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【5年算数】四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する? Column

四谷・早稲アカの活かし方

【5年算数】四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する?

2024.05.28

大問1 計算 3問 24点分
大問2 小問集合  64点分
大問3 基礎的な大問 24点分
大問4 基礎的な大問 16点分
大問5 基礎的な大問 16点分
大問6 難しめの大問 24点分
大問7 難しめの大問 16点分
大問8 難しめの大問 16点分

※問題の数、形式は昨年のものです。
※範囲は11〜15回です。
※一昨年の平均点は約94.5点。

・偏差値40を狙う場合

大問1で1問。
大問2で3〜4問。
大問3・4で2問。

以上を目安で取っていけば良いです。

計算問題は絶対取れると思われている保護者の方も多いかもしれませんが、意外と複雑で難しいです。むしろ組分けテストでは大問2や大問3・4の方が簡単に取れる問題が多くありますので、そちらで点数を確保していくイメージで時間配分や見直しの時間を確保していきましょう。もちろん計算問題を落として良いわけではないので、練習はしっかりおこなっていきましょうね。

また、後半の問題は当然複雑になります。得意分野や取れる問題があったら挑戦していき、そうでない場合は取れるところをしっかり見直しし、ケアレスミスによる失点を防ぎましょう。

・偏差値50を狙っていく場合

大問1で2〜3問。
大問2で5〜6問。
大問3・4で2〜3問。
大問5〜6の(1)で1〜2問。

以上のイメージが良いでしょうか。偏差値50を狙っていく以上、基本的な問題は落とせません。大問5以降は(1)をしっかり狙っていきましょう。後ろの大問は当然難易度が上がりますが、「よく読むと実は簡単」という問題が紛れています。ここは狙っていきたいですね。

・偏差値60を狙っていく場合

大問5までで2問ミスに抑える。
大問6以降で2問。

以上は取りたいですね。

最後の方の問題(大問7や8)は正答率が一桁%だったりするので、無理に解かなくて良いです。(1)が読んで簡単だったら解く、難しそうだったら見直しに時間を回す。という認識で良いでしょう。

それでは次に大問ごとの特徴に触れていきます。

大問1 計算問題

基本的な計算です。逆算や分配法則など基本的な計算のテクニックを確認しておきましょう。

大問2 小問集合

基本的な一行問題です。予習シリーズの基本問題の難易度ですので、しっかり取り切りたいですね。気をつけないといけない点として(7)や(8)は意外と難しい問題が登場します。正答率も毎回低いので、無理に解かなくて良いでしょう。

大問3〜4

大問形式の基礎的な難易度の問題です。予習シリーズの基本問題や演習問題集の反復基本問題に相当する難易度です。大問2の(7)や(8)に比べるとこちらの方が簡単なことが多いので、しっかり取り切りましょう。

大問5〜6

少し難しい大問形式の問題です。予習シリーズの練習問題や演習問題集の反復練習問題に該当する難易度です。 (1)の問題に比較的簡単な問題が紛れているので、見逃さないようにしましょう。

大問7〜8

応用的な大問形式の問題です。正答率が一桁%のことが多く、取り切るのは難しいでしょう。注意したい点としては、(1)に読めばわかるような比較的簡単な問題が紛れていることがあります。ここは逃さないようにしましょう。

最後に重要な単元についてお話しさせていただきます。

・第11回 場合の数 並べ方 / 第12回 場合の数 組み合わせ

11回と12回はセットの単元です。

まずは11回の順列と12回の組み合わせの違いが理解できているか確認しましょう。そして、問題を解くときにどちらを利用するのか判断ができているかも確認しましょう。

順番がある場合→順列
・○個の中から□個選ぶ組み合わせ

組み合わせの問題で

の仕組みを覚えた方が良いのかというご質問をいただくことがありますが、余裕があれば覚えた方がいいが、無理に覚える必要はないと保護者の方には伝えています。

そして、場合分けの考え方もしっかり確認しましょう。

場合の数の単元では、足し算をするのか掛け算をするのか分からなくなる生徒が続出します。「場合分けをするときは足し算」「場合分けをしないときは掛け算」と簡易的な方法で見分けられます。ですので、場合分けの考え方は確実に押さえておきたいです。

