、中学受験は時間との勝負。

最大限に効率を高められるよう、意識していきましょう。

 

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は講師としてキャリアを積む。

また講師としてだけではなく、東大生のみを紹介する家庭教師センターを設立し、誰よりも多くの東大生と勉強法を論じてきた経験も持つ。
そして満を持して、2017年に自律学習サカセルを創設。

その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。
現在は卒業生との語らいと娘の成長が楽しみ。

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