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進学アドバイザー
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サカセルコラム
【2026年度】跡見学園 塾対象説明会レポート Column
こんにちは、自律学習サカセル 進学アドバイザーです。
2026年6月17日(水)、文京区の跡見学園中学校高等学校で行われた塾対象の学校説明会に参加してきました。丸ノ内線「茗荷谷」から徒歩2分、有楽町線「護国寺」からも徒歩8分という、都心ながら落ち着いた立地の女子校です。
今回は2026年度入試の結果と来年度入試の情報、各教科の傾向と対策に加えて、当日に感じたことも率直に書いていきます。
それでは行ってみましょう!
先に白状すると、私自身、跡見学園には少し古風で落ち着いた学校、というくらいのイメージしか持っていませんでした。入試の種類を増やしたことで延べ受験者数が伸びている、という話題は耳にしていたものの、では校風そのものが変わったのかというと、正直そこまでの変化は感じていませんでした。同じような受け止め方をしている保護者の方も、少なくないと思います。

ところが説明会に参加して、その印象はずいぶん変わりました。昨年150周年を迎えた跡見が、古き良き部分は残しつつ、今の時代に合わせて学校をより良くしていこうと真剣に動いている。その熱量が、あちこちから伝わってくる説明会でした。
象徴的なのが制服まわりの話です。数年前に制服そのものをリニューアルしたのを皮切りに、近年は涼しげなポロシャツや新しいバッグを導入しています。このバッグはマザーハウスに依頼して作ったもので、紐の色(ネイビーかブラウンか)を全校生徒のアンケートで決め、校章の形まで生徒の意見を反映させたそうです。使うのは生徒だから、という理由が一貫していて、生徒のニーズに応えようとする姿勢に好感を持ちました。
説明会で印象に残ったのが、校長の松井真佐美先生のお話でした。松井先生は跡見のOGで、大学で応用数学を学んだあと一度SEとして一般企業に勤め、その後に教員になったという経歴の持ち主です。そのせいか、学校の先生にありがちな堅苦しさや長い前置きがなく、要点がはっきりしていて分かりやすい。聞いていて気持ちのいいお話でした。
繰り返し出てきたのが「人生はBとDの間のC」という言葉です。BirthとDeathのあいだのChoice、つまりいかに自分で選ぶか。アドバイスはたくさんもらっていいけれど、最終的に自分で選ぶ軸を中高6年間で育ててほしい、というメッセージでした。校長先生自身、楽器を10年以上ぶりに引っ張り出して2週間練習で文化祭の舞台に立った、という挑戦のエピソードも交えていて、「生徒に挑戦しようと言うなら自分も挑戦する」という姿勢が伝わってきました。
卒業生がよく母校に戻ってくる、という話も何度も出てきました。同窓会には自分の代でも学年の半分以上が集まる、と。学校と卒業生の距離の近さは、私学らしい良さだと感じます。
跡見の教育は、創立者の跡見花蹊が芸術家だったことが今も色濃く出ています。
ひとつは「本物に触れる」学びです。自分の目で見て、手で触って、心で感じる体験を重視していて、実験室は4つ、実験・実習がとにかく多い。高校の芸術科目は音楽・書道・美術・工芸の4つから選べて、工芸では陶芸や織物・染物まで扱うそうです。中1・中2のサイエンス探究教室(軽井沢・奥日光)、中3のSDGs探究旅行(広島・九州・沖縄から選択)、高2のセルフプロデュース旅行(奈良・大阪・兵庫から選び京都で合流)と、教室の外に出る宿泊行事も豊富です。
もうひとつ、高大連携の考え方が他校と違って面白いと感じました。最近は、女子校がどこかの大学の付属・系属校になって進学の安定感を打ち出す動きが増えています。跡見はあえてその道を選ばず、東京農業大学・中央大学・学習院大学・明治大学など複数の大学と連携し、生徒が実際に大学へ出向いてリアルな講義を受けるスタイルをとっています。中3全員が隣接する中央大学法学部で模擬授業を受けるそうで、大学の場で受けると生徒の背筋も伸びる、という話に納得しました。医療系志望の増加を受けて、順天堂大学や東京女子医科大学との連携も進めているとのことです。
進路が学力一辺倒でなく、美術系も含めて多岐にわたるのも跡見の特徴です。勉強がすべてではない子や、いろいろなことに挑戦したい子にとって、学びの多い環境だと思います。
ここから入試の話です。跡見の延べ受験者数はここ数年ずっと増え続けてきましたが、2026年度は2025年度の1564名から1448名へと、初めて減少に転じた年になりました。
入試ごとの受験者数と倍率は次の通りです。
| 入試 | 2026受験者 | 2025受験者 | 実質倍率(2026) |
|---|---|---|---|
| 一般第1回(2/1午前) | 244 | 234 | 2.3倍 |
| 特待第1回(2/1午後) | 282 | 334 | 2.1倍 |
| 一般第2回(2/2午前) | 234 | 320 | 2.8倍 |