以下は組分けテストで頻出の問題です。

【道順】

碁盤の目の問題です。道が通行止めになっているパターン道が変な形になるパターンも必ずやっておきましょう。組分けテストで出ます。

【カードの問題】

カードの問題は組分けでも毎年のように出題されていますし、今後も多く出題されていきますので、この機会にしっかりと学習しましょう。

・3桁の基本パターン

・偶数、奇数のパターン

・○の倍数のパターン

特に倍数のパターンは知識なので覚えておきましょう。

また、偏差値を50以上狙っているお子様は同じカードが複数入っている問題にも取り組みましょう。

【色のぬりわけ】

苦手なお子様は多い問題です。

まずは塗り分けの意味、「隣同士が別の色」ということを理解しているか確認しましょう。

色の問題は「何箇所の部分を何色で塗るのか」が本質的な問いになります。そして、同じ色が重複するパターン(4箇所を3色で塗るなど)があります。

算数が苦手なお子様は重複がない基本パターン(4箇所を4色で塗るなど)を、算数が普通もしくは得意なお子様は重複がある難しいパターン(4箇所を3色で塗るなど)まで確認しましょう。

【リーグとトーナメント】

知識です。覚えておくと大問2などで楽に点数が取れます。

・第13回 速さとグラフ

基本の三公式をまずは確認しましょう。

「きはじの表」「みはじの表」などで覚えているお子様がいますが、これはやめた方が良いです。思考の手順が増えるので解く速さが遅くなるのと、5年生後期に登場する比や、水槽などの速さを利用する別の単元の理解につながりません。

実際、松田も小学生の時に「きはじの表」を教わり長らく使っていましたが、その結果「きはじの表」を思い浮かべないと解けないという状態になってしまい、非常に苦労しました。

使っているお子様はいますぐに使うのをやめることを推奨します。

【平均の速さ】

まずは基本的な公式を覚えましょう。速さの三公式を覚えていれば難しくないかと思います。また、ミスが多い点として「(速さ+速さ)÷2」をやってしまう点ですね。注意しましょう。

また、往復の平均の速さというものがあります。上記の問題の往復するパターンです。これは「距離の数値をいくつに変えても往復の平均は同じになる」というちょっとした裏技があり、覚えておくと計算が随分楽になるので知っておくと良いでしょう。

【ダイヤグラム】

ダイヤグラムは入試でも頻出になるので、できるようにしたいところです。まずは、グラフの読み方を確認し、グラフから何が起きているのか理解できるようにしましょう。現段階ではそれで大丈夫です。

多いミスとしては、時間を読み取る際に「引き算を忘れる」ということが挙げられます。注意しましょう。

【つるかめ算】

分野の複合した問題です。つるかめ算は今後も様々な単元で登場するので、慣れておきましょう。ポイントは「途中で速さが変わったらつるかめ算」です。これは水量変化の問題や仕事算など今後も登場してくる考え方なので覚えておくと便利です。

【周期】

これも重要です。周期算との複合です。周期の問題では「単位を書く」ことが重要です。特に算数が苦手なお子様の場合、出した数値が時間なのか速さなのか距離なのか周期なのか分からなくなることが多発します。都度確認していきましょう。

・第14回 水量の変化

基本的には速さと同じです。距離が体積に変わっただけですね。

ℓと㎤の変換は必ずできるようにしておきましょう。

また、体積の計算の際に「最後まで計算しない」ということを押さえておきましょう。意外とやっていないお子様が多いです。予習シリーズにも計算の工夫という小見出しで記載されていますね。これをやるかやらないかで「精度、速度」に途方も無い差が生まれるので必ず計算の工夫はしましょう。

【仕切りのある容器】

仕切りのある問題は今後非常によく出てくるので必ず取り組みましょう。

ポイントは正面図をかくことです。

情報の整理をする癖をつけておきましょう。この正面図は後期で出てくる比の利用で大活躍してくれるので前期のうちにかけるようにしておくのがおすすめです。

【容器をかたむける問題】

これも仕切りの問題と同じで、正面から見た図をかくようにしましょう。

これは予習シリーズの解説が分かりやすいですね。

こぼれる前のパターンとこぼれた後のパターンの2つを押さえておきましょう。

解説は以上となります。少しでもお役に立てる情報があればと思います。

四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストについては以下もご覧ください。

四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する?算数編
四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する?国語編
四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する?理科編 
四谷大塚・早稲アカ5年生 6月度組み分けテストはどう対策する?社会編


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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