| 特待第2回(2/2午後) | 419 | 284 | 3.1倍 |
| 特待第3回(2/4午前・思考力/英語CS) | 80 | 119 | 3.2倍 |
| 特待第4回(2/5午前) | 183 | 271 | 2.6倍 |
倍率は高いところでも3倍ちょっとで、おおむね2倍台に収まっています。合格最低得点率は、英語コミュニケーションスキル入試(87%)を除けばどの回も6割台でした。過去問で6割から7割が取れていれば、十分に合格ラインに乗ってくる可能性があります。
併願校は女子校が圧倒的に多く、十文字・三輪田・富士見・大妻などが多い順に挙がっていました。共学校や国公立中高一貫校との併願も一定数あります。
注目は、前年度から始めた国語1科入試・算数1科入試です。2026年度の結果は、国語1科が受験258名・合格63名、算数1科が受験161名・合格71名。両方に出願することもでき、重複を考慮してならすと合格125名・実質倍率2.4倍に落ち着きます。国語1科を単体で見ると4倍を超える倍率がついたので、両方出願をうまく使うとチャンスが広がりそうです。なお両方受けても、得点の高い方に着目するといった優遇はありません。
2027年度の日程と募集はこの通りです。
| 入試 | 日程 | 募集 | 科目 |
|---|---|---|---|
| 一般第1回 | 2/1 午前 | 70名 | 2科・4科選択 |
| 特待第1回 | 2/1 午後 | 50名 | 2科 |
| 一般第2回 | 2/2 午前 | 50名 | 2科・4科選択 |
| 特待第2回 | 2/2 午後 | 40名 | 国語1科/算数1科 |
| 特待第3回 | 2/4 午前 | 20名 | 思考力入試/英語コミュニケーションスキル入試 |
| 特待第4回 | 2/5 午前 | 20名 | 2科・4科選択 |
帰国生入試は12月18日に別途実施されます。
午前入試と午後入試で難易度が分かれていて、午後の方が難しめに作られているのが跡見の特徴です。最後の特待第4回(2/5午前)は午前入試なので、特待入試という名前でも難易度は一般入試並みと考えてよいとのことでした。
来年度に向けた変更点が2つあります。ひとつは英語コミュニケーションスキル入試で、英語筆記(リスニング含む)が50点30分から100点50分に、英語面接が100点から50点に変わります。英語が話せて聞けるだけでなく、入学後に困らないよう日本語のコミュニケーション力も見る、という趣旨だそうです。もうひとつは英語の取り出し授業で、これまでは英語系入試の入学者が対象でしたが、2027年度入学者からは英検3級以上を持っていれば対象に含まれます。
保護者の方が気になりそうな点も整理しておきます。
各教科の傾向も具体的に説明がありました。当日配られた封筒には実際の入試問題と解答例がそのまま入っていて、設問ごとの正答率や講評の資料も用意されています。過去問対策がそのまま効くタイプの学校です。
国語は午前と午後で傾向が変わります。午前は文学的文章と説明的文章、午後は大問2つが両方とも説明的文章という構成で、知らずに受けると驚くポイントです。国語1科入試は、午後の特待入試と出題形式は大きく変わらないものの、記述をより重視する出し方になっているとのことでした。
算数は、1科入試だけがこれまでと違う形式で、大問を設けず小問が30題並びます。それ以外の一般・特待入試は、大問1が計算6問、大問2が一行問題8問、大問3・4がそれぞれ小問3問という構成です。1科入試は別物として区別して対策するのが良さそうです。
理科・社会は合計50分で、2冊を同時に渡されてどちらから解いてもよい形式です。理科はおもり(力学)・植物・天体(月など)、社会は雨温図・三権分立といった分野が毎年のように出ており、出る範囲はかなり読めるとのこと。時間配分を本番同様に練習しておくと有利です。過去問対策が最も効くのが理科・社会だと感じました。
体育祭や学園祭では、生徒が作った作品が会場のあちこちに散りばめられているそうです。説明会でも、生徒の美術作品を掲げて踊る体育祭のダンスの映像が紹介されていて、学校から生徒への愛情のようなものが伝わってきて、少しほっこりしました。
総じて、伝統校としてのプライドは手放さずに、それでも今の時代に合わせて変わろう、盛り上げようと挑戦している跡見の姿が、とても好印象でした。行く前のイメージが一番更新された学校かもしれません。これからの変化が楽しみな一校です。気になった方は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。生徒によるキャンパスツアーも実施しているそうなので、土曜の午後などに足を運んでみるのもおすすめです。
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大手集団塾の入試報告会や各校の学校説明会に積極的に参加している自律学習サカセルの講師陣。
常に最新の状況に受験情報をアップデートし、日々の指導にも活かしています。
ただ、せっかくの有益な情報です。
中学受験を志す多くの皆さんにも共有したい!
そんな思いを持って、進学アドバイザーが発信します。